アンドルー・デイヴィス、ブラビンズ&BBCフィル 『王の中の王 - J.S.バッハ/アンドルー・デイヴィス編曲による管弦楽作品集』2025年9月5日発売

バッハのオルガン曲をオーケストラ・アレンジした壮大な作品集
CD
■作品詳細
1989年から2000年までBBC交響楽団の首席指揮者を務め、紳士的な気品と情熱のある音楽作りによって人気のあったアンドルー・デイヴィスの遺作と呼ぶべきアルバムが登場。ストコフスキーばりに、バッハのオルガン曲をオーケストラ・アレンジした壮大な作品集です。
アンドルー・デイヴィスはセント・オールバンズでピーター・ハーフォード氏にオルガンを師事し、ケンブリッジではデイヴィッド・ウィルコックスに就いて4年間にわたりオルガンの研究と演奏を専門的に深めました。忙しい指揮活動の傍らオルガンへの関心を生涯持ち続け、バッハのオルガン曲の管弦楽編曲は彼のライフワークとなっていたようです。
このアルバムは彼の80歳の記念として企画されたものでしたが、病を得て録音を完結できずに世を去ってしまいました。その遺志を継いだマーティン・ブラビンズによってアルバムが完成し、ここに追悼盤としてリリースされます。ブックレットには当録音のプロデューサーで、長年にわたりBBCフィルのプロデューサーを務めてきたマイク・ジョージによる故人の回想と感謝のこもったコメントと各曲の解説が記されています(英語)。
アンドルー・デイヴィスは編曲に際してストコフスキーのものを意識していたようです。デイヴィス版の特徴の一つは、グロッケンシュピール、ヴィブラフォン、マリンバなどの打楽器を巧みに用いて響きに煌めきを与えている点。また、管楽器が効果的に活躍する場面も多く、これは原曲のオルガンの響きを意識したものといえるでしょう。おなじみの「トッカータとフーガ ニ短調」はストコフスキー版とは全く違う風情の味わいを楽しめます。
(ナクソス・ジャパン)
■収録曲
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
1-2. トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
3. 最愛のイエス、われらここにあり BWV 731*
4. 甘き喜びのうちに BWV 608
5. 今日、神の子は勝利をおさめ BWV 630
6-7. 幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542
8. われ心よりこがれ望む BWV 727
9. おお人よ、汝の大いなる罪を悲しめ BWV 622
10-11. パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582*
12. 目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV 645
13. 主イエス=キリスト、われらを顧みたまえに基づくトリオBWV 655*
14-15. 前奏曲とフーガ 変ホ長調「聖アン」 BWV 552*
【演奏】
BBCフィルハーモニック
ユーリ・トルチンスキー(リーダー)
アンドルー・デイヴィス(指揮)*
マーティン・ブラビンズ(指揮)
【録音】
2023年11月29日…3、10-11、13-15
2024年9月13日…1-2、4-9、12
MediaCityUK, Salford, Manchester
総収録時間:68分
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