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インタビュー

ZARD 『ZARD SINGLE COLLECTION ~20th ANNIVERSARY~』

カテゴリ : COVER ARTIST 

掲載: 2011年02月05日 12:00

更新: 2011年02月08日 15:34

ソース: 2011/2/5

レコーディング・ディレクター 寺尾 広

 

 

 

  

2011年…今振り返る、ZARD 20年の軌跡――。

ZARDは1991年2月10日に
「Good-bye My Loneliness」でデビューして、今年で20年を迎えます。
節目の11年「20th ANNIVERSARY YEAR」を機に、
今一度ZARDの軌跡を振り返ってみたいと思います。

 

 ZARDのヴォーカル坂井泉水さんは90年夏、音楽制作会社ビーイングでの
オーディションでプロデューサー、長戸大幸氏と出会いました。
長戸氏は坂井さんのまっすぐな歌声に才能を見出し、
彼女を中心にZARDが結成されました。
プロデューサーの元、スタート当初から、曲選び、歌詞、アレンジ、レコーディング、
MIX、そして写真撮影……、全てにおいて地道な制作をし続けました。

 

 デビュー・シングルもヒット作品になりましたが、音楽シーンを賑わせたのは、
3rdシングルの後に長い間工夫を重ね、満を持して9ヶ月ぶりの92年8月にリリースされた
4thシングル「眠れない夜を抱いて」で、初登場18位のあと最高位で8位まで上がっていきました。
そして、その1ヶ月後の9月にリリースされた3rdアルバム『HOLD ME』は、
じわりじわりとチャートを上り、ついに最高位2位を記録、結果ミリオンを達成するまでになりました。
まだ6thシングル「負けないで」がリリースされる前の事でした。

 

最初から順風満帆という事でもなく、また、いわゆる大ヒット曲が誕生してから人気が出たという事でもなく、
じわじわと力を蓄えて世の中に浸透していったからこそ、坂井さんの歌は、長く愛して頂けているのだろうと思います。
さらに具体的な数字で支持具合を確認してみましょう。
例えば2010年12月現在のシングルの総売上は1773.3万枚で、
女性ヴォーカル・アーティスト歴代2位(浜崎あゆみさんに抜かれるまで歴代1位)ですし、
アルバム連続ミリオン獲得数は9作ですが、これは今も歴代1位です。(オリコン調べ) 
また、某音楽番組で毎年行なわれていた「恋人にしたい女性アーティスト」というアンケートにて、
坂井泉水さんは3回連続の1位を獲得した事があり、これは安室奈美恵さんに抜かれるまで1位でした。

 

ZARDの活動はほぼ音楽制作中心になっていきました。
デモを選出し、歌詞を書き、アレンジを発注し、レコーディングをし、
また内容を見直して、という事をやりながら前進して行くスタイルでした。
坂井さんはメロディにマッチした言葉を選ぶのが上手く、
特にタイトルとのマッチングは類稀なるセンスの良さがありました。
例えるならそれは、ビートルズがサビ頭や歌い出しの所に“She Loves You”、“Yesterday”など
一度聴いたら覚えられるようなタイトルを入れているのと近いイメージかもしれません。
ZARDも“負けないで”、“揺れる想い”、“きっと忘れない”、“こんなにそばに居るのに”など、
非常に分かりやすく、日常で誰もが使っている言葉を使って、タイトルを完成させていました。
これは実は大変高度な技だと思います。

 

<歌詞を書く>という作業は難しくて奥が深いのですが、
坂井さんは言葉を非常に大切にして丁寧に書き綴っていました。
時には好きな映画を観てインスピレーションを受けたりと、
真摯に楽しんで取り組んでいたと思います。
以前、大阪の事務所で歌詞を完成させましょうと坂井さんに伝えたところ、
キャリー・バック1個分のノートを持参してきた事もありました。
普段から沢山書き留めていましたが、その中にはハッとさせられるものや、
思わず唸ってしまうようなものが一杯ありました。
一例として上げると、10thシングル「きっと忘れない」の意味について
坂井さんは<この恋を忘れられるくらいの人が現れてほしい>という事であって
<絶対に忘れない>とは違う、と言っていました。

 

 

 

 ZARDのサウンドはロックを基調としていますが、アップ・テンポの激しいもの、
バラードの静かなもの、明るいもの、暗いものなど、表情は色々です。
中には例えば22ndシングル「永遠」の間奏などに入っているゴスペル・コーラスや、
アルバム収録曲の“あなたに帰りたい”、“来年の夏も”などに垣間見える
クラシックの要素など、様々な色合いを含んでいます。
また、今振り返って年度順に聴き直してみると、
シングルA面では多くの方にリスペクトされるようなサウンドで、
カップリングでは少し冒険をして、という方式だったように感じます。
実際にそのカップリングで行われた内容が、
その後のシングルやアルバムで反映されている、という事がありました。

 

 坂井さんの写真や映像は非常に自然な表情のものが多く、
意外にカメラ目線の写真は少ないと思います。
これはポーズを決めて撮影するという方式ではなかったからでしょう。
レコーディング風景や打ち合わせ風景、会話をしているシーンなども
一連の追悼ライヴのプロジェクターに映像や写真で公開されましたが、
これは「打ち合わせのシーンを撮りますから、打ち合わせをしてください」と
お願いしているのではなく、本当に<打ち合わせ>をしているところを撮影していました。
他のものも同じです。
女優さんやタレントさんのような役柄を演じるのではなく、
生身の坂井さんが実際に歌ったり、考えたり、話したりしているところを撮影しているから、
リアリティと説得力があるのではないかと思います。
<一瞬>を切り取って<永遠>に色あせない魅力がそこにあると言えます。

 

 ZARDは99年に初めて単独ライヴ「Cruising & Live at the PACIFIC VENUS」
(通称、船上ライヴ)を敢行しました。
そして04年に初のツアー「What a beautiful moment Tour」を開催しました。
当初3公演の予定でしたが、好評のため急遽公演回数を増やすことになったツアーでした。
93年春まで出ていた歌番組にも出演することもなく、ライヴにもなかなか踏み切れなくなっていましたが、
それでもライヴの準備を入念にして実際に会場でやってみて、多くの方に観に来て頂けたというのは、
やはり地道に制作活動を積み重ねてきた結果だと思います。

 

 ステージもスタジオでレコーディングしてきた音の素晴らしさを伝えるために、
大勢のバンド・メンバーを従える方式でした。
坂井さんが亡くなってから、ぜひ追悼ライヴをやって欲しいという声が非常に多く、
急遽開催することになったライヴ「What a beautiful memory」も、
実際に07年に行った公演が好評だったため、08年以降も様々な方に観て頂く流れになりました。

 

 また、坂井さんのスタジオ・ブースの再現や、衣装、直筆の歌詞などを身近に観られるように、
「ZARD展」も08年より全国各地のデパートの特設会場で開催して、好評でした。
衣装ですが、レコーディングはもちろん撮影の時も、
部屋にいてくつろいでいる時みたいな部屋着を好んでいました。
また実はスタイルが良かった(胸が非常に大きい事が彼女のコンプレックスでした)ため、
例えば胸が強調されないようなダブダブの大きな服をあえて選択していました。
それはそうしたイメージだけ独り歩きしないよう、
きちんと音楽を届けたかったという意識だったと思います。

 

 長戸大幸プロデューサーがプロデュースしたZARD。
ヴォーカルの坂井泉水さんが中心になって、スタッフが様々な創意工夫をして、継承されていきました。
坂井さんの逝去の後もスタッフ一同がZARDの本当の良さを伝え続けてきました。
今年のZARDデビュー20周年を迎えるにあたり、
今までの結晶をきちんと皆さんに全てお伝えしようという事で、
シングルコレクション、記念写真集、「What a beautiful memory」のDVD発売、そしてZARD展。
さらに5月には「What a beautiful memory ~forever you~」を開催致します。
これは実質最後のライヴとなります。

 

今まで沢山のご声援、本当に有難うございました。
これからは、皆さんがZARDの良さを胸に抱いて下されば幸いです。
私たちの中でZARDはずっと光り輝いているでしょう。

  

 

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記事内容:TOWER 2011/2/5号より掲載

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