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インタビュー

U-Key zone 『U-Key zone Presents "Advent of UKZ complete"』

カテゴリ : .com FLASH! 

掲載: 2011年06月15日 17:59

更新: 2011年06月16日 11:50

インタヴュー・文/出嶌孝次

 

 

[ interview ]

J-Popのメインストリームで裏方として大きな支持を集める一方、R&Bシーンの中枢でクリエイティヴな試みを繰り返しているプロデューサー、U-Key zoneが、馴染みのシンガーたちをフィーチャーした初の作品集『U-Key zone Presents "Advent of UKZ complete"』を発表した。奇しくも同日には彼の手掛けたKinKi Kidsのニュー・シングル“Time”もリリースされたばかり。そんな多才な男の音はどのように鳴らされてきたのだろう?

そこでbounceでは、今回の新作に乗じて彼の知られざる凄さにグッとフォーカス。自身のルーツを語ったインタヴューや代表的なプロデュース・ワークの解説など、盛りだくさんの内容で彼の凄さを徹底解剖しちゃいます!!

 

U-Key zoneが語る自身の音楽遍歴

 

その名前はまだ問答無用のブランドと化しているわけではないし、一般的な知名度があるわけでもない。が、彼のクライアント・リストには安室奈美恵や倖田來未、SPEED、KinKi Kidsのような超ビッグネームから、黒木メイサや青山テルマ、三浦大知、後藤真希、天上智喜、さらには宏実や為岡そのみのような気鋭のR&Bシンガーまで、錚々たる名前が並んでいる。あるいはプロデューサーやソングライターのクレジットを気にかけて聴くタイプのリスナーなら、その名前に心当たりがあるだろうし、彼が自身のシグニチャー・サウンドを獲得しつつあることもご存知のはずだ。名前がブランド化する寸前の地点で、刺激的な楽曲を送り出してくれる男。U-Key zoneという名前を覚えておいたほうがいい。

公式のバイオグラフィーによると、〈4歳からピアノを始め、大学時代から趣味的にトラックメイキング、作曲を始める〉……とある。大学は音楽大学で、専攻はピアノ。初めて好きになった曲がショパンの〈スケルツォ第2番〉だったというU-Keyにとっては「音楽=演奏するもの」で、ティーン時代も聴くことにはほとんど興味がなかったという。そんな彼を虜にしたのがR&Bで、特にロドニー・ジャーキンスに惹かれたのだそうだ。

「最初はブラクストンズやエクスケイプ、ジャギド・エッジなど、ジャーメイン・デュプリ(の手掛けた曲)が好きでしたね。そうやっていろんなアーティストの曲を聴いていくうちに、〈この曲好きだな〉と思うと、どれもこれも〈Darkchild〉って言ってるな……みたいな感じで、何だかんだでブランディの“The Boy Is Mine”にやられました。『Never Say Never』全体にもやられました」。

それまで「何の疑問もなく自分はピアニストになるんだと思っていた」という彼は、R&Bとの出会いと並行してコンポーザーを志すようになる。学科は演奏家の養成を目的とするものだったため、作曲やアレンジなどはすべて独学ということだ。

「実はゲーム好きなんですけど、ドリームキャストで簡単に音楽を作れるソフトがあって遊んでたら、何かできる気がしてしまって……間髪入れずにPCとトライトンを購入して作ったら、さらにできる!って思ってしまい……勢い余ってレコード会社に送ってみたらちょっと引っ掛かりがあったりして、ホントにできる!と思ってしまったんです」。

とはいえ、思い込みだけではないサムシングが駆け出しの頃からすでに芽生えていたということだろう。奮闘の末に掴んだ最初の仕事は、Heartsdalesの2006年作でのトラックメイク。翌年にはKinki Kidsや田中ロウマらの作品に関与し、鳴り物入りで歌手デビューを果たした山田優のシングル曲“EYES ON ME”も手掛けた。プロデューサー・ネームが決まったのもその時期だという。

「最初は〈U-Key〉でやってたのですが、同じ名前の方が多いことに気付いて。クレジットを変えたいと思いながら迎えた山田優さんのレコーディングの時に、歌詞を書いてくれて現場に来ていた宏実ちゃんと〈zoneってカッコいいんじゃない?〉という話になって、その日から〈U-Key zone〉になりました。いきなり勝手に変えて事務所には怒られましたが(笑)」。

しかしながら、ゾーンに突入した(?)彼の躍進がそこからスタートしたのは言うまでもない。冒頭に記したような面々との仕事でチャンスを確実に掴んだ彼は、登場から数年でR&Bテイストの作品にはもはや欠かせないクリエイターになっている。この種の才能を語る際に〈USっぽさ〉と〈J-Popっぽさ〉の塩梅を基準にする向きもあるが、彼の楽曲はいわゆる本場志向とも異なるし、J-Pop市場にピッタリ寄り添うわけでもない。本人も「メロディーが歌謡曲っぽくなくて申し訳ないですし、好きな音楽はたまたまR&Bだったけど、自分にソウル感みたいなものはそれほどないと思います」と認めるように、いい意味で浮いているサウンドが不思議な中毒性を醸し出す様子は、まさに彼固有のゾーンである。

「基本はトラックから作るんですけど、鼻歌を歌いながら作るので、トラックが完成する時点でほぼメロもコーラスも頭のなかで出来ています。だから、リズムとメロディー、ハーモニーの整合性は高いと思いますし、そこは自分の特徴ですね。あとはクラシック上がりなので、オーケストラ的な配置感、奥行き感みたいなものもあるかもしれません」。

作曲家/アレンジャーとしてだけではなく、プロデューサーとしてヴォーカル・ディレクションやエディットも含めた各工程を掌握できる仕事が多くなってきたため、最近は自身のヴィジョンを楽曲に巧く反映させやすくなってきたという彼。そんなサウンドの構築美は、今回まとめられたリーダー作『U-Key zone Presents "Advent of UKZ complete"』でも確認できる。

「サビが良いとか、トラックが良いとかじゃなく、トラック・音色・メロディー・ハーモニー・歌・声質・歌い回し……そのすべてを統合して建築物を構築してる感じなので、細部までそんなふうに聴いていただけたら嬉しいです」。

 

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