特集:JAPANESE HARD ROCK / HEAVY METAL IN THE 00'S
1998年のBOW WOW再結成、1999年のアースシェイカー再結成、そして2000年のラウドネスオリジナル・メンバーでの再編と「ジャパメタ」時代を盛り立てた猛者達がシーンに帰還した00年代。90年代後期以降のインディーズシーンを席捲したラウド・ロックもそこに括られるバンド群は多分にメタル成分を含み、ヴィジュアル系と呼ばれるバンドにもそうした傾向のサウンドを鳴らすのも少なくなかった。そんな00年代に世に送られた作品をいくつかご紹介いたします。
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44MAGNUM『IGNITION』
2002年8月発売の7枚目。再結成後の第一弾になる本作は、期待を遥かに超え更に進化したサウンドでファンのド肝を抜いた、ハードロック・44マグナムの2002年、完全復活アルバム。
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ALHAMBRA『FADISTA』
GALNERYUSのYUHKI(key)率いるALHAMBRAが2007年に発表したセカンド・アルバム。本作よりToshihiro Kajihara (梶原稔広:Gt)と、hibiki(Ba:LIGHT BRINGER、現Mardelas他)が加入。ファンの間でも人気の高い「春雷」や「Fadista」、そしてワーグナーの代表作である舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』にインスパイアされた大曲「Die Walkure」などの名曲を収録。当時ARK STORMの佐々井康雄(Vo:GERARD)、元ALHAMBRAの神保宗久(Ba)、そしてLIGHT BRINGERのFuki(Vo)等がゲスト参加!
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ARK STORM『NO BOUNDARIES』
Gアーク・ストームとしての原点とも言える本格的な“様式美系ヘヴィ・メタル”を提示し、日本のメタル・シーンに衝撃を与えたデビュー・アルバム。
[ラインナップ]
今西洋明(Vo)/ 太田カツ(G)/ 山田ミチロー(B)/ 下田武男(Ds)/ Yuhki(Key)
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boris『flood』
ひっそりと発売されたとんでもない大傑作。日本が誇る若きノイズ帝王、BORIS。今までのような吐き気がするほどの壮絶な幻覚ノイズではなく、静と動、ミニマルもプログレのような構築美もはいった70分1曲の超大作。ダレるヒマは無く時が進むほど覚醒していく感じ。モグワイとかGSYBE!など聴く人は是非・・・なんて表現も陳腐に思えてしまう、あまりにも雄大な脈々と流れる音の洪水です。
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CODE RED『WOLVES OF WARFIELD』
刻みの鋭い変幻自在なリフ・ワーク、吐き捨て型のヴォーカル・スタイル、スピード感抜群なある意味 'キャッチー' な楽曲…そのどれもがヨーロピアン・テイスト溢れる王道スラッシュ・メタル・サウンド!CODE REDのデビュー・アルバム。 (C)RS
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Coffins『Mortuary In Darkness』
1996年に結成されたドゥーム・スラッシュ・バンド、Coffinsが2005年にリリースしたファーストアルバム。
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coldrain『Final Destination』
夜のドライヴによく合う1枚!メロディアス・ラウド・ロック・バンド、coldrainのファースト・アルバム。持ち味ともいえるコントラストが心地よく伝わってくる楽曲群は、彼らのルーツでもあるエモ、パンク、メタル、ハードコアのエレメントとポップセンスが絶妙に融合し、ポテンシャルに満ちています。 (C)RS
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Concerto Moon『RISE FROM ASHES』
90年代に彗星の如く現れたJ-METALの救世主コンチェルトムーン! ギター・ヒーロー島紀史(g)を中心に結成され6枚のアルバム、リテイクベスト盤他をリリース。暗黒無風時代のJ-METALシーンにおいて着実な活動を行ってきた彼等が2008年デビュー10周年。島は前作「AFTER THE DOUBLE CROSS」を2004年にリリースした後、DOUBLE-DEALERの活動に専念していたがDOUBLE-DEALERの活動停止によりConcerto Moonとしての活動を復活。2007年には現ラインナップでのライヴの試運転も行い着々とバンドの全面的な復活をうかがってきた。2008年の3月には10周年記念ボックス『DECADE OF THE MOON』をリリース。リリース記念のツアーも東名阪で行い盛況のうちに終了。そんなバンド状態の最高潮の雰囲気を封じ込めた楽曲の完成度、サウンドプロダクションがうかがえる作品。
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Creature Creature『Light & Lust』
日本のロックシーンに多大な影響を与えた伝説的ロックバンドDead EndのヴォーカリストMorrie(モーリー)が、深いの沈黙を破り、Minoru(Guitar:exThe Mad Capsule Markets)やtetsu(Bass:L'Arc-en-Ciel)のサポートの共に、“Creature Creature”として今甦る!
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Die You Bastard!『全身全霊』
ironfist辰嶋率いるグラインド・ハードコア・バンドが2003年にリリースしたデビュー・アルバム。
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DIR EN GREY『UROBOROS』
艶やかで澄んだ歌声と咆哮、静と動のコントラストを泳ぐ京の歌唱と言語感、ギターとベースが織り成すエキゾティックな音色は独創性に溢れ、まるでトグロを巻いた大蛇のように勇猛な7作目――これはまさに最狂だ。シタール使いの荘厳なインスト“SA BIR”(ライヴSEを本作用にリアレンジ)や、彼らの凄みを凝縮した約9分半のプログレ大作“VINUSHKA”、ファンク風のリズムと奇怪さを融合させたヘヴィー・ミクスチャー“STUCK MAN”、流麗なメロディーを基調としたシングル“GLASS SKIN”“我、闇とて...”など、バンドのベーシックな魅力に新たな要素が詰め込まれ、DIR入門編としてもオススメ。
bounce (C)宮原 亜矢
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DOUBLE-DEALER『FATE & DESTINY』
Concerto Moonのギタリスト、島紀史とSABER TIGERのヴォーカリスト、下山武徳のプロジェクト、DOUBLE-DEALERのサード・アルバム。 (C)RS
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Eternal Elysium『Searching Low & High』
BORIS,GREENMACHiNE,CHURCH OF MISERYと並ぶ、日本リアル・ヘビーロック四天王の一角。日本STORNER ROCK KINGが2005年にリリースした4枚目のフル・アルバム。(C)RS
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FEEL SO BAD『PERFECTNESS 』
2001年に活動停止、2005年に活動を再開したFEEL SO BADがその翌2006年に発表したオリジナル・アルバム。全曲の作詞・作曲は川島だりあと倉田冬樹が担当。
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GALNERYUS『ONE FOR ALL - ALL FOR ONE』
正統派メタルの若き日本代表による4作目。ライオットばりに激走する冒頭の流れですでに号泣だが、以降もツボ突きまくりなメロディック・スピード・チューンが目白押し! 特に阿鼻叫喚のインタープレイを聴かせるガルネリ史上最狂ナンバー“SIGN OF REVOLUTION”は失禁どころでは済まされんです。情感をより深くなぞるようになったSyuのギタープレイも素晴らしいし、〈ジャパメタなんて……〉という人にこそ聴いてほしい。
bounce (C)加賀 龍一
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兀突骨『魍魎』
海外での評価はトップクラスの日本を代表するブルータル・デスメタル・バンドDEFILEDにも籍を置くベーシスト、高畑 治央氏率いる兀突骨のデビュー・アルバム! テクニカル且つスピーディーな楽曲も非常に個性的でユニーク。スラッシュ・メタルのスピード感や疾走感と、デス・メタルのアグレッションが融合したエクストリーム・メタル・サウンドで、雄々しいデス・ヴォイスもこのコンセプトに見事にハマっている。随所で披露されるテクニカル・パートも難解さを感じさせず、アレンジ・センスの良さにも非凡なものを感じさせる。
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GREENMACHiNE『The Archives of Rotten Blues +1 -complete edition-』
GREENMACHiNEのサード・フル・アルバムにして、レイジング・ヘヴィ・ロック/ハードコア・パンク史に残る名作『THE ARCHIVES OF ROTTEN BLUES』が、オリジナル・リリースより11年(2015年時)を経てリマスタリング盤で再発。ETERNAL ELYSIUM/STUDIO ZENの岡崎幸人のリマスタリングにより、さらにNakedな音質で登場。 (C)RS
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Hellhound『Metal Fire From Hell』
2008年リリースのセカンドアルバム。俺達がやらなきゃ、誰がやる!? 今こそ高らかに叫べ、不屈のメタル魂! 漲る不滅のメタル・パワー!!ヘビーメタルに生きる誇り高きウォリアー共に捧ぐ、新たな聖典(バイブル)!
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Janne Da Arc『GAIA』
シングル「seed」「シルビア」「Feel the wind」を含む、卓越した演奏力に裏付けされた個性的かつバラエティに富んだ楽曲!バンドとしての魅力を最大限に詰め込んだ名盤。
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JURASSIC JADE『地の仇花 - THE HOWLING BULL YEARS 2000~2004』
HOWLING BULL RECORDSからリリースされた通算4枚目のフル・アルバム『WONDERFULMONUMENT』と、通算5枚目のフル・アルバム『LEFT EYE』をカップリングし、リマスターしての再発。「G.D.G 」、「9月の詩」、「Left Eye On The TV」等の代表曲を収録。 (C)RS
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筋肉少女帯『新人』
「イワンのばか」や「モーレツア太郎」、大槻ケンヂのソロ楽曲である「GURU」など過去の代表作を敢えてセルフカバーした3曲と、ハイテンションにて書き下ろされた新曲12曲、全15曲を収録。初期筋少のオリジナル・メンバーであったピアニスト「三柴理」や超テクドラマー「湊雅史」(Ex:Dead End)他、豪華ゲスト・ミュージシャンを迎えて制作。ハードロックやプログレ、パンク、クラシックなどあらゆるジャンルの音楽を吸収してクリエイトされているのが一聴して伺える素晴らしい内容。
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LAZY『宇宙船地球号II』
日本ハードロック史に偉大なるその名を刻むバンド「LAZY」が、再結成後4年振りとなるオリジナルアルバムを発表! 名盤「宇宙船地球号」収録曲のセルフカヴァーを含む全12曲を収録。
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LOUDNESS『SPIRITUAL CANOE ~輪廻転生~』
オリジナルラウドネス復活宣言後初のリリースとなった2001年のアルバム。「Stay Wild」「Spiritual Canoe」など全13曲収録。
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MANIPULATED SLAVES『THE LEGENDARY BLACK JADE』
ドラマティック・スラッシュ・メタルバンドMANIPULATED SLAVESが2002年に発表したセカンド・アルバム。MANIPULATED SLAVESが掲げた“黒・三部作”の第一部となるこの2ndアルバムは人気曲「THE WAY OF THE EMPEROR」「WOMAN IN THE IRONMASK」などが収録されており、各方面から名作との呼び声も高い。専任ヴォーカリストに元AION~ROSENFELDのHISAYOSHIを迎えて制作された意欲作。ゲストに元ARCH ENEMYのJOHAN LIIVAが参加。すさまじい叫び声を提供している。そして女性VOにはFATIMA HILLのYUKO と当時FAIRY MIRRORのヴォーカリストだったSAEKOが参加。また陰陽座の招鬼がアートワークを手がけ、瞬火がプロデュースに関わったことでもお馴染みの作品。
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浜田麻里『Sense Of Self』
SHM-CD
CD
2003年のデビュー20周年記念企画、第3弾。『Marigold』に続く、オリジナル・アルバム。自身のアイデンティティと音楽に対する熱いエネルギーを凝縮させた作品。 (C)RS
先行シングル「Ash And Blue」のalbum mixなど全10曲を収録。
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マキシマム ザ ホルモン『ぶっ生き返す』
唯我独音ロックバンド“マキシマム ザ ホルモン”が2007年にリリースしたアルバム。アニメ『DEATH NOTE』OPテーマ「What's up, people?!」&EDテーマ「絶望ビリー」、2006年7月リリースのシングル曲「恋のメガラバ」など全13曲を収録。
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人間椅子『怪人二十面相』
2000年にリリースされた9枚目のアルバム。江戸川乱歩を題材としたコンセプト・アルバム。
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NoGoD『極彩色』
2009年にリリースしたセカンドアルバム。マキシシングル『碧の風-ミドリノカゼ-』からは「導」、『碧の大地-アヲノダイチ-』からは「約束の地」を収録。先行配信シングル「絶色」はアルバムバージョンで収録。
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陰陽座『煌神羅刹』
重金属妖怪?(ヘヴィ・メタル・バンド)、陰陽座のメジャー第1弾アルバム。「羅刹」「陽炎忍法帳」他、全10曲を収録。 (C)RS
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Ritual Carnage『I, Infidel』
アメリカ人ボーカリストDamian "Danny Carnage" Montgomeryをフロントに据え、日本を拠点に活動していた日米混成スラッシュ・メタル・バンドが2005年にリリースした通算4枚目のアルバム。
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SABER TIGER『F.U.S.E. 』
ヘヴィ・メタル・バンド、SABER TIGERのファースト・チューンからキャッチャーなミディアム・ナンバー、スローでグルーヴィーなナンバーまで、全12曲を収録したアルバム。 (C)RS
アニメ『はじめの一歩』エンディング曲「ETERNAL LOOP」収録
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SATANICA『Knights In Satanic Service』
日本が誇るサタニック・ヘヴィ・メタル・バンドが2004年にリリースしたファースト・アルバムが、初リマスターでボーナス・トラックを3曲追加収録しリイシュー。
2020年ドイツの『Iron Shield Records』からリリースした4枚目のアルバム「RESURRECTION OF DEVIL'S SPLIT」で、ヨーロッパやアメリカのHEAVY METAL専門誌、ウェブジン、ファンジンで軒並み高得点のレヴューを叩き出し、彼らの名前を世界に知らしめることに成功した実力派バンドの原点とも言えるファースト・アルバムがボーナス・トラックを3曲追加してリマスタリングされ、CARNAL BEASTより、限定でリイシュー!
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聖飢魔II『恐怖の復活祭 THE LIVE BLACK MASS D.C.7 SELECTION +α』
2005年、地球デビュー20周年期間限定再集結した聖飢魔Ⅱ。ツアーファイナルとなった12/26国際フォーラムの模様を中心に、復活祭黒ミサをCD2枚分たっぷり収録。さらに、配信小教典として配布された新曲5曲と、未発表曲1曲を加えた大教典を含む豪華3枚組み仕様!
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SOLITUDE『BRAVE THE STORM』
80年代中期~90年代初頭にかけて、ジャパニーズ・スラッシュ・シーンの中核を担ったバンド「SACRIFICE」の元メンバーによる正統派ヘヴィ・メタル・バンド。メロディックな泣きのギターとMOTORHEADを彷彿させるダーティでアグレッシヴなヴォーカルが一体となった剛直かつストレートなヘヴィ・メタル・サウンドが満載。
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大鴉『Seeds of Rain 10th ANNIVERSARY Limited Edition』
沖縄発真叙情派「大鴉」至高の名盤『Seeds of Rain』が、リリース10周年記念盤として、オリジナルCD音源と当時ツアー会場などで限定配布されていた音源や収録曲の別バージョン等をあわせた2枚組で今ここに蘇る!!
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Versailles『NOBLE』
2008にリリースされたバンド初のフル・アルバム。「Aristocrat's Symphony」や「The Revenant Choir」などを収録。ボーナストラックとしてオムニバス『THE ART OF "Propaganda"』から「PRINCE」を収録。
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