こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

インタビュー

高橋優 『リアルタイム・シンガーソングライター』

 

 

 

メジャー・デビュー曲“素晴らしき日常”、佐藤健主演のドラマ「Q10」の主題歌 “ほんとのきもち”、
東京メトロCMソング “福笑い” も含んだ1st フル・アルバム『リアルタイム・シンガーソングライター』が完成。
27歳の彼がストレートに綴る言葉に自問自答しながらも、自分の代弁者のような歌に癒され、元気をもらう作品だ。

 

「どっから切り取っても高橋優。どっから聞いてもリアルタイム・シンガーソングライターって言える」

― ニューヨークでストリート・ライヴをされたそうですね。

「はい。初めての海外で一泊三日の弾丸ツアーでしたけど(笑)
“福笑い”と“素晴らしき日常”とあと何曲か歌ってきたんですけど、
ものすごい有意義な体験でした。立ち止まって聴いてくれる人もいるし、
拍手をもらったり、握手を求められたり。あんまり日本と変わらなかった。
パフォーマンスする人がいて、興味を持つ人が立ち止まって、
興味のない人はそのまま立ち去るっていう。
自分が初めて札幌で路上ライヴを始めたときの感覚が何回も甦ったんですよ。
 
僕が秋田から北海道に行って、初めて路上ライヴをしたときも、
僕にとっての北海道は、海も越えるし海外みたいなものだったから。
初めて秋田弁を喋らない人がいる世界で生活する、
そこで歌うっていうのも全部初めてだから、めちゃくちゃ緊張したし、
気持ちも高ぶって歌ったんですけど、その時と似た気持ちになりましたね」

 

―歌いながら伝わっている感覚はありましたか?

「ありました。逆に、観てくれた人が僕に伝えてくれた感覚もありました。
<歌ってくれてありがとう>とか<はるばる来て歌ってるのね>とか。
そんな風に思いながら観てくれているような気がするっていう感覚が強くて。
何語で喋るかっていうよりも、自分がどういう思いで今までやってきたかの方が大事だなって。
自分がこういうことをやりたいっていうことをしっかり思っていれば、
日本語で歌っても、何語で歌っても、感動するんじゃないかと思いました」

 

― 「世界の共通言語は英語ではなく笑顔」という “福笑い” で描いたような世界を直に体験してきたわけですね。
笑顔も伝わるけど、気持ちも伝わって行くという。

「きっと適当な感じでやってたら、みんな立ち止まらないだろうし、
必死さが自分の好みと違えば立ち止まらないだろうし。
そういう出会うきっかけをニューヨークでまた自分が作れたんだって思ったことが嬉しかった。
改めて、その経験を日本に持って帰ってきて、また前に進もうと思えましたね」

 

 

 

 

― 1stフル・アルバム『リアルタイム・シンガーソングライター』にも、ニューヨークでの様子が特典映像として
収録されるそうですね。このアルバムは、高橋優くんがどんな人なのか、聞いたらわかりますね。
一生懸命さとか、高橋くんの温かさとか。

「ははは(笑) 作った時期はほとんど、ここ2年以内くらいの曲が中心です。
レコーディングの時期もここ1年以内のものばかりなので、ここ最近の自分の気持ちが
音にこもってると思います。アルバムの曲を作ろうと思って作った曲じゃないものも
たくさん入っているんですよ。どれも一曲目にしたい。どれもシングルにしたい。
一曲だけで届けたいと思っていた曲ばかりで。
どれもライヴを意識して作ったりはしているんですけどね。
その思いで、渾身の1曲と思って作った曲が11曲入ってるんです」

 

 

 

 

 

 

― 『リアルタイム・シンガーソングライター』っていうのは自分の代名詞でもありますよね。

「はい。1stアルバムってこともあって、改めて今知った方もいると思うんですよ。
名刺代わりに、「高橋優、リアルタイム・シンガーソングライターって言うんだ、へぇ~」って
言ってもらいたかったっていうか。
どっから切り取ってもらっても高橋優だし、どっから聞いてもらっても
リアルタイム・シンガーソングライターって言えるものになったと思ってるんです。
自分ってこういうことを考えているんだなっていうのが、今回はすごく出たアルバムになっているから。
これから始まる全国ライヴ・ツアーでも、このアルバムの収録曲はやると思うんですね。
曲順を並べ替えてライヴをするかもしれないし、まだ構想している最中ではあるんですけど、
そうなるとまた違った聞こえ方をするかもしれない。でもどんな形であれ、胸を張って自信を持って、
高橋優を知ってる人も知らない人も、全員に聞いてほしいと思ってます。
今までは、「まぁ、聞いてくれたら嬉しいな」くらいの気持ちで曲を作るというのが
自分のスタンスだと思っていたので、そんな風に思うことなかったんですよ」

 

 

― それだけ自信作ということですよね。

「はい。きっと“素晴らしき日常”や“ほんとのきもち”、“福笑い”等、
今までシングルで聴いてた曲も、アルバムの曲順で聞こえ方、受け取り方も変わると思います。
あと、心境の変化とか、その人の置かれている状況によっても。
でも、聴く状況でこの歌詞の内容を最初に聞いたときと違うように感じるならば、
聞いてくれる人の心に何かしらのことがおこったんだと思うんです。
そういう感じ方の変化も楽しんでほしい。
そういう部分でも今まさにぜひ聞いてほしいと思えるものが出来たと思います」

 

 

  

 

■NEW ALBUM 『リアルタイム・シンガーソングライター』……now on sale!

SONG LIST

01.終焉のディープキス
02.素晴らしき日常 (デビュー・シングル~TBS系テレビ「あらびき団」8・9月エンディング・テーマ)
03.福笑い (サード両A面シングル~東京メトロ「TOKYO HEART」CMソング)
04.メロディ
05.希望の歌
06.靴紐
07.サンドイッチ
08.ほんとのきもち (2ndシングル~日本テレビ系土曜ドラマ「Q10」主題歌)
09.虹と記念日
10.現実という名の怪物と戦う者たち (3rd両A面シングル~アニメ「バクマン。」エンディング・テーマ)
11.少年であれ (配信限定シングル~CBC/TBS系「ホンネ日和」エンディング・テーマ)

 

 

■LIVE… 

 「高橋優初の全国ライヴツアー~唄う門にも福来たる2011」

5/28(土) 名古屋CLUB QUATTRO
5/29(日) 心斎橋CLUB QUATTRO
6/10(金) 渋谷CLUB QUATTRO
6/18(土) 仙台CLUB JUNK BOX
6/19(日) 秋田LIVE SPOT 2000
6/25(土) 広島Cave-Be
6/26(日) 福岡BEAT STATION
7/02(土) 札幌cube garden館

and more…その後のスケジュールはHPまで。 

 

 

 

 

■PROFILE…高橋優(たかはし ゆう)

今日思ったことを今日歌う。目の前の社会、友情、恋愛、性、孤独。
歌という名の瓦版にのせて。言葉、旋律、声。誰にも似ていない。リアルタイム・シンガーソングライター。

 

   
記事内容:TOWER 2011/4/20号より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2011年04月25日 14:00

更新: 2011年04月26日 10:30

ソース: 2011/4/20

大橋美貴子