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インタビュー

flumpool 『The Best 2008-2014 「MONUMENT」』

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 flumpoolが初のベスト盤『MONUMENT』をリリースする。シングル&人気曲に加え新曲2曲を含む全30曲2枚組という大ボリュームになったこのベスト盤について山村隆太(Vo.)と阪井一生(Gt.)にインタビュー。これまでの5年を見据えながら前進するバンドの現在のモードとこれから向かう先は!?

悩みぬいて辿り着いた<明日への賛歌>、改めて信じることに立ち返った<ビリーバーズ・ハイ>


山村隆太(Vo.)「振り返ってみると、この5年は<助走>だったという気がしてます。がむしゃらに走ってるし、自分がどこに向かっているのかわからなくなる時もあったけど、それによって体力がついた。今はこれから先の目的地へどう向かっていこうかというモードです。聴きつづけてくれた方やライブに来てくれた方がいてこその自分たちなので、そんな方々にとっての<記念碑>になればいいなと思います。本当にこの<記念碑>に価値を付けることができるのは、これからのflumpoolの活動によってだろうし」

デビューからの5年間は自分たちにとって必要なものだったし、これから先に向かうための大きな糧になるものっだったと振り返りながら、このベスト盤が真に<記念碑=モニュメント>として輝くのは、今後のflumpoolにかかっていると語る山村の視線はすでに未来へ向いている。

大胆な打ち込みサウンドに生まれ変わった“labo (Re-format)”とファン待望の初音源化となる“Hydrangea(ハイドレンジア)”はまさに自分たちの過去を進化させたものと言えるかもしれない。

阪井一生(Gt.)「実は“labo (Re-format)”の理想形は今回のバージョンなんです。この曲ができた当時は技術もなかったし、今みたいに打ち込みや宅録ができなかったですからね。“Hydrangea(ハイドレンジア)”は楽曲としてのピュアな部分は残しつつ、5年経った今だからできるアレンジができたので、クオリティの高いものになって満足してます」

 

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山村「“Hydrangea(ハイドレンジア)”はライブでやってるようにみんなで唄うアイデアもあったんですけど、そのバージョンはライブでしか聴けないものにしたいという結論になりました。ちょっとしたメロディ部分を変えたりして、2014年のflumpoolバージョンに生まれ変わりましたね。歌詞に関しては卒業アルバムの自分の言葉を見るような気分です。その時の気持ちを改めて大切に思えました」」

自分たちの未来を見据えるような内容になっている新曲“明日への賛歌”は今までにない産みの苦しみを味わったようだ。

阪井(Gt.)「flumpoolの新しいものとして納得できるものが何も出てこなかった。自分たちの限界を感じたというか。そんな中で、初めて隆太と一緒に作ろうということになって。曲も歌詞も同時進行で作り上げていくっていう新しいやり方だったので、最初は答えのない中でやっていたんです。ただある意味、開き直ったような気分でとにかく自分たちが今やりたいことをカタチにしようって決めて、最終的にこの曲が生まれました。ひとりでやってたら生まれてこなかったメロディもあったし、新しい感覚でしたね」

 

山村「例えば写真でいったら、それまではflumpoolをどう綺麗に撮ろうかと思って曲作りをしていた気がします。そのピントがもう合わなくて、カメラをおろした時にと思えたんです。ちょっと我に返ったというか、スッキリしましたね」

歌詞は、自分自身の内面に対して、語りかける言葉のようでもあり、<挑戦者で 常にありたい>をはじめ、その端々から前進していく強い意志も感じさせるものだ。

山村「自分自身へ向けた言葉でありながら、同時に誰かの力になってくるような気もするし。弱い自分たちだけど、前を向いて歩いてるんだから、一緒に進んでいこうという思いが伝わればいいですね」

一方の“ビリーバーズ・ハイ”は初のアニメ主題歌。オーケストレーションなアレンジや疾走感はflumpoolの真骨頂を味わえるような曲だ。

阪井(Gt.)「僕らの初めてのパッケージシングル“星に願いを”に通じるような疾走感を目指しました。ライブでも盛り上がる曲、新しい定番曲になるようなものにしたかったんです。ただ、がむしゃらな若さを感じさせるだけじゃなく、どっしりと力強さのある疾走感を表現したいなと思いながら書きました。ライブで演るのが楽しみです」山村「“信じていくことの高揚感”って何の根拠もないですし、すごく無謀なことだと思うんです。でもその無謀さがあったからこそ、自分たちは今ここに立っていられるわけだし、たくさんの人に出会えた。がむしゃらに音楽をやっていた時の感覚を思い出してできた曲ですね。この2曲ともにシングルになってもおかしくない。このベストアルバムを是非、沢山の人に聴いてほしいです」

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■album……『The Best 2008-2014 「MONUMENT」』5/21onsale!

【Disc1】
 01.花になれ

02.星に願いを

03.どんな未来にも愛はある

04.春風

05.君をつれて

06.微熱リフレイン

07.Belief ~春を待つ君へ~

08.MW ~Dear Mr.& Ms.ピカレスク~

09.labo (Re-format)

10.two of us

11.強く儚く

12.Over the rain ~ひかりの橋~

13.ビリーバーズ・ハイ

14.覚醒アイデンティティ

15.証

【Disc2】

01.明日への賛歌

02.reboot ~あきらめない詩~

03.大切なものは君以外に見当たらなくて

04.今年の桜

05.残像

06.Because...I am

07.Touch

08.Answer

09.イイじゃない?

10.見つめていたい

11.Hydrangea

12.Snowy Nights Serenade ~心までも繋ぎたい~ (Choral Xmas Ver.)

13.夏Dive

14.君に届け

15.フレイム

【初回限定盤 DVD】
「Music Heartbeat~Recording Documentary & Studio Live~」

 


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記事内容:TOWER+ 2014/5/10号より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2014年05月10日 00:00

ソース: 2014/5/10

TEXT: 小林“こばーん”朋寛