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現代の感覚に“超訳”!日本のマジでエモい「古典文学」を知る「いとエモし。超訳 日本の美しい文学」

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古典文学に使われる千年前の言葉は、現代の感覚とは少し距離があるため苦手意識を持つ人も多いだろう。そんな古典文学を現代風に超訳したのが、著者・kotoによる『いとエモし。 超訳 日本の美しい文学』。現代の感覚で親しみやすく、日本語の美しさにも触れられる一冊だ。

●古典って難しい?実は“エモくて刺さる”文章だった!

同書は2023年4月に刊行されると、普段古典に触れる機会の少ない読者たちからも支持を集め、瞬く間にベストセラーとなった。当然、著者であるkotoは古典文学に精通していると思いきや、実は10代のころは国語や古典にまったく興味を持たずに過ごしていたという。

転機は大人になってから訪れた。 旅行中、ふいに「枕草子」の一節を目にしたkotoは、清少納言が春夏秋冬の景色に感じた「いとをかし」を「まじエモい」と現代風に言い換えられることに気づき、強い感動を覚えたのである。

その体験をきっかけに、「枕草子」をはじめ有名な古典文学を、独自の「エモ訳」とイラストで表現した原稿『いとエモし。』を出版社へ持ち込んだ。すると、なんと編集者が出版を即決。刊行後は本に馴染みの少ないZ世代からも支持を集め、2024年10月時点で発行部数は6万部を突破することに。新人著者としては異例のヒット作となった。

本書には、『枕草子』『万葉集』『古今和歌集』『徒然草』などの名作から111編が収録されている。作者独自のエモ訳に加え、作品の雰囲気に合わせた美しいイラストが添えられ、古典に込められた「エモパワー」がぐっと身近に感じられるのではないだろうか。

過去の言葉が生まれ変わり、今を生きる私たちに新しい読後感をもたらす。古典文学に少しでも興味がある方、エモい表現に惹かれる方だけでなく、活字が苦手と感じている方にもぜひ手に取ってみてほしい。

●k o t o著書

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タグ : レビュー・コラム

掲載: 2025年09月29日 20:59