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インタビュー

ゲスの極み乙女。indigo la End / 『みんなノーマル』『あの街レコード』

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2014年04月10日 00:00

ソース: 2014/4/10

TEXT:鹿野淳

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 ゲスの極み乙女。の『みんなノーマル』と、Indigo la Endの『あの街レコード』は、双子です。何故ならば―。



本当に音を楽しんで、フラットに何も考えずに、やりたい音楽をやれる人になりたい

メジャーデビューを望んでも椅子に限りはあるわけで、そこで多くの者はふるいにかけられ、そして終わる。そんなシビアなシーンにおいて、2つのバンドのソングライターとフロントマンを手掛け、その両方のバンドで同時にメジャーデビューするという珍記録がここに生まれた。それがと<ゲスの極み乙女。>であり、そのフロントマンが川谷絵音だ。例えば自分が2つのバンドをやっていて、「同時にメジャーデビューしてみませんか?」と言われたとしよう。こんな漫画のような出来事は実際にはありえない。しかし、川谷絵音というアーティストはここに珍記録を作った。それが、4月2日にindigo la Endで『あの街レコード』を、ゲスの極み乙女。で『みんなノーマル』をリリースし、自らがソングライティングとフロントマンを務める2バンドで同日同時メジャーデビューを果たすというものだ。

「最初、indigo la Endは、普通にインディーズで出すつもりで作ってて、レコーディングが終わる時まで何も話さなかったんですよ。それが同時発売にしたほうが面白いんじゃないかっていう話があって、乗っかろうってなったんですよね。むしろ僕は同時に出すことでの弊害のほうを考えていたんですけど、考えてみたら、ふたつ同時に出すのは面白いし、嫌な部分に勝るものがあったのでやろうかなってなりました」

 寡黙な世界から自分と世界の間にある距離をサウンドトラックにしたためると、ヒステリックな表現とハイブリッドなアンサンブルで刹那なフェイクを刻み鳴らす<ゲスの極み乙女。>という見事なコントラストが2枚同時に出る事によって、川谷絵音というアーティストのラジカルさと才能に焦点が当たることは、非常に興味深い。彼は新しい、<今>を体現するアーティストだからだ。

「バンドとしては完全に2つに分かれてはいるんですけど、曲作りの中では分かれていないというか……。だから今回も同時に出す2枚のアルバムを合わせて、1枚の自分のフルアルバムみたいになってて(笑)」



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そもそもは、自らの心象風景を描く場所だったindigo la Endと、刹那な衝動をギャグにして、ハイブリッドな演奏と合わせるゲスの極み乙女。という明確な差異が川谷の中にあった筈だが、今回のindigoの『あの街レコード』とゲスの『みんなノーマル』を聴くと、2枚とも独特のメッセージと衝動が貫かれている事に気付く。

「自分のことをわかって欲しいっていう気持ちがふたつの作品どちらにもあるんです。……ゲスが始まってから、どんどん自分がわかってもらえてないんじゃないかな?って気持ちになってきて。<バンドふたつやってます>っていうことや、<ゲスの極み乙女。>っていうバンド名――そういうファッション的なところばかりが理解されてる感覚があって。自分がやりたかったことってなんなんだろう、もっと自分を出してもいいんじゃないか、それが今回の2作品です」

そもそも曲作りの時に、indigoとゲスで明確な違いがあるのだろうか?

「一番の違いはギターと鍵盤ですね。indigoの特徴としてもギターのフレーズっていうのが一番大きいし、ゲスは鍵盤のフレーズっていうのが大きいので。あとはラップがあるかないかぐらいしか自分の中では違いは出してないです。あとはメンバーの感じに吸い寄せられて変わってしまうというか、メンバーの空気に左右されるということがデカいですね」

どこか<ここでないどこか>をボーッと見詰めながら、足が3センチ程浮いているように見える川谷が歌う世界は<喪失>に支えられている。何故、川谷はとぼけたフリして、自虐的なまでに孤独と喪失を歌うのだろうか? そこにこの2枚の鍵がある。

「得たものに対してのプラス思考があんまりないというか。音楽に限らず、基本的に失っていくもののウェイトのほうが自分の中でデカくて。本当に音楽やめたいって思うことも何度もあって。ふとした時に、<なんで俺こんなことしてんだろう>って思っちゃうというか……ライブの反省会とかをしてる時に、<ここまでして音楽やりたいのかな>とか思っちゃうんです。あんまり僕、体育会系じゃないんで、そこで嫌な気分になって。どうせなら機械みたいにできればいいなって思ったりもするし、でもふとした瞬間にはちゃんとお客さんに伝わればいいなって思う自分がいたりして……そういう感情がめんどくさくてめんどくさくて。――音楽って、音を楽しむですけど――本当に音を楽しんで、フラットに何も考えずに、やりたい音楽をやれる人になりたい」



indigo 

■album…ゲスの極み乙女。『みんなノーマル』now on sale!

 

01. パラレルスペック

02. サカナの心

03. 市民野郎

04. ノーマルアタマ

05. song3

06. ユレルカレル

■album…indigo la End『あの街レコード』 now on sale!

01. 夜明けの街でサヨナラを

02. 名もなきハッピーエンド

03. billion billion

04. あの街の帰り道

05. 染まるまで

06. ダビングシーン

07. mudai

08. アリスは突然に

 

■Live…ゲスの極み乙女。「ゲスにノーマル」

6/7(土)新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE

6/8(日)宮城県 LIVE STUDIO RIPPLE

6/14(土)広島県 CAVE-BE

6/15(日)愛知県 池下CLUB UPSET

6/21(土)大阪府 Music Club JANUS

6/22(日)福岡県 DRUM SON

7/5(土)、6(日)東京都 LIQUIDROOM ebisu

 

■Live…ゲスの極み乙女。「ゲスでいこか vol.2」

6/7(土)新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE

6/8(日)宮城県 LIVE STUDIO RIPPLE

6/14(土)広島県 CAVE-BE

6/15(日)愛知県 池下CLUB UPSET

6/21(土)大阪府 Music Club JANUS

6/22(日)福岡県 DRUM SON

7/5(土)、6(日)東京都 LIQUIDROOM ebisu

■Live…indigo la End TOUR 2014 「夜明けの話」

4/12(土)仙台 enn 2nd

4/17(木)福岡 graf

4/20(日) 岡山 CRAZYMAMA 2nd Room

5/14(水)渋谷 CLUB QUATTRO

※詳しくはオフィシャルサイトをご確認ください。



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記事内容:TOWER+ 2014/4/10号より掲載

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