2004年もさまざまな音楽ニュースがありました。そこで、最新音楽ニュースに関しては他の追随を許さない(!?)と自負する当サイトでは昨年同様、日頃のアクセス数と編集部チョイスによる〈2004年、bounce.com的重大ニュース20〉を時系列順にお届けします。ズラッと辿れば2004年の音楽シーンが見えてくるようです。
そしてもう一つの特別企画は.comが選んだ〈2004年に大活躍!の10人〉による年間ベストCDを紹介。2004年を熱くしてくれたアーティストたちはどんな作品をレコメンしてくれるんでしょう? ではさっそくどうぞ!
2004年、bounce.com的重大ニュース20~PART 1
・ Janet Jackson新作続報、スーパーボール・ハーフタイムショウに出演(1/21)
ニュー・アルバム『Damita Jo』リリース前の2月1日に開催されたNFLスーパーボール・ハーフタイム・ショウに出演したジャネット・ジャクソン。“Rhythm Nation”を歌ってる途中に、共演したジャスティン・ティンバーレイクに右乳を露にされるという演出が物議を醸した。〈意外にデカイんだぁ〉とか〈豊胸? 〉とか主に香ばしい方面でですけど。*内田
・ 富士ゼロックスCMで、お茶の間にヒューマン・ビートボックスを響かせる男はナニモノ?(2/26)
みなさんご存知、bounce12月号の表紙も飾ってくれたAFRAです。今年、TVCM出演と同時にお茶の間レベルにまで〈ヒューマン・ビート・ボックス〉を知らしめたブライテスト・ホープ。大阪発ニューヨーク経由東京行き、抜群のスキルとフレッシュな視点をもってプレフューズ73からルーツまでと共演&共作を遂げました。来年も更なる飛躍に期待!*原田
・ BECKが女優のマリサ・リビシと結婚(4/22)
4月に電撃結婚を果たしたベック。かつてはウィノナ・ライダーとも浮き名を流していたオルタナティヴ・シーンのプリンスも、年貢の納めどきというわけです。現在は第一子とともに幸せな家庭を築いてることでしょう。そのフィードバックは、2005年2月にいよいよリリースされるニュー・アルバムにて。*内田
・ 〈Coxsone〉、〈Studio One〉創設者COXSONE DODDが逝去(5/6)
ジャマイカの音楽シーンの重鎮逝く。レゲエ、ダブ・ファンにとって〈Studio One〉といえば、ソウル・ファンにとっての〈MOTOWN〉、ジャズ・ファンにとっての〈BLUE NOTE〉、ロック・ファ……つまり大定番&老舗なわけで、その足跡は一朝一夕に振り返れないほど多彩&膨大。アルトン・エリスからリー・ペリーまで、同レーベルが産み落とした音源たちを辿りながら、ご冥福をお祈りいたします。*原田
・ UKテクノ界の若き伝説、CASPER POUND死去(5/6)
上述のコクソン同様、若くして自身のレーベルを立ち上げ成功したのはUKテクノ・レーベル〈RISING HIGH〉を設立したキャスパー・パウンド。90年代に〈CHILL OUT OR DIE〉、〈SECRET LIFE OF
TRANCE〉などアンビエントやUKトランスのムーヴメントを代表するコンピレーション盤を次々と企画、日本でのテクノ・ムーヴメントとも連動して人気を博しました。ご冥福をお祈りいたします。*原田
・ THE WHO、復活ライヴの模様は(5/20)
オリジナル・メンバーはロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼントのみとなりながらも、何度目かの再結成を果たしたフー。結成40年にして初となる来日公演では、「フーって言っても2人しかいないじゃん……」と思っていたロック親父やロック小僧を納得させるだけの現役感みなぎるパフォーマンスを披露してくれました。*ヤング係長
・ 椎名林檎、東京事変メンバーとして新たに活動開始。夏はFUJI ROCK出演も(5/31)
PE'Zのヒイズミマサユ機、プロデューサーの亀田誠治なども含む5人組バンド、東京事変のヴォーカリストとして活動を再開した椎名林檎。FUJI ROCKをはじめとするお披露目を経て、シングル、アルバム、DVDと怒濤のリリースラッシュを繰り出した2004年の活躍は目覚ましい。その締めは2005年1月の全国ツアーか。*内田
・ 音楽メディア関係者268名による輸入CD規制に反対する記者会見が開催(5/13)
・タワーレコードとHMVジャパンが「著作権法の一部を改正する法律案」の成立に関する共同声明〉を発表(6/8)
今年ほど、音楽ファンが国会に見入った年もないのではないでしょうか。アジアで発売されている邦楽CDの還流防止を目的とした〈著作権の一部を改正する法案〉によって、レコード会社が世界各国から日本にやってくる〈輸入盤〉のブロック行使をできる可能性が発覚。「CD屋の店頭から輸入盤がなくなるかもし
れない?」という危機感のもと音楽ファン、高橋健太郎氏ほか関係者などにより、状況の把握と改善に向けた動きが高まりました。今後の動きはこちらの〈デジタル・ミュージック・ガイド〉などで。*原田
・ RAY CHARLESが73歳で逝去(6/11)
盲目の天才シンガー? エロティックなピアノ弾き? ゴスペルとR&Bを折衷した革命家? 何れも正解、生涯現役にして多彩な表情をみせたレイ・チャールズ。ノラ・ジョーンズ、BB・キング、ジェイムス・テイラーらを迎えた生前最後のデュエット・アルバムも印象的でした。”Georgia On My Mind“ほか聴き、歌い継がれるであろうその名曲群は当サイト〈people tree〉特集、来年公開予定の映画「Ray」などでも。*原田
・ Utada、いよいよ全米デビュー・アルバム発表。TIMBALANDがプロデュース参加(7/7)
Utadaの名前で10月に全米デビューに打って出た彼女の話題は日本中を駆け巡った。マーズ・ヴォルタのメンバーやティンバランドなどの参加を得て繰り出されたサイバー・ポップはUS対応な高品質ぶり。思ったほどの成功は掴めなかったけど、最初の一歩を記した年として2004年は重要な年。*内田