Yum! Yum! ORANGE
彼女らがいなければ現在のシーンは存在しなかったといっても過言ではない、いわゆる〈元祖ガールズ・スカ・パンク・バンド〉。99年に結成され、名古屋から全国へといち早く飛び出したパイオニアは、ガールズ・スカ・パンクのフォーマットを作り上げ、全国にそのスタイルを知らしめたのです。彼女たちが練り上げていったサウンドはスカ・パンクだけに留まらず、昨年のアルバム『Jelly Beans』ではラップを採り入れるなど、いまなお飽くなき探求を続けています。そんな〈トップ〉の称号が相応しい彼女たちの地元名古屋での勇姿は、最新DVDで観れるぞ!
ketchup mania 『U・R・G・E』 トイズファクトリー(2007)
Yum! Yum! ORANGEと同時期に結成されたシーンの第1世代。ホーンなしの彼らが今作で聴かせるのは、スカ・パンク+メタル! DAIによるクセのあるヘヴィーなギター・リフを中心とした、緩急つけた曲展開は彼女たちならでは。どっしりとした安定感は流石ですな。
midnight Pumpkin 『SLASH』 XTRA LARGE(2007)
このシーンで次に注目されている〈女子ツイン・ヴォーカル〉の元祖にして、頂点といえるのが彼女たち。アグレッシヴな面を押し出すバンドが多いなか、MAYAとWAKANAのハーモニーを中心とした、軽快ながらもまったりとしたムードに癒されます。
BERRY ROLL
ketchup maniaを輩出し、ガールズもの以外にも良質のバンドを抱えている名門K.O.G.A.内のレーベルから昨年にデビューを果たした彼女たち。その〈名古屋のHi-STANDARD〉と形容されるスタイルは、とにかくファストの一点張り! 轟音倍速メロコア・サウンドに、ちなつのロボちっくなロリ声によるちょっと切ないメロディーラインが重なるという〈そういえばなかったスタイル〉は、聴いていると脳ミソをビンタされているようなミョーに気持ち良い感覚に陥っちゃいます。フル・アルバムの到着が待たれる、シーン最速&最注目バンドですよ!