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ザコが主役の話からif設定まで!広がり続ける「北斗の拳」の世界

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漫画「北斗の拳」の生誕40周年を記念し、2026年に完全新作アニメ「北斗の拳-FIST OF THE NORTH STAR-」の制作が決定した。キャストは一新され、主要キャラクターを演じるのは竹内駿輔山下大輝M・A・Oら新進気鋭の声優陣。2025年7月にティザーPVが公開され、話題を呼んでいる。節目とも言える新作アニメの制作決定にあたり、これまで展開されてきた「北斗の拳」のスピンオフ作品にも改めて注目したい。

同作は荒廃した世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが愛と哀しみを背負いながら救世主として成長していくアクション漫画。1983年から1988年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載され、社会現象を巻き起こすほどの人気を博した。

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●スピンオフで広がる「北斗の拳」ワールド

その壮大な世界観は今も広がり続けており、登場キャラクターたちに焦点を当てたスピンオフ作品が数多く展開。彼らの知られざる過去や別の視点から描かれた物語が、新たな魅力を生み出している。

特に注目は、原作では描ききれなかった物語の裏側に迫る外伝作品。ラオウが「拳王」と呼ばれる前を描いた「天の覇王」や、兄弟のトキを主人公に据えた「銀の聖者」は、原作ファンに新たな発見をもたらした。

また、北斗神拳のルーツにあたる時代を描いた「蒼天の拳」も見逃せない。主人公はケンシロウの2代前の伝承者・霞拳志郎で、舞台は1930年代の中国。あの有名なセリフ「おまえはもう死んでいる」が中国語で登場するなど、世界観をさらに広げる前日譚として、高く評価されている。

一方、ユーモアあふれるスピンオフ作品も人気を集めている。原作のハードな世界観をギャグに昇華した「北斗の拳 イチゴ味」や、敗れたアミバが異世界に転生する「北斗の拳外伝 天才アミバの異世界覇王伝説」、ザコキャラにスポットを当てた「北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌」など、そのバリエーションは実に多彩だ。

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▶『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』一覧はこちら

中でも異彩を放つのが、「北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝」。“もし「北斗の拳」がドラマの世界だったら?”という大胆なif設定のもと、ケンシロウやラオウたちが役者として撮影現場で奮闘する、まさに世紀末版・撮影裏話コメディだ。名シーンの舞台裏や、役者として描かれるケンシロウなど、原作ファンにはたまらない仕掛けが満載となっている。

▶『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』一覧はこちら

原作の重厚な物語を知っているからこそ味わえるギャップの妙は、スピンオフならではの魅力。新作アニメを心待ちにしつつ、多彩なスピンオフ作品にも触れてみると、「北斗の拳」という作品の奥深さを改めて実感できるだろう。

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タグ : コミック レビュー・コラム

掲載: 2025年07月29日 21:21