ついに〈ドン・ダダ〉まで引っ張り出してしまった、愛知発のビッグ・ダンスが初DVD化!!

2004年にスタートした〈愛知REGGAE BREEZE〉は、主催者である名古屋出身の双子レゲエ・デュオ=ACKEE & SALTFISH(以下アキソル)が〈地元とレゲエを盛り上げたい〉という趣旨のもと、毎年夏に行っている大規模な野外イヴェントだ。2回目からは日本人アーティストだけでなく、ジャマイカからもゲストを招くスタイルが定着し、これまでにモーガン・ヘリテイジやブジュ・バントン、リッチー・スパイスら錚々たるメンツが本祭典のステージを踏んできた。すべてアキソルの直談によって決まるジャマイカ勢の来日。つまり〈日本とジャマイカのリンク〉という貴重なパフォーマンスは、いまや〈REGGAE BREEZE〉のひとつの目玉ともなっている。それも〈もっとレゲエを広めたい〉という2人の熱意あってこその実現なのだから、そこに対する感謝の念はいちレゲエ・ファンとして言葉にもし難いほどだ。
なかでも2007年は格別だった。80年代のダンスホール界を席巻し、現在もなおラガマフィンたちの心を掴んで離さない〈ドン・ダダ〉ことスーパー・キャットの出演を実現させてくれたのだから。実に17年ぶりとなる来日である。ワイルド・アパッチによるシビレる演奏をバックに、“Come Down”“Boops”“Don Dada”など計21曲、1時間43分に渡るショウケース!! スーパー・キャットは最高にクールでセクシーなパフォーマンスを日本のファンに観せてくれた。そして、このたび登場したDVD「愛知REGGAE BREEZE 2K7」は、その模様をノーカットで収録したDisc-2(一言一句逃さない日本語字幕付きというのも高ポイント!)と、アキソルはもちろん、NANJAMANやJUNIOR DEE、FIRE BALL、RYO the SKYWALKER、PUSHIMなど日本人アーティストのライヴをまとめたDisc-1が2枚組で楽しめる優れもの。特にスーパー・キャットが絶妙に仕切る出演者全員のマイクリレーは必見だ。当初はNGとされていた映像化。それが急遽実現したのは、観客の熱いヴァイブスが〈ドン・ダダ〉に通じた証なのかもしれない。