
昨年11月の発表を予定されていたcali≠gariのニュー・アルバム『11』が、〈曲が上がらなかった〉というきっぱりとした理由による延期を経ていよいよ完成した。
エスニックなシンセが誘導する重厚かつスピーディーなオープニングにはじまり、失われた昭和の残り香を叙情的に漂わせてエンディングを迎える本作。個々としては多様すぎる楽曲が並んでいながらも全11曲で1本の美しい軌道を描くという構成からは、彼らが本来持つ奇天烈な個性と洗練されたセンスが見て取れる。
8月のシングル〈#〉では石井秀仁(ヴォーカル)に、11月のシングル〈#_2〉では石井と桜井青(ギター)に取材を行ってきたbounceだが、今回は石井、桜井、村井研次郎(ベース)と武井誠(ドラムス)の3回に分けてインタヴューを敢行。特殊な制作/レコーディング過程を経ているためそれほど会う機会がないという彼らは、同じ質問をぶつけてもあらぬ方向の答えを返してくることが多々あるが、最終的にはしっかりと共通の結論へと辿り着く。
その〈共通した結論〉こそが、cali≠gariというバンドの原点。そのことは、この3本のインタヴューを通して読んでみればわかってもらえるはずだ。
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