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インタビュー

UVERworld 『THE ONE』“REVERSI”

 

ニュー・アルバム『THE ONE』で大きな一歩を踏み出した彼らが、頼もしさ溢れるバンドの〈いま〉を象徴する楽曲をシングル・カット!

 

 

作品を発表するごとに進化/深化を続けるUVERworld。前作『LIFE 6 SENSE』のインタヴューでTAKUYA∞が「この作品以上のものを作れる自信がある」と語っていたことがとても印象深かったのだが、その言葉通り、通算7枚目のニュー・アルバムとなった『THE ONE』では、サウンド、歌詞、楽曲の構成力などすべての面においてヴァージョンアップしたUVERworldを聴かせてくれた。

「今回のアルバムで唯一あったテーマは、いい意味で〈一貫性を持たせない〉ということだったんです。シングル4曲で頼もしいものが出来たと感じたし、あとは自由に楽しみながら曲作りをしていこうっていうテンションでした。曲によって楽器の種類を変えてみたり、多くのチャレンジもしましたね。それは、曲の個性がよく見える、オムニバスみたいな要素を出したかったから。自分たちが納得のいく、前に進めた作品になりました」(TAKUYA∞、ヴォーカル)。

「ドラムにしても、ヴィンテージのものから新しいものまで、曲ごとにいろいろ叩いてみたんです。メンバーそれぞれ、曲に合った音を探していく感じで。結果、これまでよりもレパートリーに富んだ、聴き応えのあるアルバムになりました」(真太郎、ドラムス)。

ソリッドかつタイトな“7th Trigger”、アカペラやヴォイス・パーカッションをミックスさせた“此処から”、ブレイクビーツと広がりのあるメロディーがマッチした“NOWHERE boy”など、スリリングな楽曲たちのパワーはどれも圧倒的。そして、シンプルなアルバム・タイトル『THE ONE』には、さまざまな意味が込められているという。

「自分たちで作り上げた、たったひとつの音楽でもあるし、UVERworldとしていままで以上にチーム一丸となって作れたし……あと、いままでは探り探り作ってきたところもあったけど、7枚目にしてやっと自分たちなりのやり方がわかったんです。その〈Stage One〉に立てたって意味での『THE ONE』でもありますね」(TAKUYA∞)。

まさしく『THE ONE』は、彼らがこれまで積み重ねてきた経験や自信を、明確な形で表すことのできた作品と言っていい。

そんなアルバムに続いて、劇場版「青の祓魔師」の主題歌となった“REVERSI”がシングル・カットされる。パンク、メタル、ジャズ、テクノ、ヒップホップが混在する疾走感とグルーヴが、見事ドラマティックに昇華したUVERworldの世界観を提示するナンバーだ。

「この曲は、自分でも場面の切り替えが多いなって思いますね。途中ジャズに展開するところがあるんですけど、そういうのは初めてのアプローチでした」(TAKUYA∞)。

「展開も多いし速いし、久々にパンチある曲がきたなって思いましたね。最初は慣れなかったけど、スパッと演奏がキマッたときは気持ち良かったですね」(真太郎)。

〈不安と迷いから見つけ出した生き方〉というフレーズからは、次の段階へと向かおうとするバンドの強い意思も感じられる。

「歌詞は、〈白黒ハッキリさせる〉っていう、オセロのくだりから広げて書いていったんです。いまの自分たちの状況とも重ねましたね。僕らに対して、まだまだ誤解してる人も多いんじゃないかな?って思うなかで、オセロの常套手段のように、良きところで挟んで引っくり返そうって、そういう歌です」(TAKUYA∞)。

UVERworldをもっと多くの人に認めさせたいという彼らの戦いは、本当の意味でここからが始まりなんだろう。

「その気持ちはありますね。曲作りもライヴも、やっと自分たちなりのコントロールの仕方がわかってきたっていうところもあるし。ライヴを観て、それまで誤解してた人が理解してくれたっていう場面も増えてきたんです。それはどんどん増やしていきたいですね。2013年も止まらずに走り続けます」(TAKUYA∞)。

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2012年12月19日 17:58

更新: 2012年12月19日 17:58

インタヴュー・文/土屋恵介

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