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「きかんしゃトーマス」は今年で80周年!原作絵本から続く世界的人気シリーズの原点

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世界中で親しまれてきた『きかんしゃトーマス』が、今年で誕生80周年を迎える。鮮やかな色の機関車たちが登場するテレビアニメの印象が強いが、その始まりは1冊の絵本にあった。牧師ウィルバート・オードリーが病床の息子に語った物語、それが後に世界へ広がる原点となったのである。

●絵本から世界へ、『きかんしゃトーマス』誕生の物語

ウィルバートの即興の物語が元となり、1945年に絵本「The Railway Series(汽車のえほん)」第1巻が出版され、翌年の第2巻でトーマスが登場した。やがて絵本は国境を越え、世界で親しまれるシリーズへと発展していく。精密な鉄道描写や親しみやすいキャラクターが読者の心をつかみ、児童文学の新たな定番となったのだ。

1984年になると、イギリスでモデルアニメ「きかんしゃトーマスとなかまたち」が放送され、精巧なミニチュア映像が話題に。日本では1990年にフジテレビで放送が始まり、2012年からはNHK Eテレで継続。今も多くの世代から愛され続けている。

原作『汽車のえほん』シリーズは、ウィルバートの息子への愛情と鉄道への情熱が重なった全26巻の物語。その後、息子のクリストファーが物語を受け継ぎ、新たな巻を執筆した。親子二代にわたって描かれた物語には、友情や思いやり、働くことの尊さといった普遍的なテーマが息づき、子どもだけでなく大人にとっても心に残る教えがあるだろう。

2025年には、原作出版80周年を記念した「きかんしゃトーマスの世界展」を開催。原画や撮影用模型に加え、アニメ制作の舞台裏や人気キャラクターの誕生秘話なども紹介されている。また、俳優の板垣李光人が応援サポーターへ就任したことも大きな話題に。

80周年を迎え、再び熱い注目を集めている「きかんしゃトーマス」。アニメで親しんだ世代も、この機会に原作絵本を手に取ってみてほしい。作品が80年にわたり愛され続ける理由が、きっと見えてくるはずだ。

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タグ : レビュー・コラム

掲載: 2025年10月26日 21:00