2人の“王子”が主人公の「うるわしの宵の月」 2026年1月からアニメ放送スタート!

少女漫画誌「デザート」で2020年から連載中の、やまもり三香による人気作「うるわしの宵の月」。2026年1月からのアニメ化が決定し、いま大きな注目を集めている。主人公たちの姿が丁寧に描かれ、多くの読者の心をつかんできた作品の魅力を、あらためて紐解いていこう。
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●2人の王子が見せる繊細な恋心の変化を表現
物語は、とある高校で2人の“王子”が出会うことから始まる。主人公の滝口宵(たきぐちよい)は、中性的な美しさと凛とした立ち居振る舞いで、周囲から“王子”と呼ばれる高校1年生の女子。容姿だけでなく、芯の強さや誠実な性格で周りを惹きつけるものの、本人は「自分が王子と呼ばれること」に少し居心地の悪さを感じている。
一方、彼女の前に現れるのが、もう1人の王子と呼ばれる高校2年生のイケメン男子・市村琥珀(いちむらこはく)だ。男女の枠を超えて輝く2人が出会ったことから、物語は大きく動き出す。
作者のやまもり三香は、「シュガーズ」「椿町ロンリープラネット」などで知られ、繊細でリアルな恋愛模様の描写に定評がある。2017年には「ひるなかの流星」が実写映画化されたことで大きな注目を集めた。
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現在も「デザート」で連載が続く本作は、見た目も振る舞いも完璧に見える宵と、イケメンでお金持ちのモテ男・琥珀が少しずつ近づいていく恋物語。2人の絶妙な距離感がファンの心を掴み、2021年には「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」ブックライブ賞を受賞、「ebookjapanマンガ大賞2023」では大賞に輝くなど、作品の完成度と人気の高さは折り紙つきだ。
コミックス第1巻の冒頭から、宵は王子のような優しさにあふれた行動で人々を魅了する。そんな宵が偶然校内で琥珀と出会ったことから、宵の中で何かが変わっていく予感とともに、新しい想いが芽生え育っていく。
原作の柔らかなタッチがそのまま動き出す瞬間を、ファンは今か今かと待ち望んでいることだろう。放送開始までの時間、まずは原作コミックスで2人の王子の魅力にひたってみてはいかがだろうか。
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タグ : レビュー・コラム
掲載: 2025年11月22日 20:00

