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インタビュー

ACIDMAN 『ALMA』

  

 「このアルバムは、みんなに聴いてもらって初めて気づくことがいっぱいあるような気がします」 (オオキ ノブオ)

 デビュー9年目、通算8作目にして未だに劇的な成長を続ける
ACIDMANの最高到達点。
『ALMA』はこれまでのACIDMANサウンドの集大成でもあり
、音の細密画ともいえる緻密さと強烈な肉感的ダイナミズムを兼ね備えた、
とてつもない作品に仕上がった。

 

オオキ ノブオ(Vo.&Gt.)「どこまでできるか、とことん追求したいと思ったんですよ。
音楽の可能性がどんどんしぼんで行ってるように見える時代の中、
本当の芸術性を高めないといけないし、それが長く耐えうるものだと思うので。
そういう思いは言葉とメロディにすごく強く込めたし、今この瞬間だけ
楽しいんじゃなくて、その先もずっと何かしら進んでいけるようなものになれば
いいなと思ってます」

 

スペイン語で<心、魂>を意味するALMAと、南米チリのアタカマ砂漠で建設中の<ALMA電波望遠鏡>の
2つの意味を持つタイトルは、これまで一貫して<宇宙>や<生命>をテーマに歌い続けてきたACIDMANにとって、
一つの結論とでも言うべきもの。
激しさと静けさが劇的に交錯するACIDMAN王道路線のシングル曲“DEAR FREEDOM”を始め、
エモーショナルに疾走する曲、弦楽器のバラード、ラテン、ファンクなど、
様々な要素を取り込んだ非常にイマジネイティヴなサウンドに乗せて歌われるメッセージが、深く強く心の扉を叩いてくる。

 

オオキ「今の時代の中で、「心をなくさずに生活すること」はすごく大事だというテーマがあったので、
歌詩にもほとんどの曲に<心>という言葉を入れてます。
この曲とこの曲はつながってるとか、こっちで問いかけてこっちで答えを出してとか、
いろいろ考えながらやっているので、確かめながら聴いてほしいですね。
このアルバムは、みんなに聴いてもらって初めて気づくことがいっぱいあるような気がするので」

 

サトウ マサトシ(Ba.)「心に沁みるものができたなと思ってます。
“ALMA”とか、俺は聴きながら何度も泣きそうになったし、
それが何かはわからないんだけど、言葉とメロディと、琴線に触れるものを味わってほしいなと思います」

 

 


 

■SONG LIST……『ALMA』

01.最後の国 (introduction)
02.風が吹く時
03.ONE DAY
04.DEAR FREEDOM
05.ノエル
06.ALMA
07.真っ白な夜に (instrumental)
08.レガートの森
09.Final Dance Scene
10.2145年
11.ワンダーランド 

 

 

■ PROFILE…ACIDMAN (アシッドマン)

02年、アルバム『創』でメジャー・デビュー。
<生命>をテーマにした壮大な詩世界、様々なジャンルの音楽を取り込み、
<静>と<動>を行き来する幅広いサウンドで3ピースの可能性を広げ続けるロックバンド。

 

 

 

   
記事内容:TOWER 2010/12/5号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2010年12月05日 12:36

更新: 2010年12月06日 14:00

ソース: 2010/12/05

宮本英夫