ジミ・ヘンドリックス、没後40周年記念リリース

1970年9月に27歳の若さで急逝した、不世出の天才ギタリスト、ジミ･ヘンドリックスの没後40周年を迎え、未発表音源集『ヴァリーズ・オブ・ネプチューン』の発売に続き、過去にリリースされた作品に未発表ドキュメンタリーDVD付きデジパック仕様のアイテムも続々登場。
今回は『BBCセッションズ』、『ブルース』、『ライヴ・アット・ウッドストック』、『ウェスト・コースト・シアトル・ボーイ』の4作品が、一挙同時発売となる！

『BBCセッションズ』

イギリス国営放送BBCに残されていたジミヘンの演奏を収録した2枚組CDに、未発表のドキュメンタリーDVDをカップリングしたセット。ジミがイギリスでブレイクした当時（67年）の録音が大半を占め、ほかに69年の演奏も収録されている（Disc-2、15～19）。オンエア用の演奏ゆえ、どの曲もコンパクトにまとめられ、晩年のいつ終わるともしれないギターソロとは趣きを異にしている。その分冗漫にならず非常にパワフルで聴きどころも多い。何曲かダブって収録されているが、ジミは同じ演奏をすることがないのでじっくり聞きくらべるのも一興であろう。DVDは、これまで未発表のドキュメンタリーで、「ハプニング･フォー･ルル」や「サンシャイン･オブ･ユア･ラヴ」などの演奏シーンから、エクスペリエンスのメンバーやBBCスタッフへのインタビューを通し、ジミの音楽の秘密に迫るものとなっている。6面デジパック仕様。

『ブルース』

ジミが残したエレクトリック・ブルース音源ばかりを集めたユニークなアルバム。オリジナル曲はもちろん、マディ･ウォーターズ「マニッシュ･ボーイ」やエルモア･ジェームス「ブリーディング･ハート」、アルバート・キング「ボーン･アンダー･ア･バッド･サイン」といったブルースの重鎮のカヴァー曲もあり、聴き応え十分。今回の発売にあたり、新たに30分収録のDVDが付属。「マーティン･スコセッシのブルース」からセレクトされた「ジミ･ヘンドリックスとブルース」というタイトルで、アレックス･ギブニー、ジェイニー・ヘンドリックス、ジョン･マクダーモット監督によるもの。未発表のライヴ･パフォーマンスも収録されており、見ごたえは十分。6面デジパック仕様。

『ライヴ・アット・ウッドストック』

1969年のウッドストック・フェスティバルに出演した時の演奏を収録したライヴ・アルバム。フェスティバルから30年を経た1999年、財団エクスペリエンス・ヘンドリックスの監修により、2枚組CDとして初めて日の目を見ることとなった。1969年にエクスペリエンスが解散すると、ジミは旧友のベーシスト、ビリー・コックスをバンドに迎え、そしてサイド・ギタリストやパーカッション奏者も加えた大編成のバンド、ジプシー・サン・アンド・レインボーズを結成し、ウッドストック・フェスティバルに出演。フェスティバルも終盤となった8月18日の午前9時に演奏がスタート、この頃には多くの観客が既に帰っており、残ったのは2万5千人程度だったと言われているが、フィードバック奏法を多用した「スター・スパングルド・バナー（星条旗）」（アメリカ国歌）は語り草となり、フェスティバルを記録したドキュメンタリー映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』（1970年公開）でもクライマックスで紹介されている。デジパック仕様。

『ウェスト・コースト・シアトル・ボーイ』

不世出の音楽家ジミ･ヘンドリックスの隠された秘密を、サウンドとヴィジュアルから迫る新作ドキュメンタリー作品！空前絶後のスペシャル企画となる完全生産限定盤は、4枚のCDに、未発表音源をぎっしりパッケージ、さらにDVDは、ビートルズの『アンソロジー』などで有名なボブ･スミートン監督によるもので、この天才音楽家の魅力にあらゆる側面からアプローチしていく映像は、ファンならずとも必見。CDのみ、DVDのみの単品リリースもあり。