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第7回 ─ LOVE PSYCHEDELICOの最新ライヴ・レポートをいち早くお届け!

連載
360°
公開
2002/03/25   01:00
更新
2002/09/04   16:05
ソース
『bounce』 230号(2002/3/25)
テキスト
文/小野田 雄

LOVE PSYCHEDELICOの最新ツアー〈circle of mind〉、その初日となった福岡でのステージをレポート! どうやら、今回のツアーはこれまでとはひと味違うらしい…… と、その真相を探りに、バックをガッチリ支えるサポート・メンバー3人に突撃取材を敢行!

LOVE PSYCHEDELICO 2月28日(木)福岡・ZEPP FUKUOKA

深みと広がりを得たアルバム『LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA』を引っ提げ、福岡からスタートする全国ツアー〈circle of mind〉。

制服姿の学生からカップル、果ては白髪混じりの中年男性まで、幅広い年齢層のファンで構成されたフロアは、音楽を介して人と人を繋ぐLOVE PSYCHEDELICOらしい風景であるが、メンバーが演奏を始めると、会場は曰く言い難い濃厚なムードに包まれる。

そのムードとは、つまり『LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA』で彼らが伝えたかった世界観にほかならないわけだが、3人のサポート・メンバーを従えたプレイは、そこにさらなる説得力を与える、そんな素晴らしい演奏と言えるのではないかと。

その証拠に、佐藤直樹はステージ上をせわしく動きながら生き生きとした演奏を見せ、これまで以上に楽しげだし、一方のKUMIは MCもそこそこに最初から最後まで歌いっぱなしにも関わらず、終始安定しているのだ。

そんなところからも、彼らはひとつのバンドとしてのまとまりを指向し、それが大きな実を結びつつあることがよくわかる。その充実ぶりはオーディエンスにもしっかり届いていて、ステージとフロアが相互に刺激し合いながら高まっていく光景は圧巻の一言。

素晴らしい音楽あってこそのライヴであるが、それを分かち合うオーディエンスの理解がなければ素晴らしいライヴは成立し得ない。ツアー・タイトルとそのパフォーマンスで彼らが表しているのは、つまりそういうことだ。

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