奇妙な世界観の虜に!ホラーをテーマにした今夏おすすめの展示会

7月18日より、「恐怖心展」が渋谷BEAM4階のギャラリーにて開催される。同展示の企画は、怪談作家の梨、ホラーをプロデュースする株式会社闇代表・頓花聖太郎、テレビ東京プロデューサーの大森時生ら3名によるもの。2024年に開催され話題となった「行方不明展」でもタッグを組んでいる3人が、今回再び集結した形だ。他にも、今夏はホラーをテーマにした展示が続々と登場。奇妙な世界観を体験できる怖さ満点の展示会をご紹介しよう。
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●不気味で独特な世界を体感できる展示会
昨年の「行方不明展」では、あらゆる“行方不明”を集めた展示会を開催。会場には貼り紙や遺留品、都市伝説など、行方不明にまつわる物品や情報が展示され、何とも不穏な空気を醸していた。その不気味さが評判を呼び、約7万人が来場するほど大きな話題に。
一方、今年の新企画である「恐怖心展」では、“先端”“閉所”“視線”といったさまざまなものに対して抱く“恐怖心”をテーマに展示がおこなわれる。恐怖心とは、ある物や事柄に対して、人が生理的に感じる恐れや不安の感情だ。来場者は、この展示を通して自分自身が持つ恐怖心と向き合うことになるかもしれない。
他にもホラーをテーマにした展示は多数企画されており、7月11日からは“世界の終わり”をテーマとした体験型展覧会「1999展 ―存在しないあの日の記憶―」が開催。こちらの展示会は、大ヒットホラー小説『近畿地方のある場所について』の著者である背筋、ホラーゲーム『SIREN』の脚本家を務めた佐藤直子、新進気鋭の若手ホラー映画監督・西山将貴の3名が企画を手がける。ノストラダムスが予言した1999年の世界の滅亡。そんな終末前夜の不安と期待が交錯する独特な空気感を体感できる展示会だ。
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また、8月1日からは、霊視芸人・シークエンスはやとも、透視や霊視を用いたカウンセリングサロンを主宰するMiyoshiが監修する「視える人には見える展・零」も。同展示では、人には見えない“何か”が視える人がみている世界を擬似体験できる。一見するとただの風景写真も、実はすべて霊能力者監修のもと、”視える人には見える写真”を展示。2025年4月に初開催された同展示であるが、今回は展示の内容と規模をさらにパワーアップさせたものとなっている。
ちなみに、『行方不明展』は書籍化されており、実際に展示されていた行方不明をテーマに作られた、さまざまな架空の“痕跡”がすべて収録されている。展示会の奇妙で独特な世界観を紙上でも楽しんでみてはいかがだろうか。
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掲載: 2025年07月22日 15:07

