こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

インタビュー

Perfume 『不自然なガール/ナチュラルに恋して』 ……1

  

 「攻めたいですね、今年は。記憶に残るようなPerfumeの10周年にしたいです」
(あ~ちゃん)


――シングルのリリースは「ワンルーム・ディスコ」以来、1年ぶりになりますね。

かしゆか そんなに出してなかったんだって、自分たちでもビックリですね。『トライアングル』のときに新曲をたくさんレコーディングしたから、出してないっていうイメージはそんなになかったんですけど

 

のっち “ワンルーム・ディスコ”は年末の番組でもたくさん歌わせてもらって、Perfumeのライブのなかでも盛り上がる曲として育ってくれていて。あれ以来、シングルを出してなかったんだなって思うと、かなり久しぶり感はありますね。新しい曲とかって、ダンスを楽しみにしてくれてる人もけっこういるんですよ。だから最初のころは<どんなフリなんだろう? >って、みんな見入ってしまうんですよね。いま、ちょうど“ナチュラルに恋して”をファンクラブツアーで歌ってるんですけど、まあ~みんな<ガン見>で。

 

あ~ちゃん すごいよね(笑)。手拍子もないもんね(笑)。

 

のっち そうそう。だからもう、こっち側で楽しむしかない(笑)。

 

かしゆか リリースしてしばらくすると、お客さんのほうもいろいろ考えてくてれて、
「ライブではこういうふうに楽しむ」っていうのが出てくるんですけどね。
でも昨日の大阪(3月10日/Zepp Osaka)で、熱唱してる人いたよ。

 

のっち え、ホント?

 

かしゆか 配信が始まったから、すぐに取って覚えてくれたんだと思うんだけど。
まわりの人がジッとして聞いてるのに、ひとりだけノリノリで熱唱してて。
あの人すごい! って思いました。めっちゃ可愛かった。

 

――シングル『不自然なガール/ナチュラルに恋して』について。<不自然>と<ナチュラル>っていう言葉の対比が、まず印象的でした。

のっち そうなんです。中田さん、すごいなって。

 

あ~ちゃん ほんと神だなって。

 

のっち <ナチュラル…>のほうが先にあったんですよ。
CM(「NATURAL BEAUTY BASIC」)のお話をいただいて出来た曲なんですけど、
まず、すごくタイトルがいいなって思いました。<ナチュラルな恋>という意味もあるし、
このブランドに恋してるっていう意味にも取れるし。中田さんがCMのことを考えてる! って。

 

あ~ちゃん それ、私も思った。タイトルを初めてみたとき、笑っちゃったもん(笑)。

 

――意外だったってこと?

あ~ちゃん いつもの中田さんだったら、
CMに関係なく、「え~! そっち~!?」みたいな<逆にこう…>って感じがあって。

 

かしゆか ビックリしたよね、ストレートだなって。“ワンルーム・ディスコ”とかじゃなくて、
タイトルが日本語の文節みたいになってるのも新鮮だったし。

 

のっち もうひとつ大きい変化としては、Perfumeの意見を聞かれたんですよ。

 

かしゆか 急に意見を求められたから、ホントにビックリしました。
レコーディングのときって、スタジオに入ってから歌詞をもらって曲を聴くんですよ。
そのときに「ふたつパターンがあるんだけど、どっちがいいかな?」って聞かれて。

 

あ~ちゃん BPMが違った2つだよね。

 

のっち シングルになってるのは、BPMが遅いほうなんです。
CMでウォーキングするのが決まってて、それに合う速さにするのか、
そうじゃなくて、いままでにはなかったテンポ感にするのかって。

 

あ~ちゃん けっこう迷ったんですよね。私達だけで決めていいのか、っていうこともあったし。
でも中田さんは「どっちにしても、カッコよくなるけどね」って言ってて。

 

のっち かっこいい~。

 

あ~ちゃん ほんとにゆっくりしたテンポのほうがいいと思ったんです。
でも、CMさん大丈夫ですかね~??みたいな(笑)。こっちになって良かったなって思います。

 

かしゆか いままでのPerfumeにはなかった、新しい感じだと思います。 

 

――ファンの人たちもビックリするかも。

のっち ちゃんと音楽を聴いてくれてる人は、驚くと思いますね。

 

あ~ちゃん “ナチュラルに恋して”の譜割りがちょっと難しかったんですけどね。
ちゃんと口が回るかな? って。

 

かしゆか (笑)。いままでにない感じのテンポの曲だと思ったし、
どういうフリが付くのかな? っていうのも楽しみでしたね。すごく可愛いんですよ、この曲の振り付け。

 

あ~ちゃん 可愛いよねえ~。

 

――歌詞についてはどうですか?

のっち 女子支持率が高いと思いますね。PVの撮影のときも、
女性のスタッフがみんな「わかる~」って言ってて。特に映画のくだりとか。

 

――「キミの好きそうな映画 がんばって横で観るけど/ちょっと 眠たい 肩を借りて眠る」っていう。

あ~ちゃん せっかくふたりで観に行ったのに、肩借りて寝ちゃって。ちょっとどうなの? って話してて。

 

のっち これは中田さんの趣味じゃないかなあ。

 

かしゆか そうなの? (笑)

 

のっち ドジっぽい女の子っていうか、がんばって観ようとしてるんだけど、
つい寝ちゃったりして可愛いなって。でも、これは意見が分かれてたよね。
がんばって観るか、最初から観ないか――かしゆかが何かおもしろいこと言ってたような。

 

かしゆか 逆の立場だったら? っていう話だっけ?
たとえば友達と映画を見に行って、その子が途中で寝ちゃったり、トイレに行ったりしたら、すごくショック。

 

あ~ちゃん 私はぜんぜん平気だな~、そういうの。

 

かしゆか 最初から「この映画は苦手」って言えばいいじゃん! 「これでいい?」って聞いて
「いいよ」って答えたのに、途中で寝るって意味がわかんない!

 

――じゃあ、男の子といっしょに映画に行って、その人が寝ちゃったら?

かしゆか イヤですね!

 

あ~ちゃん 付き合ってるかどうかによっても違うよね。
付き合ってない男の子といっしょに行って、その人が肩にもたれかかってきたら、
<あ、どうしよう。どうしよう>ってなっちゃう(笑)。

 

のっち 困るよね。

 

――「キミは人気者だし 不安にもなるけれど」っていう歌詞もありますが、彼氏が人気者っていうシチュエーションはどうですか?

あ~ちゃん やだー! だって、(こちらに向かって)超かわいい人が彼女だったら、心配にならないですか?

 

―― ……まあ、そうですね(笑)

あ~ちゃん ケータイがしょっちゅう鳴ってるんでしょう??
ひゃあ~、だったらマナーモードとかにしてほしいー(笑)。

 

のっち ずっとカバンの中にしまっておいてほしいよね。

 

あ~ちゃん どのへんの人気者か? によっても違いますけどね。
有名なサッカー選手とかだと、また話は違ってくるし。

 

かしゆか 国民的な人気者だ(笑)。
でも、それは納得しますよね、そういう仕事なんだから。

 

――この歌詞って、リアリティがありますよね。

かしゆか「中田さんも世の中を意識しはじめたのかな。
最近、日常の生活のなかで感じることを歌った歌詞が多いじゃないですか」

 

のっち「イメージしやすいですよね。たとえば“エレクトロ・ワールド”なんて、なかなか理解するのが…(笑)。
こういう歌詞って女の子は好きだと思うし、すごくキャッチーだし、とても気に入ってます」

 

 

>>>インタヴュー「Perfume 『不自然なガール/ナチュラルに恋して』 ……2」に続く

 

■ PROFILE…Perfume (パフューム)

あ~ちゃん(西脇綾香)、かしゆか(樫野有香)、のっち(大本彩乃)、の3人組テクノポップユニット。昨年はPerfume史上最大規模となった全国ホール&アリーナ・ツアーも大成功。結成10周年となる今年も、勢力的な活躍が期待されている。

  

 
記事内容:TOWER 2010/4/5号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2010年04月07日 12:00

更新: 2010年04月07日 13:29

ソース: 2010/4/5

森朋之

関連リンク

記事ナビ