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第121回 ─ アルゼンチン音響派発、ROVO経由、2007年宇宙の旅

第121回 ─ アルゼンチン音響派発、ROVO経由、2007年宇宙の旅(3)

連載
360°
公開
2007/06/07   21:00
ソース
『bounce』 287号(2007/5/25)
テキスト
文/編集部

FERNANDO KABUSACKI


アルゼンチン音響派の音楽家のなかでも、その中心人物と目されているのがこのフェルナンド・カブサッキだ。ギタリスト、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーとして幅広く活動し、彼の存在自体がアルゼンチンの先鋭的なアーティストと世界中のアンダーグラウンド・シーンとの架け橋となっている。2004年にリリースされた、日本のアーティストとの東京でのワンナイト・セッション〈KIRIE〉、2005年のブエノスアイレスでのセッション〈Chichipio〉を経て発表された通算6枚目となる最新作『The Flower+The Radio』は、その時の気分や感情に忠実に日記をつけるように即興で録音されたもの。2年間に録り溜めた膨大な素材のなかから、それぞれ色調の異なった2枚組にまとめられた今作は、映像的なイマジネーションに富んだ色彩豊かな作品となった。