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CPO レーベル~2025年12月発売新譜情報(7タイトル)

ヨハン・シュターミッツ:ダルムシュタット交響曲集

CD(7タイトル)



■작품 상세

知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。

今回はヨハン・シュターミッツの「ダルムシュタット交響曲集」に、フリードリヒ・ヴィットの交響曲集、ノヴァークの演奏機会の少ないピアノ協奏曲と組曲集、ミンゲット四重奏団によるヒナステラ:弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲、ラヴェル:弦楽四重奏曲、ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇《くるまば草》など、CD7タイトルがリリースされます。

ヨハン・シュターミッツ(1717-1757):ダルムシュタット交響曲集
ティモ・ハントシュー(指揮)プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団

ヨハン・シュターミッツはボヘミア出身で、オルガニストの父から音楽を学び、プラハ大学を経て1741年にマンハイム宮廷楽団に入団、首席ヴァイオリン奏者を経て宮廷楽長に昇進。楽団を欧州屈指に育て、パリでも歓迎されました。50曲以上の交響曲を残し、ソナタ形式の確立に寄与、管楽器の活用や大胆な強弱法でマンハイム楽派を牽引したことでも知られます。生前に出版されなかった多くの器楽作品は写譜で流通し、ダルムシュタット大学図書館所蔵の一連の交響曲は「ダルムシュタット交響曲」と呼ばれます。これらは1750年前後に作成され、一部の写譜は楽長グラウプナーも関与したと考えられています。アルバム収録の交響曲は弦楽中心の編成で2曲にのみホルンを追加。ほぼ例外なく急-緩-急の3楽章形式を採り、終楽章がメヌエットとなる作品もあります。マンハイム楽派の特徴とされた急激な強弱変化は使われず、後期バロック音楽に近い響きを持っています。
(ナクソス・ジャパン)

フリードリヒ・ヴィット(1770-1836):交響曲第1番 変ロ長調、第2番 ニ長調、第3番 ヘ長調
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンス(指揮)ケルン・アカデミー(古楽器使用)

【「ベートーヴェンのイエナ交響曲」の真の作者、ヴィットの交響曲集!】
フリードリヒ・ヴィットはベートーヴェンと同じ年の1770年にドイツのヴュルテンベルク州の小さな町ニーダーシュテッテンで生まれたチェロ奏者、作曲家。エッティンゲン=ヴァラーシュタインの楽団でアントニオ・ロゼッティに学び、チェロ奏者として活動した後、1801年から1824年に引退するまでヴュルツブルク宮廷楽団の楽長として活躍しました。一時期はヴュルツブルク劇場の楽長も務めていた彼は、舞台作品も手がけましたが、主な作品は管弦楽曲と宗教曲でした。交響曲は23曲が現存します。
引退後は忘れられた存在だったヴィットが20世紀になって突如脚光を浴びます。1909年にイエナの図書館で発見されたハ長調の交響曲が当初、若きベートーヴェンの作品とされ、その作曲法の発展の空白を埋めるものとしてセンセーションを巻き起こしました。この曲は1910年に蘇演が行われ、1957年まで「ベートーヴェンのイエナ交響曲」とされて、フランツ・コンヴィチュニー指揮シュターツカペレ・ドレスデンなど、いくつかの録音も行われました。現在ではこのハ長調の交響曲は、ヴィットの交響曲第14番とされています(NAXOSにパトリック・ガロワ指揮シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラの録音あり。8.572089)。
このCDに収録されている交響曲第1~3番は、1801年以降にヴュルツブルクで書かれました。トランペットやティンパニが登場する大規模な編成ながら、様式は先輩のハイドンやロゼッティを踏襲したもので、ベートーヴェンの「英雄」以降の革新的な交響曲と比べると古典的な側面が際立ちます。アダージョやグラーヴェという緩やかなテンポで荘重に始まり、推進力あふれるアレグロへと続く第1楽章、軽やかで機知に富んだメヌエットによる第3楽章、各楽章に同じ旋律を散りばめることで生じる統一感など、巧みで手の込んだ構成は作曲能力の高さを示しています。
ルネサンスからロマン派までの音楽を当時の楽器と演奏法で演奏し、HIP(歴史的知識に基づく演奏)をリードするケルン・アカデミーは、主宰する気鋭の指揮者ヴィレンスの指揮の下、ヴィットの作風を的確にとらえ、かつ3つの交響曲の個性を描き分けたすばらしい演奏を聴かせてくれます。ベートーヴェンと間違えられた作曲家ヴィットの知られざる古典的交響曲をお楽しみください。
ジャケット絵画:ヨハン・クリスティアン・クレンゲル:湖畔の満月のある風景(1804年)
(ナクソス・ジャパン)

ヴィチェスラフ・ノヴァーク(1870-1949):ピアノ協奏曲、組曲「若い娘」、「ニコティナ」
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)、ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団

ヴィチェスラフ・ノヴァークはドヴォルザークに師事し、プラハ音楽院教授として多くの作曲家を育成。1890年以降、モラヴィアやスロヴァキアの民族音楽を収集・研究し作品に生かしました。交響詩や管弦楽組曲が多く、カンタータや歌劇、合唱つき交響曲も手がけています。「ピアノ協奏曲 ホ短調」は学生時代の作品。ひとつの主題を全曲にわたって展開する構造を持ち、形式的にも意欲的な試みが見られます。完成から20年後の1915年11月に初演されましたが、ノヴァーク自身は作品に満足することはなく、出版は行われませんでした。バレエ・パントマイム「若い娘」は、作家スヴァトプルク・チェフの作品に着想を得た幻想的悲劇で、青春と死を象徴的に描いた物語で名指揮者ヴァーツラフ・ターリヒの指揮によって1929年初演されました。この録音では多彩な音楽を生かした独自の組曲版をポロヴィッが編纂しています。「ニコティナ」は、「若い娘」の姉妹作として4週間で完成したユーモラスな幻想劇。修道士と幻の女性ニコティナの夢の冒険を描き、1930年プラハ国民劇場で初演されています。ターリヒが組曲版を編纂しました。
(ナクソス・ジャパン)

アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲、モーリス・ラヴェル:弦楽四重奏曲
ミンゲット四重奏団、ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)

20世紀アルゼンチンを代表する作曲家ヒナステラ。コープランドに師事し、アルゼンチン民謡を引用しながら力強いリズムと詩情を融合させた作品を生み出しました。弦楽四重奏曲第1番はその代表的な作品で、エネルギッシュなリズム、不協和の緊張感、幽玄なスケルツォ、抒情的なアダージョ、そしてギターを思わせる効果を伴うフィナーレで構成。南米の情熱と現代的構築美が結晶した名作です。彼は1955年以降は新表現主義へと転じ、前衛的な音楽語法を追求しました。1963年のピアノ五重奏曲は、4つの楽章の間に弦とピアノによるカデンツァを3つ挟む構成をもち、半音階的で緊張感あふれる響きが特徴です。かたやラヴェルの弦楽四重奏曲は、師フォーレに献呈された初期の代表作。柔らかく流れる旋律、ピツィカートを多用したスケルツォ、夢みるような緩徐楽章、不規則拍子の終楽章など、透明な質感を持つ繊細な音響が特徴で、印象派的色彩と精密な構造を合わせ持つ傑作です。演奏は近代作品を得意とするミンゲット四重奏団。ヒナステラの五重奏では名手コルスティックが技巧的な演奏を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)

ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899):喜歌劇《くるまば草》
ミヒャエル・ブラントシュテッター(指揮)ゲルトナープラッツ州立劇場管弦楽団

ヨハン・シュトラウス2世の晩年の喜歌劇《くるまば草》、生誕200年記念のライヴ録音が登場。
軽快な序曲で知られるこの作品は、ハーブの一種である「くるまば草」のお茶とワインを混ぜると媚薬になるという設定を巡る、村の役人と住民たちの騒動を描いた作品です。物語は、恋人たちのすれ違いと勘違いがコミカルに展開するドタバタ喜劇で、ワルツ王シュトラウスの名旋律に彩られ、「Trau, schau, wem!(信ぜよ、されど確認せよ)」のモットーが全体を貫く、ウィーン情緒あふれる傑作です。ヨーゼフ・E・ケップリンガーによるこの活気に満ちた新演出は、森の中で繰り広げられる恋の騒動を、熟達の歌手たちが奔放な喜びをもって描き出しています。当録音はミュンヘンのゲルトナープラッツ劇場がウィーンの「ヨハン・シュトラウス2025」音楽祭に招かれた時のライヴ収録で、音楽の無いセリフ部分はカットしています。
(ナクソス・ジャパン)

マルコ・マラッツォーリ(1602年頃-1662年):平和と歓喜のカンタータ集(2枚組)
ボストン古楽音楽祭声楽&室内アンサンブル、ポール・オデット&スティーヴン・スタッブス(音楽監督)

【古楽の名手たちによるローマ・バロックの巨匠マラッツォーリの知られざるカンタータ集】
マルコ・マラッツォーリはアントニオ・バルベリーニ枢機卿や教皇アレクサンデル7世らに仕え、主にローマで活躍した17世紀の作曲家、ハープ奏者、テノール歌手。枢機卿に従い、イタリア各都市やパリなどヨーロッパ各地を巡り、オペラやオラトリオ、カンタータを作曲しました。中でもカンタータはマラッツォーリにとっての得意ジャンルであり、それらはイタリアだけでなく、フランスでも人気を博しました。本録音では6声の声楽、2本のヴァイオリン、そして通奏低音のためのカンタータに焦点が当てられており、この形式で現存する7曲中5曲が収録されています。その内容は祝祭や戦争の終結、教皇によってもたらされた平和の称賛といったもので、独唱に加え合唱や器楽合奏などが導入された小さなオペラのようです。
生前の高い評価にもかかわらず、マラッツォーリのカンタータは現在ではあまり顧みられることがありません。その理由は、現存する自筆楽譜が判読不能な部分が多いためだと言われています。ヴァチカンのアーカイヴに残された自筆譜は、取り消し線で消された部分、書き直された部分、誤った音符、判読不能な小節、解読不能なテキスト、通奏低音部の小節の欠落などが随所に見られ、現代の演奏譜とするには様々な困難があります。その音楽はポリフォニックな展開に重点が置かれており、同時代の他の音楽には見られない数多くの不協和音が見られます。今回の録音ではその不協和音をあえて修正せず、そのまま音楽的な効果として受け入れて演奏しています。
「ラ・ヴェンデンミア」はぶどうの収穫祭が題材となっており、主人公は葡萄酒の神でもあるバッカスです。登場人物たちが次々と自分のお気に入りのイタリア・ワインを称賛するという一風変わった内容で、17世紀イタリアで飲まれていたワインの「カタログの歌」と呼べそうです。
「ラ・ゼノビア」は、タキトゥスの『古代ローマ年代記』に基づくラダミストとゼノビアの物語が題材。ヘンデル他、バロック・オペラで数多く取り上げられた人気の題材で、アルメニア人たちに追いつめられるラダミストとゼノビアの壮絶な運命がマラッツォーリの音楽によって表現されています。
「ラ・ゼノビア」は、タキトゥスの『古代ローマ年代記』に基づくラダミストとゼノビアの物語が題材。ヘンデル他、バロック・オペラで数多く取り上げられた人気の題材で、アルメ
ニア人たちに追いつめられるラダミストとゼノビアの壮絶な運命がマラッツォーリの音楽によって表現されています。
「イル・リポーゾ」 は「休息」を意味する言葉。マラッツォーリが仕えた教皇アレクサンデル7世の静養所カステル・ガンドルフォがあるアルバーノ湖畔を舞台とした作品で、登場人物の「休息」は、ローマの喧騒や争いを避け、美しいアルバーノ湖の静寂を満喫する教皇を示しています。教皇による戦争の仲介が象徴的に語られています。
「死すべき運命の人よ、暗い夜に生きる者たちよ」は、1659年11月に調印された「ピレネー条約」によるフランス・スペイン戦争の終結を記念するものです。この条約は教皇アレクサンデル7世の仲介によってなされたもので、歌詞にはパリのセーヌ川やスペインのエブロ川への言及があり、教皇による和平が象徴されています。
「戦争と平和」は、ピレネー条約締結の推進役である教皇アレクサンデルを称える一連の作品の最終章。教皇が「戦争」に武器を捨てて「平和」の側につくように説得するという内容です。教皇を古代ギリシアやローマの偉人になぞらえて「新たなアレクサンダー大王」「新たなアウグストゥス」として称賛し、幕を閉じます。
こうした小さなオペラのような様相を呈するカンタータを演奏する際、マラッツォーリは自らテノール歌手として歌い、ハープ奏者として特別に製作された大型のトリプル・ハープを弾いていたとされています。彼が使用していた楽器はローマの楽器博物館に所蔵されており、またマラッツォーリと同時期にローマで活躍した画家ジョヴァンニ・ランフランコによって絵画に描かれています。このCDのジャケットにはその絵画「ハープを弾くヴィーナス」が用いられています。
ボストン古楽音楽祭声楽&室内アンサンブル(管弦楽団)は、1980年にアメリカのボストンで始まった同音楽祭の楽団として、長年アメリカとヨーロッパを中心に活動し、現在はポール・オデットとスティーヴン・スタッブスという撥弦楽器の大御所二人が音楽監督を務めています。特に気鋭の研究家たちと共同でバロック時代の知られざる劇音楽の復興に力を注ぎ、音楽史的に重要な作品を数多く復活上演するなど目覚ましい成果を上げています。充実した器楽合奏に古楽の分野で活躍する精鋭歌手たちが加わった当盤は、歴史に埋もれたマラッツォーリの再評価を促すこと必至の注目盤です。
(ナクソス・ジャパン)

ヨハン・ゴットリープ・ナウマン(1741-1801):歌曲とピアノ四重奏曲
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(ソプラノ)、ゼバスティアン・クネーベル(フォルテピアノ)、アンネ・フライターク(フルート)、マルグレート・バウムガルトル(ヴァイオリン)、アルマ・シュトルテ(チェロ)

「第九」で有名な「歓喜に寄す」を歌詞とする歌曲も収録!
18世紀後半のドイツの作曲家ナウマンの貴重な歌曲集。ヨハン・ゴットリープ・ナウマンは、18世紀後半ドレスデンの宮廷楽団の楽長を務めた作曲家。幼少期からドレスデン聖十字架合唱団の団員となって研鑽を積み、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの弟子であったゴットフリート・アウグスト・ホミリウスに師事。イタリア各都市を旅し、タルティーニら当時の著名な音楽家たちと親交を深め、ドレスデンの宮廷楽団の楽長であったヨハン・アドルフ・ハッセの推挙でドレスデンの教会音楽作曲家の地位を得た後、1776年には宮廷楽長に任命されました。加えてスウェーデンとデンマークで宮廷楽団と劇場の再建を成し遂げたことにより、ナウマンの名声は国際的なものとなりました。音楽史的には、メンデルスゾーンやワーグナーが作曲に取り入れたことで知られる「ドレスデン・アーメン」と呼ばれる有名な和声進行の発案者としても知られています。オペラなどの舞台作品や教会音楽など宮廷の公式行事用の作品を数多く残したナウマンですが、王侯貴族たちの私的なサロンでの演奏のためにも300もの歌曲を書いています。それらは創意あふれる旋律の創出、韻文の自然な音楽化、声と伴奏楽器の対等性という、極めて優れた作曲技法を示しており、18世紀後半のドイツ歌曲における最高峰の例とされています。豊かな交友関係から生まれたナウマンの歌曲の中には、ゲーテやシラーといった同時代の偉大な詩人たちの詩に付けられたものもあり、このCDにはベートーヴェンの「第九」で有名なシラーの詩「歓喜に寄す」(トラック7)や、シューベルトの歌曲で有名なゲーテの「ミニョンの歌」(トラック20)に付けられた曲も収録されています。
歌曲の間には、ピアノ、フルート、ヴァイオリン、チェロという編成による四重奏曲3編を収録。これはヨハン・ネポムク・フンメルが1780年に出版した「6つの四重奏曲」の編成を踏襲したもので、伴奏楽器を加えたピアノ・ソナタと呼ぶべき内容ですが、ナウマンはフルートやヴァイオリンの音色を生かして色彩的に工夫を凝らしています。
ドレスデン出身のソプラノ歌手マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルクは、17~18世紀の宗教音楽のスペシャリストで、フィリップ・ヘレヴェッヘやジョン・エリオット・ガーディナー、ローランド・ウィルソン、鈴木雅明、佐藤俊介といった指揮者と世界各地で共演しています。この録音では、故郷ドレスデンの偉大な作曲家の歌曲を伸びやかな美声で丁寧に歌い上げています。作曲者の存命当時に製作されたフォルテピアノの現代の名工による精巧なレプリカを弾くゼバスティアン・クネーベルら古楽器のスペシャリストたちによる鮮烈な演奏もナウマンの音楽に彩りを加えています。19世紀に黄金期を迎えるドイツ・リートの先駆となるナウマンの優れた歌曲を、秀逸な歌唱・演奏で聴くことのできる貴重な録音にご注目ください。
(ナクソス・ジャパン)

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카테고리 : 뉴 릴리스

掲載: 2025年10月29日 16:30