『黄泉のツガイ』アニメ化で話題!人気漫画家・荒川弘は“コミックエッセイ”も必読

「鋼の錬金術師」や「アルスラーン戦記」など、数々のヒット作を生み出している人気漫画家・荒川弘。月刊「少年ガンガン」で連載中の幻怪ファンタジー「黄泉のツガイ」のアニメ化が決定したことでも大きな話題になっている。今回は荒川の過去作品を振り返るとともに、“専業農家”に生まれた荒川ならではのエッセイコミックを紹介していこう。
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●タフでパワフルな荒川ワールド
荒川は1999年に、応募作「STRAY DOG」でエニックス21世紀マンガ大賞を受賞し漫画家デビュー。荒川の名前が世に出るまでに、それほど時間はかからなかった。初連載作である「鋼の錬金術師」が大ヒットを記録し、アニメ化・ゲーム化、さらには映画化までされるほどの人気作品へと成長した。
北海道の専業農家出身であり、自身も農業高校に通っていた荒川。2011年からは「週刊少年サンデー」で、北海道の農業高校を舞台にした「銀の匙 Silver Spoon」の連載がスタート。同作は荒川自身の寮生活や経験をベースに、知識として足りない部分は徹底的に取材をしながら描き進められた。連載は2019年に終了しているが、こちらもアニメ化や実写映画化を果たしており、累計発行部数は1700万部超えのヒットを記録している。
実は「銀の匙 Silver Spoon」よりも前の2006年から「百姓貴族」を連載していた荒川。同作は牛のキャラと化した農民・荒川と、担当編集者であるイシイが登場するコミックエッセイだ。日本の酪農・農業の苦しい現実を捉えつつも、荒川のハードな生き様が面白おかしく描かれている。
「水がなければ牛乳を飲めばいいのに。」など、酪農経験を持つ荒川らしい名台詞は、グッズ化されるほどの人気ぶりを博す。今年秋にはアニメ第3期も始まる「百姓貴族」。北海道という広大な大自然を相手に、荒川がどのように酪農業と向き合ってきたのか、ぜひチェックしてみてほしい。

