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インタビュー

AI 『INDEPENDENT』

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 レコード会社移籍後初となるニュー・アルバム『INDEPENDENT』をリリースするAI。
アメリカのメインストリームR&Bではもはや主流であるエレクトロ・チューンに果敢に挑戦した
エッジーでパワフルな1枚だ。もちろんシングル“ハピネス”のようなメロウ・チューンもあり。
常に前進し続けているAIに今回も魅了されること必至!

「今だからこそこういう曲が出来るんだと思うし、<今の音>をみんなにも聴いてもらいたかったんだ」

昨年末にリリースされたレコード会社移籍第一弾シングル

“ハピネス”/“Letter In The Sky feat. The Jacksons”から

“ハピネス”が配信80万ダウンロードを突破し、レコチョクやUSENチャートで軒並み1位を獲得するなど、

移籍後も変わらず好調な活動を展開しているAI。

その勢いそのままに、通算9枚目となるニュー・アルバム『INDEPENDENT』がリリースされるが、

本作を聴いた多くのファンが恐らく驚きを隠せないのではないだろうか。

前向きなメッセージや耳馴染みの良いメロディーといったAI作品の特色が本作ではやや後退し、

シンプルな歌詞とクールなメロディー・ライン、エレクトリックなサウンドで構築されたダンス・チューンが

多く収録されているのだから。

しかもそれがどれも洋楽フリークの<うるさ型>を黙らせるような斬新なナンバーばかりとなっているのだから、

本当に恐れ入ってしまう。


<今までとは違うAI>を提示すべく、AIは東京、NY、LAの三都市で制作を敢行。

とりわけNYとLAでは自らプロデューサーのスタジオに赴き、直にプロデューサーと話し合いながら

トラックを選んでいったそうだ。

実際に会ってやりとりすることで、最初は出し惜しみしていたプロデューサー陣も秘蔵のトラックを

次々と出してきたそうで、だからこそ本作は世界レベルのハイ・センスな作品となっているわけである。

こんな制作方法を行っているシンガーが他にいるかという話だ。


「最近は(流出を防ぐために)トラックをなかなか聴かせてくれないのよ。

だから自ら足を運んだ方が確実なんだよね。今回20人くらいのプロデューサーのスタジオに行ったかな。

元々知り合いのプロデューサーだったり、知り合いの紹介だったりするんだけど、

初めて会うプロデューサーにはいちいち自分がどういう人間で、どういう曲を探してるかってことを

説明しなきゃいけないわけ。そうしないといい曲をもらえないから。

それはすごい大変だったけど、そうやっていく中でいい曲がどんどん集まってきたんだ」

 

 エレクトロ・ナンバーが多くなった理由については

「やっぱりエレクトロとかダンス・ミュージックが流行ってるから、向こうのプロデューサーも

そういうトラックを作ってる人が多いのね。

それはそれで私も大好きだし、彼らがそういう流れだから、私もそういう流れになるわけで。

今だからこそこういう曲が出来るんだと思うし、<今の音>をみんなにも聴いてもらいたかったんだ」

とのこと。

そんな<今の音>を代表する3曲、サビのリフレインが耳から離れない“DANCE TOGETER”や、

「トラックを聴いて、なんかすっと立ち上がってるイメージが浮かんだんだよね。そのイメージをもとに、

<フラれてもそのままウジウジしてちゃいけないし、私はそんなに弱くないよ>っていう歌詞を書いていったんだ」

というリード・トラック“INDEPENDENT WOMAN”、「今までだったらこんなトラック選んでないだろうね」

という“FUTURISTIC LOVER”がやはり本作の目玉であるが、エレクトリックなサウンドではないナンバーでも

<今までとは違うAI>が窺えて、非常に興味深い。


例えば本作の中でもAIがとりわけ気に入っているという“w / u(ウィズ・ユー)”の気だるいメロディー・ラインは

これまでのAI作品にはなかったものだし、AIのハイトーン・ヴォイスが響くメロウ・ミディアム“One Love”の

今までになくシンプルでストレートな歌詞も印象的だ。

とりわけ歌詞については「今回は全体的にシンプルかもね。“DANCE TOGETHER”も

“INDEPENDENT WOMAN”もサビでタイトルを連呼してるシンプルな歌詞だし。

その分、そこにメッセージを込めてるつもりだよ」 と話す。

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「いつもだったら考えすぎて無理矢理歌詞を詰め込もうとするんだけど、

今回はあえて詰め込まず、余計な装飾は外したんだ。

今までは“One Love”の歌詞みたいに<みんなが仲良くなればいい世界になるんじゃない>みたいなことを

書いたら、綺麗事ばかり言いやがってって言われるんじゃないかって恐れてたし、

あえて遠まわしに書いたりしてたけど、もう私も30歳になったし、本当に思ってることをそのまま素直に

書こうっていう気になったんだ。シンプルだからこそ、そこに力強さがあるんじゃないかなと思ってるよ」



作品を出すごとに進化し続けているAIだが、サウンド、歌詞、メロディー、すべてにおいて

新たな面を見せた本作の進化っぷりといったら、他に例を見ないのではないだろうか。

その進化の結晶である<今のAI>は本作『INDEPENDENT』でしか味わえないもの。じっくり堪能してほしい。



■New Album……『INDEPENDENT』 2/22 on sale!

■SONG LIST……

01.DANCE TOGETHER

02.INDEPENDENT WOMAN

03.ハピネス (コカ・コーラ2011クリスマスキャンペーンソング)

04.アンバランス

05.FUTURISTIC LOVER

06.w / u(ウィズ・ユー)

07.ユメノムコウ

08.One Love(森永製菓「1チョコ for 1スマイル」CMソング)

09.ウツクシキモノ(映画「ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵」エンディング・テーマ)

10.Letter In The Sky feat. The Jacksons


■ LIVE……AI「INDEPENDENT」CLUB TOUR x RUDE SPECIALS

3/9(金) 大分音楽館

※詳しくはHPにて。


 

FLOATING CROWD x RUDE SPECIALS

3/10(土) 熊本Django

 

■ LIVE……AI「INDEPENDENT」TOUR 2012

4/13(金) 三郷市文化会館

4/15(日) なら100年会館

4/20(金) コラニー文化ホール

4/22(日) ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ

4/27(金) 福岡サンパレス ホテル&ホール

5/1(火) 神戸国際会館

5/3(木)神奈川県民ホール

5/5(土)須坂市文化会館

5/6(日) 本多の森ホール

5/8(火) 鯖江市文化センター

5/10(木) 焼津文化会館

5/12(土) 那須町文化センター

5/13(日) 神栖市文化センター

5/19(土) 青森市文化会館

5/20(日) 仙台サンプラザホール

5/25(金) 札幌市民ホール

5/27(日) 新川文化ホール

5/30(水) 君津市民文化ホール

6/1(金)大阪オリックス劇場

6/3(日)高松アルファあなぶきホール

6/7(木)藤岡市みかぼみらい館

6/9(土)尾鷲市民文化会館

6/10(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

6/14(木) アルカスSASEBO

6/16(土) 鹿児島市民文化ホール

6/22(金) 日本武道館

※詳しくはHPにて。

PROFILE……AI(アイ)

2000年にシングル“Cry, just Cry”でメジャー・デビュー。

圧倒的な歌唱力やリアルな言葉で綴られたリリック、普遍的なメロディーで多くのリスナーを獲得。

2011年に入ってからEMI Music Japanに移籍し、2/22に移籍後初のアルバム『INDEPENDENT』をリリース。



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記事内容:TOWER 2012/2/20号より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2012年02月20日 12:00

ソース: 2012/2/20

TEXT:川口真紀