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第138回 ─ 細野さん、彼らとはいったいどういうご関係なんですか?

連載
360°
公開
2008/02/07   20:00
ソース
『bounce』 295号(2008/1/25)
テキスト
文/桑原 シロー

 もう第2弾が登場してしまいましたよ。第1弾『細野晴臣 トリビュート・アルバム -Tribute to Haruomi Hosono-』から1年と経たずして届けられた『細野晴臣 STRANGE SONG BOOK -Tribute to Haruomi Hosono 2-』を手にしながら、こんなこと細野にしか成しえぬことだよなと、しみじみと実感している次第。トリビュートする面々がこれまた超豪華なのである。第1弾に参加できなかったアーティストたちが〈僕も、私も〉とこぞって集まってきたような印象を受ける本作は、幅広い分野で活躍するビッグネームが集合しているのだが、〈なんでこの人が?〉っていうような顔もいろいろと見られる。ということで〈意外性〉の面では前作を凌ぐ内容になっていて、いっそう雑多なサウンドがひしめき合っているのだ。それにしても、ドクター・ジョンとサーストン・ムーアと大貫妙子が一堂に会したトリビュート盤なんて、そうそうありえないだろう。これもひとえに細野の幅広く豊かな音楽性の賜物であり、ユニークな音楽遍歴を持つ彼だからこそ、他にはないこんなユニークなコネクションが形成できているのである。では、ユニークなアルバム参加者と細野の関係を説明していこう。