bounce.comオリジナル・マンスリー連載〈タイムスリップ・ディケイド・ディスク〉。70、80、90年代、2015年の一枚を厳選していただき、その作品と自分だけの甘酸っぱい想い出を綴ってもらおう!というコーナーです(最後の〈2015年〉は未来の自分が聴いてるであろう一枚ということで)。マンスリー(全4回)で様々なアーティストに入れ替わり登場いただきます。今月のゲストは、ファースト・アルバム『NEO PUNK』のリリースを控えたTYUNK BRAiNこと難波章浩率いるULTRA BRAiNの面々。第一回は70年代の一枚をピックアップいただきました。

TYUNK BRAiN
THE CLASH 『LONDON CALLING』(1979)
このアルバムはオレが生涯で一番聴いたアルバムだと思う。“Death Or Glory”を聞いて何回泣いたことだろう。そしてバンドマンになりたくて、楽器を持ったのもこのアルバムがきっかけになったと言ってもいい。当時高校生だったオレはなんか訳も解らず憤りまくっていた。そんなオレの行き場のない気持ちを強く掴んでくれたクラッシュ。オレはこのバンドに出会わなかったら今頃どうなっていたか考えたくも無い。ジョーの死は悲しいけど、いつまでもオレの心に生きている。
DJ BRAiN
TOM WAITS 『CLOSING TIME」(1973)
沖縄でのスタジオ建築時代に友達のビーチバーでよく聴いてました。営業が終わってもこれをかけたら聴き入っちゃってクロージング出来ずに困りました! 筋肉痛に効いたな~。特に6曲目の“Martha”はギュインと涙腺にキます。トムは後期の作品もそのバラエティーさと我が道を行く感に惹かれます。なんと今はあのエピタフからリリースされてます。NEOい!
GABY BRAiN
SEX PISTOLS 『NEVER MIND THE BOLLOCKS』(1977)
このアルバムがなければ、俺はもっとマトモな人生を送ることができたはずだよ。そしてこのアルバムのおかげで、俺はむちゃくちゃな人生を送ることができている。金玉なんか気にするな!! お茶汲みポール・クックは一番のお気に入り。アホだよ、本当さ。
GENTA BRAiN
BOB MARLEY & THE WAILERS『BURNIN'』(1973)
スケーターの友達の車で初めて“Burnin'”を聞いたとき、それまでパンク、ロカビリー、ハードコアばっかり聞いていた頭に 〈柔軟性〉 ができました。いい物は、ジャンルを問わず、ヒップホップ、電子音楽、もちろんロックも音楽は音楽と考えられるようになりました。ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのオリジナルメンバーがそろって作った最後のアルバムで、ピーター・トッシュ、バーニーウェラーといったジャマイカの素晴らしいアーティスト達を知るきっかけにもなりました。未だにスカ、ロックステディ、ダブ、ラヴァーズ、ルーツ・ロック・レゲエなどのレコードを買い続けています。何より母国への愛情、バビロン、メッセージ性の強さ、そういった歌詞を辞典を横に置いて必死になって読んだ思い出があります。今、こんな時代だからこそ社会性のあるアクションを音楽を通して伝えていきたいものです。
GON BRAiN
THE ROLLING STONES『SOME GIRLS』(1978)
初めまして。GON BRAiNです。70年代といえばやっぱりローリング・ストーンズ!! なぜかって友達の親父が自称〈鳥取のミック・ジャガー〉!! パンパなく顔が激似です!! 20世紀梨のバイトをしていた時に一緒に働いてい て色々聞きました。昔は、バンドで合わす時には小学校の体育館まで砂地の道を猫車でアンプやドラムを運んでいて、スティックは木を削って使っていたそうです。まさにDIY!!! まさにROCK!!! 余談ですが“shattered”が好きです。
▼ ULTRA BRAiNの作品をご紹介