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第23回 ─ UKニューウェイヴ

UKニューウェイヴの花形、ニュー・ロマンティックの世界

連載
Discographic  
公開
2004/02/26   18:00
ソース
『bounce』 251号(2004/2/25)
テキスト
文/サイモン 橋口

 80年代初頭のロンドンで起きた〈ニュー・ロマンティック〉ムーヴメントは、60年代中期の〈スウィンギング・ロンドン〉同様、音楽とファッションとが結びついた、華やかで刺激的なクラブ・カルチャーでした。フロアを沸かせたバンドたちは、ディスコを手本としたダンス・ビートに、シンセサイザーが生み出す斬新な音色やパンクのパワフルさを加えることによって、時代の音として昇華。そういったサウンドが、きらびやかな最新ファッションと共にロンドンの夜を彩っていたのです。代表的なアーティストには、ムーヴメントの仕掛け人とも言われたヴィサージや、奇抜な海賊ルックと豊かなリズム・アプローチでロンドン・キッズの腰を揺さぶったアダム・アンド・ジ・アンツ、ルックスの良さでもっとも成功を収めたデュラン・デュランなどなど。上っ面が華やかなだけに、その音楽性を軽視されがちなアーティストが多いのですが、素通りは禁物!

▼本文に登場するアーティストの代表作を紹介


ヴィサージの80年作『Visage』(One Way)