〈タワレコマケプレ〉ジャパニーズポップスの形成に大きな影響を与えた大瀧詠一の歩み

近年の和モノ／シティポップリバイバルを象徴する作品『A LONG VACATION』の40周年記念盤。ウォール・オブ・サウンドに通ずる多数の楽器を重ねたアレンジが光るサウンドに乗せて、はっぴいえんど時代から苦楽を共にしてきた松本隆の詩が生き生きと響き渡る。「君は天然色」や「カナリア諸島にて」などの名曲を収録した邦楽史を代表するポップスアルバムが、40年の時を経て鮮やかな透明ブルーのカラーヴァイナル仕様で復活。

前述の『A LONG VACATION』に収録されている楽曲のうち「さらばシベリア鉄道」を除いたインストゥルメンタル・バージョンを収録したアルバム。主旋律はボーカルの代わりにギターやオルガン、ピアノなどの楽器によって演奏されており、オリジナル版で構築された多重録音による重厚な音像をより多角的に味わうことができる。

前作『A LONG VACATION』から3年後にリリースされた、生前最後のオリジナル・アルバム『EACH TIME』。その40周年を記念したアニヴァーサリー・エディション。「ロンバケ」路線を継承しながらも一段と完成度を高め、オリコンチャートでは自身初の1位を獲得。大瀧詠一のサウンドを決定づける一枚となった。この記念盤にはオリジナル・アルバム全曲に加え、1985年発表の「フィヨルドの少女 / バチェラー・ガール」の7inchも付属している。

はっぴいえんど在籍中の1972年に発表された1stソロ・アルバムの発売50周年を記念した企画アルバム。40周年時に大瀧本人が構想していた再発企画を再現し、収録曲はすべてオリジナル・マスターから最新マスタリングが施され、彼の意思を受け継ぐサウンドに仕上がっている。本作は大瀧が理想とした曲順で収録され、ほかにシングル・バージョンなどの関連音源も追加収録されている。

自身が設立したレーベル「ナイアガラ・レコード」の50周年を記念し、レーベル第2弾アルバムとして発表された『NIAGARA MOON』。そのエディション盤として12インチ・アナログが再発。「論寒牛男」や「恋はメレンゲ」など、オリジナル盤リリース時のキャッチコピー「はっぴいえんどからナイアガラへ」に象徴される、初期ナイアガラ・レコードの基盤を築いたリズム豊かでユーモラスな楽曲を収めた作品。

大瀧の真骨頂のひとつである、独特のリズムや効果音を多用したノヴェルティ・ソングを集めた作品。これまでライブでのみ披露されていた楽曲やお蔵入りとなっていた楽曲などを集めた、大瀧のユニークな音楽性がうかがえる未発表音源集となっている。

1970年代のナイアガラ作品群を発売順に収録したCDボックス。シュガー・ベイブの名作『SONGS』をはじめ、入手困難盤として知られるシリア・ポールの『夢で逢えたら』、さらに今回が初CD化となった『デビュー』など、ナイアガラ・レコードの軌跡を辿る重要作。その全てを大瀧本人による最新リマスタリングで収録した、究極のコレクターズ・アイテム。

親交のあるミュージシャンたちと共に結成された『NIAGARA TRIANGLE』シリーズの第2弾。今回は佐野元春と杉真理が参加し、前作Vol.1を上回るポップさと華やかさを備えた作品となっている。こちらは発売40周年記念盤として、オリジナルアルバムの2022年最新マスタリング音源や、1982年のオリジナル盤リリース時に宣伝用として制作されたプロモーション用7inchの完全復刻盤などが同梱された、豪華ボックスセットとなっている。

1983年に西武球場で行われた「ALL NIGHT NIPPON SUPER FES ’83 / ASAHI BEER LIVE JAM」を収録。ソロ名義では最後となった貴重なステージを収めた映像作品。こちらの初回生産限定盤には、オールディーズのカバーのみで構成された「EACH Sings Oldies From NIAGARA CONCERT」や、1977年に行われた「THE FIRST NIAGARA TOUR」でのインタビューを交えたライブシーンを収録した映像作品なども付属している。

1985年にリリースされたコンセプチュアルなベスト・アルバム『B-EACH TIME L-ONG』。今回最新のマスタリングを施し、ナイアガラ・レコード50周年記念盤として再発。『A LONG VACATION』『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』『EACH TIME』からの楽曲を中心に夏を連想させるナンバーで構成され、DISC2には、プロモーション用の貴重なカセット音源も収録。

1stアルバムをリリースしたベルウッド・レコードの10周年を記念したベストアルバム。自身のソロアルバムやシングル、はっぴいえんどのラスト・アルバムなどから魅力が詰まった初期の楽曲を収録。こちらはレーベル40周年時に再発された特別企画による再発盤。

月9ドラマ『東京ラブ・シネマ』の主題歌として書き下ろされたシングル曲。生前最後に残された楽曲であり、大瀧ならではの繊細なオーケストレーションが印象的な、純粋で温かな愛を歌ったラブソング。