Naxos~2025年9月第1回発売新譜情報(7タイトル)

CD、映像(7タイトル)
■作品詳細
今回はモーリス・ラヴェル生誕150年記念、スラットキンとリヨン管による録音の集大成BOXに、フランシスコ・ミニョーネのブラジル幻想曲第1番 - 第4番、ファレッタ&バッファロー・フィルによるドビュッシー、ラヴェル、イベールのスペインへの憧憬が結実した作品を集めた1枚、ブラームス・トリオによる「ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史」第8集、ウィーン・ミュージカルの世界的なヒット作『モーツァルト!』のライムント劇場でのウィーン新演出版ライブ上演映像など、CD&映像の7タイトルがリリースされます。
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モーリス・ラヴェル (1875-1937):管弦楽作品集&歌劇集(8枚組)
レナード・スラットキン(指揮)フランス国立リヨン管弦楽団
【モーリス・ラヴェル生誕150年記念。スラットキンとリヨン管による録音の集大成BOXが登場】
2011年から2015年に録音され、高く評価されたこの演奏は、スラットキン独自の解釈も交えたラヴェルの多面的な魅力を鮮やかに描き出しています。
第1集では、名作「ボレロ」や「スペイン狂詩曲」など、ラヴェルの華麗なオーケストレーションが存分に堪能できます。第2集は2曲のワルツをはじめとしたピアノ曲が、繊細で魅惑的な音色によって色彩豊かなオーケストラ音楽へと再構築された作品を収録。第3集には「展覧会の絵」(ラヴェルがオーケストレーションした際、削除した第5プロムナードはスラットキン自身の編曲を収録)の他、希少な編曲作品が並びます。第4集では、壮麗な「ダフニスとクロエ」を中心に据え、第5集には、ラヴェルがロシア音楽に衝撃を受けて創作したという劇付随音楽「アンタール」にアマン・マルーフの新テキストを付した世界初録音を収録。続く第6集にはピアノ協奏曲や情熱的な「ツィガーヌ」が含まれます。加えて、艶やかなユーモアをもつ歌劇《スペインの時計》や、幻想的な歌劇《子供と魔法》も収録。スラットキンの明晰で色彩感豊かなアプローチによって、ラヴェルの奥深い世界が提示されています。
(ナクソス・ジャパン)
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フランシスコ・ミニョーネ(1897-1986):ブラジル幻想曲第1番 - 第4番、ブルレスカとトッカータ
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)サンパウロ交響楽団、ファビオ・マルティーノ(ピアノ)
ヴィラ=ロボス以後のブラジル楽壇で最も重要な作曲家と評されるミニョーネは、ピアノを専門に学んだだけあってピアノ曲を多く書いています。彼の代表作の一つとされるピアノと管弦楽のための4つの「ブラジル幻想曲」は、それぞれ演奏時間10分前後のピアノ小協奏曲といったところ。ヴィルトゥオジティたっぷりの躍動感に満ちたピアノと民族色豊かなオーケストラが織りなす音楽は、その旋律といいリズムといい、ブラジル音楽好きにはたまらない作品です。第4番から20年余りを経た「ブルレスカとトッカータ」では、無調の採用などアカデミックな音楽への志向が強まっています。
ファビオ・マルティーノは1988年サンパウロ生まれ。ニカラグア生まれのゲレーロの指揮の下、同郷サンパウロのオーケストラと共に歓喜のエネルギーをまばゆく発散するかのような演奏を繰り広げています。
(ナクソス・ジャパン)
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スペインのフランス人 - ドビュッシー、ラヴェル、イベール
ジョアン・ファレッタ(指揮)バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
スペインへの憧憬がフランス印象派音楽に与えた鮮やかな彩りを堪能できる一枚。ドビュッシーの「映像」やイベールの「寄港地」に描かれた情景は生き生きとしており、ラヴェルの「スペイン狂詩曲」に漂う情熱と詩情もまた格別です。現実と幻想が交錯する“スペイン”というイメージを、3人のフランス人作曲家がそれぞれの筆致で描き上げ、20世紀初頭のフランス音楽における異国趣味の魅力を存分に味わわせてくれます。ジョアン・ファレッタ指揮バッファロー・フィルの洗練された演奏が、作品の豊かな色彩感を鮮明に引き出しています。
(ナクソス・ジャパン)
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ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第8集 ー ロパトニコフ、ユオン:ピアノ三重奏曲集
ブラームス・トリオ
ブラームス・トリオによる「ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史」第8集は、ベルリンを拠点に活躍した2人のロシア出身作曲家、ロパトニコフとユオンの作品を紹介しています。
ニコライ・ロパトニコフは20世紀ロシア・モダニズムを代表する作曲家。レヴァル(現エストニアのタリン)に生まれ、サンクトペテルブルク音楽院で学びました。革命後の1917年11月、家族とともにフィンランドを経てドイツへ亡命し、当地で高い評価を受けたことをきっかけに欧州諸国で名声を得ました。「ピアノ三重奏曲 イ短調」は、ポリフォニックな構成にロシア的旋律、さらにジャズやキッチュの要素を融合させた意欲作です。パウル・ユオンはモスクワ生まれ。ベルリン高等音楽学校で学んだ後、一度ロシアに帰国しましたが、1898年に再びベルリンに戻り、1934年にスイスへ移住してその地で生涯を終えました。彼の「組曲 ハ長調」は、軽やかな楽想と劇的な展開を持つ5つの楽章からなり、当時流行していた多様な音楽スタイルを巧みに取り入れています。「ピアノ三重奏曲 イ短調」は、ロシア民謡の要素とブラームス風の緻密な構成を融合させた傑作で、ユオンの様式感覚とロシア的情緒、西欧的技法の見事な統合を示しています。
(ナクソス・ジャパン)
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ジュリアス・ベネディクト(1804-1885):ピアノ作品集 - ピアノ・ソナタ、夢想、アンダンテと華麗なロンド 他
ニコロ・トゥッチャ(ピアノ)
ドイツ生まれのベネディクトは、ヴァイマルでフンメルに、ドレスデンでウェーバーに作曲を学び、ピアニストとしてキャリアをスタートさせた後に指揮者・作曲家としても活躍。1835年に移住したイギリスで、半世紀にわたり作曲家、教育者、音楽評論家として高く評価されました。そのため名前は英語読みの「ジュリアス」と呼ばれます。彼のピアノ曲は、自身のピアニストとしての経験に基づいた創造性と豊かな感情表現が特徴で、「夢想」は代表作の一つ。その他の作品も、効果的な転調やカンタービレな旋律といった魅力を持ち、アマチュアからプロまで幅広い層に演奏してもらえるよう、ほどほどの難度で書かれています。演奏は、イタリア出身のニコロ・ジュリアーノ・トゥッチャ。教育者としても活動しており、イタリアでの芸術企画を成功させるなど、多岐にわたる活動を行っています。
(ナクソス・ジャパン)
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ヴィルヘルム・タウベルト(1811-1891):ピアノ・ソナタ第1番、第2番、第4番、第6番
ルーカス・ウォン(ピアノ)
19世紀のベルリンで活躍した作曲家・教育者、ヴィルヘルム・タウベルト。彼はベートーヴェンやウェーバーの影響を受けながらも、ロッシーニやケルビーニのような抒情性を備えた優美な作風を確立しました。ベルリンの宮廷楽団や国立歌劇場での指揮活動に加え、芸術アカデミーでの教育にも貢献し、6曲の歌劇をはじめ、交響曲、協奏曲、室内楽、ピアノ曲、歌曲など多数の作品を残しています。若き日のピアノ・ソナタ第1番は、ベートーヴェン初期のスタイルを踏襲しつつ、明朗な主題と巧みな転調を特徴としています。第2番はより劇的な性格が強く、第4番は抒情的な旋律と明快な構成によるサロン向けの作品です。1857年の第6番は、より大規模で洗練された形式を取り、半音階的手法や巧妙なモチーフ展開をまじえて作曲者の熟達を示しています。香港生まれ、カナダのヴァンクーヴァー育ちのルーカス・ウォンはイェール大学で音楽の修士号と博士号を修得。カーネギーホールをはじめ北米各地で演奏しつつ、教育にも従事しています。
(ナクソス・ジャパン)
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ミュージカル『モーツァルト!』ウィーン新演出版
ライムント劇場
※日本語字幕付き
【ウィーン・ミュージカルの世界的なヒット作『モーツァルト!』 ――ライムント劇場でのウィーン新演出版ライブ上演映像、国内盤で待望の登場!】
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを主人公としたミュージカル『モーツァルト!』は、ミヒャエル・クンツェ(脚本&作詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(作曲&編曲)のゴールデンコンビによる1999年のウィーン初演以来、2002年の日本初演をはじめヨーロッパ各国や韓国でも上演され、世界的なヒットを記録。本作は欧州の人気ミュージカル俳優をフィーチャーし、オリジナルのドイツ語歌唱によるウィーン新演出版(ハリー・クプファー演出)の白熱のライブ・ステージ映像です(日本語、ドイツ語字幕付き)。
(ナクソス・ジャパン)
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2025年8月21日&9月5日発売タイトル
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2025年08月07日 17:00