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第3回 ─ 90年代の一枚:今月のゲスト/SLOTH LOVE CHUNKS

連載
タイムスリップ・ディケイド・ディスク
公開
2006/02/15   19:00
更新
2006/02/23   21:56
テキスト
文/bounce.com編集部

先々週から新たにスタートしたbounce.comオリジナル・マンスリー連載〈タイムスリップ・ディケイド・ディスク〉。70、80、90年代、2015年の一枚を厳選していただき、その作品と自分だけの甘酸っぱい想い出を綴ってもらおう!というコーナーです(最後の〈2015年〉は未来の自分が聴いてるであろう一枚ということで)。マンスリー(全4回)で様々なアーティストに入れ替わり登場いただく予定ですが、今月のゲストは、ファースト・アルバム『四角いVISION』をリリースしたばかりのSLOTH LOVE CHUNKSのみなさん。前回の80年代編に引き続き〈90年代の一枚〉をお届け致します!

佳世(ヴォーカル)
VARIOUS ARTISTS『Kill Rock Stars』(91年発表)


VARIOUS ARTISTS『Kill Rock Stars』(91年発表。現在廃盤)

宝の入りすぎたオルゴール。わたくしは、クタビレたTシャツ・ジーンズの下にぱっち・赤いネルシャツに蝶ネクタイ人形で飛び回る←→UNWOUND、BIKINI KILL、BRATMOBILE、FITZ OF DEPRESSION、JAD FAIR、7YEAR BITCH、HEAVENS TO BETSY and NIRVANA。(佳世)

og(ギター)
SLANG『SUPER CHAOS』(96年発表)


SLANG『SUPER CHAOS』(96年発表。現在廃盤)

聞いた、効いた。とにかく札幌。SLANG、COWPERS、KNUCKLEHEAD、PLUG、THUGS、MOONWALK、GOMNUPERS、BONESCRATCH……。そして、それらのバンドの人間が渦巻くその後のバンドと札幌シーン。その中に混じりたいとは思わなかった、ただの1ファンだったから。そんな時期に、一番最初に頭ん中ぶっ壊された(グッとされてギャーってなる)のがこのアルバム。ぶっ壊されて、組み直して、それをまた繰り返して、今に至る。

Kenji Kanno(ドラムス)
CopassGrinderz『Kr/A/sh!』(96年発表)


CopassGrinderz『Kr/A/sh!』(96年発表。現在廃盤)

90年代の一枚だっ! なんだかんだと邦楽バンドを続けてしまったので、今回もやらかしました。出会いは96年、下北沢シェルターに何気なく見に行ったライブに出演していました……その名はCopassGrinderz! スタートと同時にVoの方の額がパックリ……流血戦です。ライブで血を見たのは初めてでした……あまりのインパクトで、衝動買いのアルバム『Kr/A/sh!』(Powレーベル)は衝撃でした。タワレコ渋谷店インストアライブ(当時は7階特設会場)も見に行きましたが、それもまた凄まじいライブだったことを昨日の事の様に思い出します。時を同じくして発売していたPowレーベルの『シンデレラ V・A』もオススメです。

中尾憲太郎(ベース)
VARIOUS ARTISTS『Sub Pop Video Network Program 2』(95年発表)

イギリスのパンクを聴いていたかったのにPANICSMILEというバンドに拉致監禁されアメリカ漬けにされるきっかけとなった映像が収録されている作品。Sub Pop Video Network Program 1,2,3を観ると様々なロックバンドが収録されているがその全てに魅了されてしまった。当時はMTVを録画したものを、このVHSを手に入れるまでひたすら見続け、古着屋でネルシャツ購入し(Super Suckersを真似て赤いネルシャツ)ライブに行って暴れるという行為を繰り返していた。

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