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第351回 ─ IDF

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/05/22   04:00
更新
2008/05/22   17:37
ソース
『bounce』 298号(2008/4/25)
テキスト
文/田中 将稔

藤原ヒロシら豪華3人組によるユニットが、メロウな仕上がりの初音源を発表!

  INO hidefumi、DSK(Port Of Notesの小島大介)、藤原ヒロシの頭文字を冠したユニット、IDF。そもそも一昨年に突然のDJ引退宣言をした藤原が、レコードをギターに持ち替えてDSKやINOのライヴにゲスト参加したことをきっかけに、コンピ『CRUE-L MELLOW』で今作にも収録されているボブ・マーリー“Waiting In Vain”のカヴァーを提供。それを伏線に、藤原が密かに弾き語りのレパートリーとしていた楽曲をセッションすることからこのユニットは始まった。まだライヴの回数も少ない彼らだが、昨年のファッション・ブランド〈visvim〉主催イヴェントにおけるライヴ音源と、スタジオ録音曲も収めた初のアルバム『Live @F.I.L.』を今回発表する。そこではスタイル・カウンシルやポリス、エヴリシング・バット・ザ・ガールの80年代ド直球な名曲をカヴァーしているが、どれも軽やかに爪弾かれるアコギと揺らめくフェンダー・ローズの音色、甘くハイトーンな藤原の歌声がメランコリックな空気を醸す、メロウな仕上がりとなった。初回盤は〈visvim〉との豪華コラボ・パッケージ!