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第13回 ─ VISUAL-KEI

第13回 ─ VISUAL-KEI(4)

連載
Di(s)ctionary
公開
2007/05/24   18:00
更新
2007/05/24   18:22
ソース
『bounce』 286号(2007/4/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

III その後の流れと、現在のシーンにおけるヴィジュアル系の動き

 表面的な浮き沈みこそあれ、V系そのものは相変わらず活況で、どんどん新しいバンドが登場してくるという状況は変わっていないよ。で、上で掲載した作品はおおよそ年代やサウンドの傾向がバラけるように紹介しているだけで、ここしばらくのV系復権の流れを作ってきたアーティストは他にも大勢いるんだ。そう、実際に表立ってV系バンドたちは復権してるんだよね。具体的には、Dir en greyの影響下にあると思しきガゼットやアリス九號.、海外ツアーも積極的に行っているD'espairsRay、悪魔的なムードを漂わせたギルガメッシュ、美形揃いのbis……と、非V系ファンもそのうち名前を知ることになる注目バンドは山盛りだよ! また、過去に名を成したバンドの面々も離合集散を繰り返しながら活動中で、元MALICE MIZERのMana様によるMoi dix Moisや、ソロでも人気のキリト率いるAngeloがそれぞれ新作をリリースしたばかり。元cali≠gariの石井秀仁がgoat bedとしてニューウェイヴ的な作風を披露してもいた。YOSHIKIがGacktらと新バンドを組む話もあるな。一方、ジャパニメーション人気の延長線上で捉えられるV系の〈海外輸出〉は好調の様子。来る5月末にはV系バンドのイヴェントがLAで開催される予定だ。マイ・ケミカル・ロマンスがV系を意識しているという説まであるけど、実際にその独特の美意識が海外勢に影響を与えていく例も今後は増えるに違いないね!