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インタビュー

畠山美由紀 『rain falls』

カテゴリ : .com FLASH! 

掲載: 2013年05月29日 18:01

更新: 2013年05月29日 18:01

インタヴュー・文/村尾泰郎



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[ interview ]

震災に見舞われた故郷への思いを綴った『わが美しき故郷』が話題を呼んだ畠山美由紀。新作『rain falls』は雨をテーマにしたアルバムだ。旧知の仲の中島ノブユキをプロデューサーに迎えて、雨にまつわる曲のカヴァーやオリジナル・ナンバーでまとめられ、前作に比べるとパーソナルな雰囲気の仕上がりに。屋敷豪太、藤本一馬(orange pekoe)、石井マサユキ(TICA、Gabby & Lopez)、森俊二(Natural Calamity、Gabby & Lopez)などさまざまなミュージシャンが参加し、さらにかしぶち哲郎(ムーンライダーズ)、おおはた雄一らが歌詞を提供して、畠山の美しい歌声が色とりどりの雨の物語をしっとりと紡ぎ出していく。



雨の日に聴いて楽しめるアルバム



――以前から、雨の日をテーマにしたアルバムを作りたかったそうですね。

「そうなんです、20代の頃から。スー・レイニーっていうジャズ・シンガーが〈雨の日のジャズ〉っていうアルバムを出していて、ジャケットが素敵で良いなあと思ってたんですよね。でも実際に聴いてみたら、自分が想像していた感じと違っていて、〈あれっ?〉って(笑)」

――どんなアルバムだと想像していたんですか?

「ミニマムでしっとりした感じかな、と思ってたら、ちょっと違ったんです」

――じゃあ、今回はそういうアルバムを作ろうと?

「そうですね。雨の日に聴いて楽しめるようなアルバムを」

――もともと、雨の日はお好きなんですか?

「子供の頃から好きですね。朝、目が覚めて雨の音が聞こえると、布団の中でじっと聴いてたりしていました。屋根に落ちる雨音を聞いていると何だか落ち着くんです」

――雨の日って、妙に内省的になったりしますよね。

「そうそう。私、いつも集中力が散漫なほうなんですけど、雨の日はとても集中できるんです。一人で本を読んだり、歌詞を書いたり」

――プロデューサーに中島ノブユキさんを起用したのは、どういった経緯からだったんですか?

「中島さんとは付き合いが長くて、Port of Notesをやる前、15~16年前からいっしょにいろいろやらせてもらっていて。最近の中島さんの作品のメランコリックな雰囲気とか静謐とした感じが私の雨の世界観に繋がるものを感じたのと、やはり、中島さんのことをすごく信頼していたから」

――レコーディング前に、中島さんとはアルバムについて何か話をされたりはしました?

「〈雨のアルバムを作りたいんだよね〉って私が言ったら、中島さんが〈いいねえ!〉って(笑)。それで何か通じるものがあったような気が勝手にして、あとは曲ごとに具体的に話をしていきました」

――今回は雨にちなんだカヴァー曲がいろいろ入っていますね。

「はい。例えばフランソワーズ・アルディ“Meme Sous La Pluie”は、昔から雨の日によく聴いていて、雨の日のアルバムを作る時は必ずカヴァーしようと思っていたんです。ギターのフレーズが何だか雨垂れっぽいんですよね。ただ、フランス語だから歌詞を全然知らなくて、今回改めて調べてみたら、何と雨の歌だったんです」

――邦題は〈悲しい雨が〉ですね。

「そうなんですか、いま初めて知りました(笑)。雨の歌だと知った時は〈感じ取ってた!〉と思って嬉しかったですね。やっぱり、ギターのフレーズは雨垂れを意識してたんだって。今回はそのギターのパートを中島さんにピアノで弾いてもらったんです」

――カーペンターズ“Rainy Days And Mondays〈雨の日と月曜日は〉”は、流石に雨の日の歌だということは知ってました?

「知ってました(笑)。この曲も雨の日によく聴く曲で。ただ、カーペンターズのアレンジはだんだん激しくなっていくのが個人的には残念だったんです。私はアン・バートンっていうオランダのシンガーが歌っている感じがすごく好きなんですよね。ずっと喋るみたいに歌っている。その雰囲気をちょっとイメージしながら歌いました」

――オフコース“雨の降る日に”は意外なカヴァーでした。畠山さんとオフコースという組み合わせが珍しい気がして。

「ですよね。実はオフコースって、これまで聴いたことがなかったんです。みんなで雨のことを歌っている曲をいろいろ探していて、知った曲です。聴いてみたらすごい良かったんです。それでカヴァーすることになって。この曲だけは最近知りました」

――そのオフコースは別として、フランソワーズ・アルディやカーペンターズといった昔から好きだった曲をカヴァーしてみていかがでした?

「自分が納得する質感に辿り着くまで、何度かターニングポイントがありました。細かい歌のニュアンスや、声のニュアンス、ストーリーの持っていき方とか、どちらの曲もすごく緻密に出来ていて、そこに気付くまでが難しかったというか。そのうえで、自分がめざしているミニマムな感じに相応しいテイクになるまで時間がかかりましたね」



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