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第138回 ─ 細野さん、彼らとはいったいどういうご関係なんですか?

第138回 ─ 細野さん、彼らとはいったいどういうご関係なんですか?(3)

連載
360°
公開
2008/02/07   20:00
ソース
『bounce』 295号(2008/1/25)
テキスト
文/桑原 シロー

華麗なる細野コネクションをまだまだ紹介!

 第1弾に比べると、今回の第2弾は参加者の年齢層がやや高くなっているというか、ヴェテラン勢の参加が目立っている。元ティン・パン・アレーの鈴木茂と林立夫や、シーナ&ロケッツ、そしてサンディーを含めたシャイ・モンゴロイドなど、彼らは細野が長きに渡って付き合いを続けてきたアーティストばかりだ。ほかにも、細野が松田聖子に提供した“ガラスの林檎”を、シャープなオルガン・ジャズに仕上げた吉田美奈子+河合大介DUOや、沖縄民謡とブラジル北東部サウンドをチャンプルーさせた“ルーチュー・ガンボ”を披露する〈ハリーとマック〉の相棒=久保田麻琴、そしてヴォーカルに原田知世を迎えてアラン・トゥーサンやバッファロー・スプリングフィールドへのオマージュを忍び込ませた“東京シャイネス・ボーイ”を聴かせる鈴木慶一(ちなみにその〈シャイネス・ボーイ〉のモデルでもある)などの盟友が揃い、アルバム全体の親密度を高めているのだった。さらに、Buffalo DaughterやDouble Famous、青山陽一に二階堂和美、山弦、キセル、Ann Sally、Pan Cake、MICA BOX、坂本美雨、そして小平市立上宿小学校の音楽クラブなど、細野を敬愛する中堅~若手(そして小学生)たちも大勢参加。そんな彼らのカヴァーからは〈細野さん、サイコ~っす!〉と愛情のこもった賛辞が聞こえてくるようだ。
▼関連盤を紹介。


Buffalo Daughterの2006年作『Euphorica』(V2)