古典四重奏団『3つの弦楽四重奏曲~ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ』2025年12月23日発売
フランスの粋と情熱 ~ 古典四重奏団の和声の綾
国内盤CD
2019年度レコードアカデミー大賞および文化庁芸術祭大賞のダブル受賞に輝いた「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集」、CD11枚の大作「ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集」に続くフランスの作曲家による代表的な3曲を収録。
最初に収められていたドビュッシ-がスピーカーから流れてきたとき失礼な話だが私は自分の耳を疑った。そこには粉うことなきドビュッシーが何の衒いも作為もなく、いかにも自然な姿で立ち現れていたからである。(中略)続いて耳にしたラヴェルにもフォーレにも粉うことなきフランス的質感としてくっきり立ち昇ってくる。
中村孝義氏(音楽学・大阪音楽大学名誉教授)の解説文より抜粋
1世紀半ほどさかのぼる、フランスの後期バロック期のF.クープランやラモーにも見受けられるその不協和音同士の親和性が、ヴィーン古典派やロマン派をくぐり抜け、地下水脈のようにしてドビュッシーたちに遺伝子として受け継がれたのではないだろうか。(中略)壮大な年月によって積み重ねられた文化が成し遂げたことでありドビュッシーの出現はむしろ歴史の必然だったのかもしれないと感じている。田崎瑞博 (ブックレットより抜粋)
●デジパック/34Pブックレット。
(レグルス)
【曲目】
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 Op.10
ラヴェル:弦楽四重奏曲へ長調
フォーレ:弦楽四重奏曲ホ短調 Op.121
【演奏】
古典四重奏団 (川原千真・花崎淳生・三輪真樹・田崎瑞博)
【録音】
2023年5月24-26日(ドビュッシー)
2024年4月24-26日(ラヴェル)
2025年5月14-16日(フォーレ)
はくばく文化ホール(富士川町ますほ文化ホール)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2025年12月04日 00:00