いよいよ〈FUJI ROCK FESTIVAL '03〉が7月25日(金)から三日間にわたり開催。ということでbounce.comではハンパじゃない豪華メンツに卒倒しつつ、まずは要チェック・アーティストの名盤たちをおさらい。お出かけ前に、そしてお出かけ後に、はたまた留守番用に・・ご活用ください!
7/25(FRI)初日入り! その前に、チェックしておきたい豪華予習盤たち
さて初日なんですが、まずメイン〈GREEN STAGE〉。いきなりTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTです! 新作『SABRINA NO HEAVEN』およびbounce.comライヴ・レポをチェック頂ければ予想がつくと思いますが、ハナっから男気ブルース根性でオーディエンスを丸裸&ロック魂全開にしてくれるでしょう。で夕暮れ時、英国ロック界が産んだ久々の大型新人バンド、ミュージックが出演の後、メイシー・グレイが登場。「流行りのR&Bビ○チとは違うのよ」とでもいいたげな新作『The Trouble With Being Myself』(ベックも参加)から察するに、そのアーシーなサウンドによって会場にソウル汁が注入されそう。そして、ヘッドライナーはアンダーワールド! ヴィジュアル集団TOMATOとの強力タッグから生まれる映像&音響の魔術(DVD作品『everything,everything』で確認できますよ!)で、苗場を幻想ダンス・ステージに塗り替えてくれるでしょう。カール・ハイドのモンキー・ダンスも要チェケですぜ。
お次は〈WHITE STAGE〉。bounce.com的にはFIRE BALL~スライ&ロビーwithマイケル・ローズというラガ流れにフォーカスしたいところ。まずFIRE BALL。横浜レゲエ界Mighty Crown門下から飛び出したその徹底現場主義パフォーマンスの快感は、カワサキだろうが、オキナワだろうが、ましてフジロックだろうが変わりません。彼らのライヴでのコール&レスポンスにかかせない〈ライター〉のご用意をお忘れなく! そしてダブ界大御所プロデュース・コンビのスライ&ロビー(最近はショーン・ポール仕事も)と組むゲットー発のルーツ歌手マイケル・ローズは、ジャマイカ直送の本場ダブ爆弾で現地を霧と光に包んでくれるでしょう! モケモケー。
続いて〈RED MARQUEE〉。こちらはeastern youth、デス・イン・ヴェガス、AUDIO ACTIVEなどなどロック火花とダンス熱が混線した面子なのですがここはひとつ、初日の裏メインとでも呼びたい深夜の〈RED MARQUEE〉=〈RHYTHM PROGRESSION〉に注目。独米音響ビート最強タッグのポールfeat.ファット・ジョンに、実験ヒップ・ホップ傑作『One Word Extinguisher』を放ったプレフューズ73、東京ナンバーワン・グルーヴDJ MOODMANが一晩で楽しめる贅沢。これもフジならでは。
お山をエッセと登って〈FIELD OF HEAVEN〉はTHEATRE BROOKとUAに注目。今年になってバンド名を冠した傑作アルバムを放った佐藤タイジ率いるTHEATRE BROOK、彼らがこの〈FUJI ROCK〉や〈RISING SUN〉で今まで最高のパフォーマンスを魅せてくれたこと、ミンナミンナ知っているはずでしょう。そしてUA。ライヴ盤『空の小屋』でも魅せたそのライヴ演出美、彼女のパフォーマンス念力、こちらもミンナミンナ知っているはず&知っときましょう。
〈ORANGE COURT〉はブルース臭が強め。〈NO MUSIC ,NO LIFE〉ポスターにも登場してくれたパンク・ジャズ軍団、勝手にしやがれ。そして日本ブルース界の至宝=憂歌団が誇る〈天使のダミ声〉木村充輝が登場。大空の下で男たちのむせぶブルースに、ビール摂取量は俄然上がるはず。なので、酩酊前に名作たちをリマインドしちゃってください! (原田亮)
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