
EXPLOSIONS IN THE SKY
『Those Who Tell The Truth Shall Die,Those Who Tell The Truth Shall Live Forever』1999
同郷アメリカン・アナログ・セットの激押しでデビューを果たしたオースティンの新鋭。いわゆる波系爆音ポスト・ロック・スタイルで、静と動のバランスが心地良くてスリリング。モグワイ~トリステザmeetsゴッド・スピード・ユー・ブラック・エンペラー!な感じかしら。美しくもへヴィーなんですねぇ。セールスも順調のようで、今後このレーベルの代表格になることは間違いなし。大きく、ゆったりヘッドバンキングしちゃってください。 (小林)

HOLLAND&BORTHWICK
『Helene』2001
現在のシーンの鍵を握る男の一人、トレヴァー・ホーランド。自身の活動はもちろん、プロデューサーとしても大暴れ中です。そんな彼が、ソニック・ユース『A Thousand Leaves』のアートワークなどでもお馴染みの写真家マーク・ボースウィックとコラボレートした作品。フランス人モデルのお姉ちゃんが淡々と語るなか、アコースティック・エレクトロニカ・サウンドはチリチリと宙を舞っています。一曲のみで38分。マークのポートレイト付き。 (小林)

BONNY BILLY
『More Revery』2001
ドラッグ・シティーの唄心王としてお馴染み、ウィル・オールダム。パレス、ボニー"プリンス"ビリー、そして本名と、さまざまなペルソナを使ってきた彼の最新ヴァージョン。今回はいつものヘロヘロ酔いどれ弾き語りではなく、しっかりしたバンド・サウンドになっている。なぜかといえば、全曲カヴァー大会だから!ジョン・フィリップス、PJハーヴェイ、レンダーズなど全6曲を彼独自の切り口で渋くキメている。 (畠山)

HELIFAX PIER
『Put Your Gloves On And Wave』2001
チェロとヴァイオリンを含む6人組チェンバー・ロック・バンドのセカンド・アルバム。普段はアメリカの各地に散らばって住んでいるというメンバーが、いざというときにはケンタッキーへ集まり、素敵なアンサンブルを奏でる。ダーティー・スリーやレイチェルズなどを彷彿とさせる、クラシカルな響きを湛えたストリングスの音。それがゆったりとした時の流れを作っているのだが、滋味溢れるヴォーカルが叙情をさらにかきたて、切なさ満点。 (畠山)

FRIDGE
『Happiness』2001
驚きのメジャー・リリースとなった前作から早2年。とてつもなくパワーアップして彼らが帰ってまいりました!シカゴ音響的エッセンスから、ダブ、トライバルまでを飲み込んで、ロック・フィールドをさらに前進させた唯一無比な世界を確立。ホント、よくやったよ。これでポスト・トータスとか言われなくて済むよね。ここにはイギリスというより、ヨーロッパで脈々と流れているニューウェイヴ/70'sインディーの精神がある! (柳沢)