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第60回 ─ (出張便)GWは映画漬け

連載
Discographic  
公開
2007/04/26   19:00
ソース
『bounce』 286号(2007/4/25)
テキスト
文/村尾 泰郎、山西 絵美

このGWは話題の新作映画がテンコ盛り! でもね、劇場に足を運ぶ前にサントラ盤で予習をしておけば、より本編が楽しめるらしいよ♪

『ROCKY BALBOA -THE BEST OF ROCKY』 Capitol/東芝EMI 
不屈の精神を盾に、還暦ロッキーがカムバック! もちろんあのテーマ曲や“Eye Of The Tiger”も収められているが(というか、本盤は過去作のベスト的な内容)、ビル・コンティによる新録スコア(激アツ!)も聴き逃せない。ポップコーンと生卵を手に、劇場へダッシュだ!
(山西)

『TSOTSI』 Milan/ビクター 
本編は〈アカデミー外国映画賞〉を受賞。南アフリカのスラム街を舞台にした作品だけに、サントラには現地のストリート・ミュージック=クワイトがズラリ。なかでも本編に役者としても参加したゾラが、ほとんどの楽曲を提供して吠えまくる!
(村尾)

『BABEL』 Concord/ユニバーサル 
ブラッド・ピット主演&役所広司や菊地凛子も出演ということもあって、GWの最注目映画。もちろん音楽もイイ出来で、グスタヴォ・サンタオラヤは本作で〈アカデミー作曲賞〉を獲得しています(ちなみに2年連続!)。憂いを帯びた音数の少ないスコアが、物語の重々しい空気を切り取っていて……泣けるのよ!
(山西)

『MUSIC AND LYRICS』  Warner Bros./ワーナー 
アダム・シュレンジャー(ファウンテンズ・オブ・ウェイン)がテーマ曲〈愛に戻る道〉ほか2曲を担当。しかも本編で元80'sポップスターを演じるヒュー・グラントが、ワム!やデュラン・デュランを彷彿とさせるナンバーを熱唱!! ドリュー・バリモアとのデュエットも意外とイイ感じ。
(村尾)

『LE HEROS DE LA FAMILLE』 SBS/cinemania35 
本編はニースのキャバレーを舞台にした物語で、サントラも歌謡ショウのような賑やかさ。エマニュエル・ベアールやカトリーヌ・ドヌーブといった大女優たちが往年のスタンダード・ナンバーを歌いまくる、妖艶にしてゴージャスな一枚!
(村尾)

『神童』 エピック
〈天才少女ピアニスト〉という設定のヒロインの演奏を吹き替えたのは、本物の天才少女・和久井冬麦(13歳)。さらにサントラ初挑戦のMiho Hatoriがスコアを担当し、柔らかなメロディーとコーラスでフェミニンな一枚に仕上げている。ミト&原田郁子の主題歌“リプルソング”の温かさも本編にピッタリ。
(村尾)

『THE QUEEN』 Milan/ビクター 
ダイアナ妃の突然の死、そしてエリザベス女王の苦悩を描いた本編を彩るのは、アレクサンドラ・デプラによる格調高いオーケストラ・サウンド。繊細なアレンジが生み出す優美なハーモニーは絶品ですよ。
(村尾)

『SPIDERMAN 3』 Warner Bros./ワーナー 
シリーズ第3弾には、マイケミやキラーズなど泣く子も黙る人気者が新曲or未発表曲を提供。現時点では全トラックを確認できないのだが、これまでアナ・ジョンソンやマルーン5を抜擢してきただけに、今作にも未来のスターが潜んでいるかも!?
(山西)