昨年末に急逝したフジファブリックのヴォーカル/ギター、志村正彦とのお別れ会 〈志村會〉が開催。15,000人のファンが献花

昨年12月24日に急逝したフジファブリックのヴォーカル/ギター、志村正彦とのお別れ会〈志村會〉が、1月21日(木)に東京・中野サンプラザにて開催された。

志村が生前に開いていた飲み会の名前に由来するこの会。会場の中野サンプラザは、彼が中野でアルバイトをしていたデビュー前の頃、そのステージに立つことを目標に努力を重ね、後にその夢をかなえた思い入れの深い場所ということもあり、故人を偲ぶ場として選ばれたのだという。
〈志村會〉は昼の部と夜の部の2回に分けて開催。献花台には、志村の出身地である山梨県富士吉田市やバンド名にも縁のある富士山が生花で象られ、その上には造花で作られた赤いギターが、ステージ上には志村が愛用していた7本のギターと6台のアンプが置かれた。この日は、フジファブリックのメンバーである金澤ダイスケ(キ-ボード)、加藤慎一(ベース)、山内総一郎(ギター)らが出席したほか、平日にも関わらず延べ15,000人にも及ぶファンが会場を訪れ、志村に思い思いの花を捧げてその早すぎる死を悼んだ。メンバーはそれぞれ以下のコメントを発表している。
「月日の過ぎるのは早いもので、まもなく1か月が経とうとしています。いまは現実と向き合い、受け入れていく時だと思っています。僕たちは7月に行われるライヴを実現させるべく、それに向けての話し合いをしています。〈志村會〉は僕たちを含めみんなにとって区切りの、思い出の、転機の、そしてありがとうを伝える日になればと思っています」(金澤ダイスケ)。
「いまだ気持ちの整理がつかずですが、過ぎて行く日々の中、前を向いて歩き出さなければいけない気持ちはあります。フジファブリックとして出来ることがあると思うので何かしら形にしていきたいです」(加藤慎一)。
「ファンの方々や関係者の方々、一人一人いろいろな想いがあると思います。いまは音楽を続けていくということでしか表せないです。彼とはまだまだいっしょに音楽を作りたかったし、いっしょにギターを弾きたかったです」(山内総一郎)。
なお、バンドの今後の活動予定についてはまだ決まっていないが、残されたメンバー3人は音楽活動を続けることを表明。また、7月17日(土)に山梨・富士急ハイランドで行われることが発表されていたフジファブリック主催のイヴェント〈フジフジ富士Q〉も、何らかのかたちで開催を予定しているとのこと。続報を待とう。







