2005年の〈グラストンベリー〉はドロマティックだった!!(from LONDON)
6月末に開催された英国の夏の風物詩、グラストンベリー・フェスティヴァル。今年も極上の音楽と共に、さまざまな話題を提供してくれた。まず初日は朝から豪雨が続き、会場は一転、巨大な泥水のプールに。キャンプ・サイトでは上のほうまでどっぷり泥水に浸かったテントの間をカヌーで漕ぐ人あり、持ち物を探して泳ぐ人あり……と、まさにカオスな光景(写真)が多数目撃された。そして、そんな混乱を免れることができたのは、大枚叩いて〈特等席〉をゲットしていた人たち。そう、今年は会場隣の農場が、シャワーにトイレ、バー付きの豪華テントを一棟6,000ポンド(=約12万円。チケット2枚+朝昼食込み)で貸し出したことも話題になったのだ。主催者側は「ヒッピー文化の申し子である〈グラストンベリー〉の精神に反する」と批判していたが、全50棟はほぼ満室だったという。さらには、騒音対策の〈サイレント・ディスコ〉の登場もニュースになった。夜中を過ぎると客は全員ヘッドフォンを付けて踊るというもので、外から見ると異様な光景だったらしい……。
肝心のステージは、コールドプレイの圧巻ライヴや新人勢の大健闘など、大充実だった今年の〈グラストンベリー〉。来年は開催がお休みだけど、2年後にまた話題満載で復活してくれることを期待! (レポート/森はるこ)







