米田覚士さんが第59回ブザンソン国際指揮者コンクールに優勝!
2025年9月22日から27日にかけて、フランス東部ブザンソンでブザンソン国際指揮者コンクールが開催され、27日に最終審査がコンサート形式で行われました。予選を経て3人に絞られたファイナリストは、40分間の演奏でドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮し、フェスティバルの委嘱作品であるレジス・カンポの《デリリウム・スケルツォ》の世界初演を含むプログラムを披露しました(他の2曲はベルリオーズの《ベトリアスとベネディクト》序曲、プロコフィエフの《ロメオとジュリエット》抜粋)。
演奏終了後、審査員は満場一致で米田覚士(29歳)をグランプリに選定し、審査員長のミヒャエル・シェーンヴァントがトロフィーを授与しました。
米田覚士(よねだ さとし)
米田覚士は幼い頃からピアノを始め、岡山市ジュニアオーケストラに入団し、打楽器を担当。2016年に東京芸術大学音楽学部に入学し、高関健に指揮法を、長瀬賢弘にピアノを師事。パーヴォ・ヤルヴィのマスタークラスや山田和樹の指揮法講座を受講。2018年に安宅賞を受賞。2021年には第19回東京国際音楽コンクール指揮部門のファイナリストとなりました。NHK交響楽団、読売日本交響楽団、札幌交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団など、すでに多くのプロオーケストラを指揮しています。
「指揮者グランプリ」の賞金
• 12,000 ユーロ
• 3ヶ月間のサポート(キャリア戦略)
• 提携オーケストラとの契約
• LIP製腕時計
ブザンソン国際若手指揮者コンクール
Le Concours international de jeunes chefs d'orchestre de Besançon
1951年に創設された75年の伝統をもつ、国際的に名高い指揮者コンクールの一つ。1992年までは毎年開催されていましたが、以後は2年に一度開催されています。小澤征爾、佐渡裕、山田和樹など、日本人指揮者が度々優勝しています。日本人指揮者の優勝は2019年の沖澤のどか以来でした。
1959年 (第9回) : 小澤征爾
1982年 (第32回): 松尾葉子
1989年 (第39回): 佐渡裕
1990年 (第40回): 沼尻竜典
1993年 (第43回): 曽我大介
1995年 (第44回): 阪哲朗
2001年 (第47回): 下野竜也
2009年 (第51回): 山田和樹
2011年 (第52回): 垣内悠希
2019年 (第56回): 沖澤のどか
2025年 (第59回): 米田覚士
米田覚士指揮のCD
『塩谷哲:ORCHESTRA WORKS I』10月1日発売
일본판 CD
塩谷 哲(SATORU SHIONOYA)
:Elegy for Piano and Orchestra
1. 第1楽章 Darkness,Sadness,Unreasonableness…
2. 第2楽章 Deep in Thought,A Ray of Hop
3. 第3楽章 Rondo for A Dream
4. 第4楽章 Finale for Future
東京21世紀管弦楽団
指揮:米田覚士
ピアノ:塩谷哲
「Elegy for Piano and Orchestra」は、2023年7月29日、ソロデビュー30年周年記念コンサートを東京フィルハーモニー交響楽団(川瀬賢太郎指揮)を迎えて行いました。:の為に作曲し、後に若干の改訂を施し「Elegy for Piano and Orchestra」は、2023年7月29日、ソロデビュー30年周年記念コンサートを東京フィルハーモニー交響楽団(川瀬賢太郎指揮)を迎えて行いました。その日の為に作曲し、後に若干の改訂を施し翌年5月25日に東京21世紀管弦楽団(米田覚士指揮)によって再演されたのがこのライブ音源となります。全くのゼロから作曲し始めたものの、その初期の段階でどうしても以前書いたある曲が頭を離れませんでした。それが小曽根真氏とのピアノ・デュオ・コンサートの為に書いた「交響的エレジー」という曲です。2台のピアノで如何にシンフォニックな表現をするかがコンセプトであり、どうしても頭から出ていってくれないその曲を、それならしっかりオーケストラ曲として作り直そうと思い、全4楽章形式の作品に仕上げました。
この曲はピアニストの技巧を充分に発揮する協奏曲(コンチェルト)とは異なり、ピアノがあくまでオーケストラの一員として存在するような書き方をしており、またピアノ・パートも比較的平易であるために、広く多くの方に演奏していただけることを夢見て作りました。もしそのような、永く愛される曲になるとすれば、作曲家としてこの上ない喜びです。(塩谷哲)
カテゴリ : ニュース
掲載: 2025年09月29日 11:00