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NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」、放送番組国際コンクール「イタリア賞」で「イタリア共和国大統領特別賞」&テレビ/パフォーミング・アート部門最優秀賞受賞


(C)NHK

NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」が、10月24日(現地時間)にイタリア ナポリで行われた、世界で最も歴史と権威のある放送番組国際コンクールの1つ「イタリア賞」の授賞式にて、全ての出品作品の中から最も文化/芸術面で優れた作品に贈られる「イタリア共和国大統領特別賞」を受賞。併せて、テレビ/パフォーミング・アート部門で、部門最優秀賞にあたる「イタリア賞」も受賞した。

なお本ドキュメンタリー番組は、2024年に「ローズ・ドール賞」(アート部門)を受賞し、今年2025年の「国際エミー賞」アート番組部門にもノミネートされている。

YELLOW MAGIC ORCHESTRA(YMO)のメンバーとしてテクノ・ミュージックで世界に衝撃を与え、その後も独創的な音楽で多くの人の心をとらえた坂本龍一。最晩年の日記には「死刑宣告だ」、「安楽死を選ぶか」という闘病生活の苦悩や、「音楽だけが正気を保つ唯一の方法かもしれない」、「残す音楽、残さない音楽」といった音楽を深く思考する言葉等、本音が刻まれていた。知られざるYMOのメンバーとの交流、最後になってしまった未発表の曲も心を打つ。希代の音楽家はどう死と向き合い、どう人生を締めくくったのか。遺族が提供した日記や未公開映像から最期の日々を見つめる。

 

■「イタリア賞」から発表された審査講評
本作は、抑制のきいた美しい映像表現、静寂の巧みな使い方、そして坂本氏の日記や家族・友人の声の断片を通して、生命と芸術の儚くも美しい輝きを描き出しています。命の終わる瞬間を描きながらも、「生きるということを見つめる事へと昇華させたこの作品は、優美で、人間的で、そして深い希望に満ちています。創造とは、まさに生命が絶える際にも強く輝くのだということを私たちに思い出させてくれる作品です。

 

■受賞の結果を受けた制作統括 松宮健一のコメント
世界各地で凄惨な争いや災害が起きている今、坂本龍一さんが残した音楽は人々の苦悩や絶望を癒やしている。この番組が世界に認められたことを名誉だと思う一方で、より大きな責任を背負ったと感じている。テレビ・ドキュメンタリーの役割とは何か、より深く考えていきたい。

 

▼映画情報

『Ryuichi Sakamoto: Diaries』
11月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
坂本龍一
朗読:田中泯
監督:大森健生
製作:有吉伸人 / 飯田雅裕 / 鶴丸智康 / The Estate of Ryuichi Sakamoto
プロデューサー:佐渡岳利 / 飯田雅裕
制作プロダクション:NHKエンタープライズ
配給:ハピネットファントム・スタジオ / コムデシネマ・ジャポン
2025/日本/ カラー/16:9/5.1ch/96分/G
(C) “Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners

カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース

掲載: 2025年10月28日 19:50