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インタビュー

TVアニメーション「スペース☆ダンディ」O.S.T.1 ベストヒット BBP

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アニメファンにも音楽ファンにも話題沸騰中のSFコメディアニメ「スペース☆ダンディ」。過激なギャグ満載の内容もさることながら、その豪華なメンツが参加したサントラにも注目が集まるなか、総監督の渡辺信一郎と☆Taku Takahashi(m-flo)がサントラの魅力を熱く語ってくれた。



アニメファンも音楽ファンも熱狂するファンキーな1枚!!



 2014年の幕開けとともに始まった「スペース☆ダンディ」。オープニングのナレーション(大ベテラン、矢島正明!)いわく「スペース☆ダンディは宇宙のダンディである。そして彼は宇宙人ハンターである」。主人公のダンディは掃除機ロボのQTと猫型宇宙人ミャウと共に、レアな宇宙人を探して宇宙を駆け回る。美女とギャグとセンス・オブ・ワンダーが満載の本作の総監督/音楽プロデューサーを務めるのは、「カウボーイビバップ」の渡辺信一郎。アニメ界きっての音楽通だけにサントラには相当気合いが入っている。

 今回、渡辺が目指したサントラの方向性は<昔の人が宇宙や未来を想像して作ったような音楽で、1984年以降(CDが登場して以降)の音楽スタイルは禁止。そして、お祭りのように賑やか>なもの。そのうえで、<①ファンキーであること。②ダサかっこいい。③ロボ声や未来っぽい曲をやるとハマりそう>という3つの条件を基準にして参加アーティストが選ばれた。まず主題歌“ビバナミダ”を歌うのは、渡辺いわく「日本で一番ファンキーでお祭りの中心になれる」岡村靖幸。エンディングは「この作品の一面である<不思議感>を表現できる宇宙人っぽい人」やくしまるえつこの“X次元にようこそ”。そのほかサントラには、向井秀徳、Mountain Mocha Kilimanjaro、ZEN-LA-ROCKなど、ジャンルを越えたダンディたちが勢揃い。そんななか、ダサかっこいいというコンセプトや懐かしい未来というオファーにぴったりだし、しかもトレッキー (「スター・トレック」ファン)だと聞いて(笑)」サントラに招いたのがm-floの☆Taku Takahashiだ。☆Takuは以前から渡辺監督の大ファンで、みずから渡辺に売り込んだらしい。



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「監督が新しいアニメを作る、しかも、かなり攻めたやつという噂を聞いて、自分が持っているコネクションをフルに活用して監督にデモを送ったんです。監督を困らせるつもりはなかったんですけど、どうしてもサントラに参加したくて。今回チームに加えてもらって光栄です!」(☆Taku)

渡辺監督はm-floを「新しいことをやっているのに聴きやすくて、マニアックなのにキャッチー」と評価していて両者は相思相愛。最初の打ち合わせから話は盛り上がった。

「あまりにも楽しくて最初から最後までげらげら笑ってました。ストーリーの内容とかイメージの話もしましたが、ミーティングの間中、渡辺監督のiPhoneに入っている音楽を聴いてました。ダメなんだけどカッコいいもの、ヘタなんだけど味があるもの、そういう名盤を聞かせてもらってインスピレーションを得たんです」(☆Taku)。

 以前、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』でアニメのサントラを手掛けたことがある☆Taku。サントラの曲を作る際には「監督や制作チームが目指しているゴールをしっかり理解して、監督が納得がいくものを徹底して作ること」を大切にしているらしいが、渡辺監督との相性は抜群だったようだ。

「渡辺監督はそこらの評論家や音楽家より音楽知識が高くて、すごくコミュニケーションがとりやすかったです。今回、提供した曲は最近僕が作っている曲と全然違うんですけど、作っていて楽しかったし、もっともっと作りたかった」(☆Taku)

  一方、これまでもアニメの世界に様々な音楽を取り入れて注目を集めてきた渡辺監督は、サントラに対するこだわりをこんなふうに語ってくれた。

「まず、ありきたりのサントラ風の音楽にしないこと。常に映像と音の新しい組み合わせを考えつつ、最後は理屈ではなく感覚的に気持ち良くなるようにしたいと思ってます」(渡辺)



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初めて映像を観た時の印象を「めちゃめちゃブチあがりました。とくに自分がプロデュースしたサウンドと矢島正明さんのナレーションが重なった時は鳥肌が立ちましたね(注:矢島さんは「スター・トレック」のカーク船長の声優としても有名)」と興奮気味に語る☆Taku。彼は「スペース☆ダンディ」の魅力について、>「お約束通りにいかない精神はパンクに通じるものがある」と熱く語る。「スペース☆ダンディ」はアニメファンも音楽ファンも熱狂するファンキーな<祭り>なのだ。

最後に渡辺監督がダンディになれる音楽とは?と訊くと、こんな答えが返ってきた。

「常にダンディな気持ちなので、特になし!」

さすが。 「スペース☆ダンディ」を観て(聴いて)、君もダンディになろう!

■ALBUM… 『TVアニメーション「スペース☆ダンディ」O.S.T.1 ベストヒット BBP』
3/26 on sale!!

 ■Song List
01.Star Future. / ☆Taku Takahashi
02.ビバナミダ (TVsize) / 岡村 靖幸 ※主題歌
03.HOT WIND / TUCKER
04. Fatty but oh so Goody / Mountain Mocha Kilimanjaro
05. キミトナラ / 川辺ヒロシ
06. love you,dandy / kensuke ushio(agraph) 
07. 星屑のパイプライン / ジャンク フジヤマ
08. 哀愁のDANDY / 芳野藤丸
09. Hey Wha / DOKAKA
10. コネクト / KenKen
11. Gun Man Muller Hunt Oh! / ☆Taku Takahashi
12. アクションマン/ 笹沼位吉
13. SPACE FUN CLUB / ZEN-LA-ROCK feat. ロボ宙
14. Tumbleweed / Latin Quarter
15. Dandy in Love / 向井秀徳
16. 知りたい / 泉まくら×mabanua
17. New Disco on the Block / ☆Taku Takahashi
18. The RAW / mito
19. 朝は来るから すぐ明けるから / KenKen
20. ANATATO / LUVRAW
21. SPACE CHANTEY(宇宙舟歌~ただし、船酔い気味の) / 難波弘之
22. Cosmic Adventure / Mountain Mocha Kilimanjaro
23. X次元へようこそ(TVsize) / やくしまるえつこ ※EDテーマ

■Event…『スペース☆ダンディ』音楽イベント 開催決定!  

7/18(金)代官山UNIT
入場料金:3,500円(税込)
時間:20:00開場予定
出演:OL Killer/ZEN-LA-ROCK/Mountain Mocha Kilimanjaro/Latin Quarter   and MORE!
内容:劇伴参加アーティストらによるLIVE、DJ、他

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記事内容:TOWER+ 2014/3/10号より掲載

掲載: 2014年03月10日 00:00

ソース: 2014/3/10

TEXT:村尾泰郎