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第139回 ─ 映画「コントロール」から振り返る、ジョイ・ディヴィジョンの軌跡

ジョイ・ディヴィジョンをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ その2

連載
360°
公開
2008/03/27   14:00
更新
2008/03/27   18:07
ソース
『bounce』 297号(2008/3/25)
テキスト
文/冨田 明宏、村尾 泰郎、山西 絵美

SQUAREPUSHER
『Do You Know Squarepusher?』
Warp(2002)
破天荒な音作りで人気の彼ですが、意外にも“Love Will Tear Us Apart”のカヴァーは直球な仕上がりに。みずからマイクを取り、イアンのダルなムードを忠実に再現。よほどお好きなんですね。
(山西)

SEX PISTOLS
『Never Mind The Bollocks』
Virgin(1977)
UKパンク熱の起爆剤となったピストルズであるが、ジョイ・ディヴィジョンもまた彼らのマンチェ公演を観た衝撃で結成されたバンドだ。なお、この時にピストルズを招致したバズコックスのマネージャーは、のちにJDを担当することに!
(冨田)

DEATH FROM ABOVE 1979
『You're A Woman, I'm A Machine』
Last Gang(2005)
超陽性轟音ハードコア・サウンドで話題を呼んだ彼らは、そもそもJDをめざしてバンドを結成したそう。むろん、当初の作戦は大失敗! でも、解散後に本格始動させたマスタークラフトでのアッパーなエレクトロ・ビートは、ややニュー・オーダーを思わせたりも!?
(山西)

A CERTAIN RATIO
『To Each...』
Factory/Soul Jazz(1981)
ファクトリーのレーベル・オーナーが〈第2のジョイ・ディヴィジョン〉として送り出したのが彼ら。ヘヴィーに歪んだ空間のなか、踊るに踊れない暗黒ファンクネスがトグロを巻く。
(村尾)

EDITORS
『The Back Room』
Kitchenware(2005)
暗鬱なサウンドとイアンを意識したヴォーカル、金属質なビートから、〈現代のジョイ・ディヴィジョン〉との呼び声も高い彼ら。エコー&ザ・バニーメンやシューゲイザーの影響も覗かせた本デビュー作は、USでも高い評価を獲得してヒットを記録。
(冨田)

INTERPOL
『Turn On The Bright Lights』
Matador(2002)
〈UKのジョイ・ディヴィジョン〉がエディターズなら、US代表は彼らでキマリ! マイナー・コード全開の沈み込むようなメロディーと、ロマンティックな詞世界はJDよりもJDらしい!
(山西)