12月7日公開：タワー店長によるセレクト・アイテム〈マスターズチョイス〉

2018年12月7日公開

 

メロウでチルなサイケデリック・シティ・ポップ。最高

Jerry Paper『Like A Baby』

昨今のシティ・ポップやヒップホップの流れをばっちり継承しつつ、めちゃくちゃサイケにメロウにした感じ。もし東京という都市がアシッド漬けだったら？西海岸があの空気のままもっと高層ビルとか立っていたら？多分こんなシティポップが産まれたと思う。名門レーベル＜STONES THROW＞からのリリースも納得。最高。

 

渋谷店：岩下 好則

 

◆◆◆◆◆

 

ボッサテイストの女性ヴォーカル、推薦盤

Do Montebello『Birdy Heart』

ジョビンやエド・ロボ、モアシール・サントスらブラジルのナンバー、そしてノラ・ジョーンズで大ヒットしたホレス・シルバーの“PEACE”やヘレン・メリルに匹敵するハスキーな味わい“NEVER LET ME GO”といった郷愁感やセンチメンタル感あふれたブラジリアン・テイストが光る1枚。ジャケット・フォトのキツネとのツーショットがキュートです。

 

渋谷店：岩下 好則

 

◆◆◆◆◆

 

全世代に刺さるグッドメロディー。至福なメロウ・チューンのオンパレード

The Last Detail『ラスト・ディティール』

映画「さらば冬のかもめ」の原題に由来するユニット名、The Last Detailとして活動する男女デュオの1stアルバム。ポール・マッカートニー、ロジャー・ニコルス、ジミー・ウェッブ、キャロル・キング、タヒチ 80、アンディー・シャウフあたりまで全世代に響くグッドメロディーのオンパレード。タヒチ 80のメンバーも参加、フィールド・マイス、ブルーボーイを渡り歩いたーヴェイ・ウィリアムスも絶賛する注目の2人。

 

新宿店：寺本 将巳

 

◆◆◆◆◆

 

ラウンジーな昭和歌謡で贅沢な時間を

浜田真理子『LOUNGE ROSES 浜田真理子の昭和歌謡』

日本のフォーク・ミュージックを現代に引き継ぐS.S.W、浜田真理子が挑む昭和歌謡のカバー。プロデュースは前作同様、久保田麻琴。あの時代のラウンジーなジャズ、オーケストラ・サウンドを蘇らせた1枚。美空ひばり、石原裕次郎、テレサ・テンなどなど、時空を超え昭和にタイムスリップ。癖のないはっきりと発声される歌声、真っ直ぐな昭和歌謡が素晴らしい。

 

新宿店：寺本 将巳

 

◆◆◆◆◆

 

USインディーシーンを牽引する新世代のシンガー・ソングライター3人がスーパー・バンドを結成しデビュー

Boygenius『Boygenius』

比類なき才能でUSインディーシーンに彗星の如く現れシーンを牽引する新世代シンガー・ソングライターの3人、ジュリアン・ベイカー、フィービー・ブリジャーズ、ルーシー・ダカスが集結したプロジェクト、ボーイジーニアスが6曲入りのデビューEPをよりリリース!ギターのレイヤーで感情を揺さぶる曲やソフトなヴォーカルとエモーショナルで切ないメロディーが胸に響く曲など好曲連発。

 

仙台パルコ店：平野 誉幸

 

◆◆◆◆◆

 

アカデミー賞作曲賞を受賞した坂本龍一のOST名盤

OST『「ラストエンペラー」オリジナル・サウンドトラック』

2018年11月に惜しくも亡くなった巨匠、ベルナルド・ベルトルッチ監督の歴史的大作(アカデミー作品賞受賞！）にして、坂本龍一がアカデミー賞作曲賞を受賞し、＜世界の坂本＞としてさらなる飛躍を遂げるきっかけとなったサウンド・トラックの名盤。前半を坂本龍一が、後半をトーキングヘッズで知られるデヴィッド・バーンが手がけ、中国のコン・スー、ハンス・ジマーも参加と再現不可能な夢の競演。

 

金沢フォーラス店：米山 大紀

 

◆◆◆◆◆

 

クリスマスにピッタリなジャズ・コンピレーション

Various Artist『A Jazz Christmas』

フランク・シナトラ～ナット・キング・コール～エラ・フィッツジェラルドあたりのクリスマスにまつわる曲を34曲収録(2枚組/各17曲)したナイスコンピレーション。2枚組でこのお値段も魅力的です！素敵で楽しいクリスマスを彩るサウンドトラックとして、ぜひいかがでしょうか。

 

札幌ピヴォ店：小阪 和明

 

◆◆◆◆◆

 

トーキング・ヘッズの名盤『リメイン・イン・ライト』全曲カバー

Angelique Kidjo『リメイン・イン・ライト』

ベナン共和国出身、グラミー賞4度ノミネートのアンジェリーク・キジョーが、新作でトーキングヘッズ『リメイン・イン・ライト』を丸々カバー。2017年のNY公演ではデヴィッド・バーンを迎えて“Once In A Lifetime”を演奏、配信でも高い評価を獲得していましたがようやくCDリリース。ヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・クーニグ、ブラッド・オレンジ、ピノ・パラディーノ、トニー・アレン等、参加者も豪華。原曲の骨格は残しつつ、アフリカ音楽のより肉感的なグルーヴ感と大胆なアレンジに痺れます。

 

郡山店：堤 展明

 

◆◆◆◆◆

 

＜アイアン・メイデン＞を掘り下げる1枚

Various Artists『Many Faces Of Iron Maiden（3CD）』

様々な切り口でコンパイルするMANY FACESシリーズのアイアン・メイデン・バージョン。DISC1、2には初代ボーカル＜ポール・ディアノ＞はもちろん。ゲイリー・バーデン(ex.マイケル・シェンカー・グループ等)やイアン・ギラン・バンド等が参加。さらに、DISC3にはThe New Wave Of British Heavy Metalのレア曲を収録!聴き応え満載の1枚。

 

盛岡店：田中 達也

 

◆◆◆◆◆

 

エレクトロ・ミュージックの未来を担う大いなる才能

Rufus Du Sol『Solace（EU）』

透明感溢れるリズムとビートに身も心も委ねてしまう程、心地よく、それでいて、これまでのエレクトロ・ミュージックに無い先鋭的な感性をも散りばめたオーストラリア出身のトリオによる3rd。まるで心音を刻むように聴く者のバイブスにシンクロし、その美しいメロディと歌声で夢見心地へと誘う魔法のような作品。本作でポップス～インディR&Bファンをも虜とし、エレクトロ・ミュージックの未来を切り開くだろう。

 

新潟店：河田 良介

 

◆◆◆◆◆

 

アメリカの作曲家ルロイ・アンダーソンの誰もが親しむ楽曲をコンプリート

レナード・スラットキン『タイプライター&トランペット吹きの休日～ルロイ･アンダーソン･ベスト･ヒット』

クリスマスの時期に、良く耳にする“そりすべり”や、ユーモアや音楽の楽しみが隠れている“シンコペイテッドクロック”や“タイプライター”など、どれも楽しめる楽曲ばかり。描写、表現、リズムが凝縮された、短い楽曲がとても親しみやすいです。冬が始まるこの季節に聴くのにぴったり！です。

 

池袋店：押川 和美

 

◆◆◆◆◆

 

日本プログレッシヴ・ロックの先駆者。重要なライヴ音源登場

四人囃子『1974 One Step Festival』

1974年8月福島は郡山で行われた伝説のワンステップ・フェスティバルでのライヴをほぼ完全収録。しかも、なんと、ミキサー・ラインアウト音源が発見され、これまでにボックス等に収録されていた音源よりも、音像も臨場感も格段にアップ。フェスの雰囲気と相まって、初期四人囃子の躍動感を味わえる貴重な1枚。

 

吉祥寺店：狩野 卓永

 

◆◆◆◆◆

 

全てはここから…、ジャーマン・サイケ歴史的ファーストが久々のアンコールプレス

Ash Ra Tempel『ファースト』

マニュエル・ゲッチング、クラウス・シュルツェ、ヘルムート・エンケ、3人編成でのデビュー作にして20分を越える大曲2曲。恐るべき深みへと誘引するこの時代ならではのスペイシー・サイケデリック・ワールド。長年の入手困難作SHM-CD仕様のアンコール・プレス、ある時に購入しておくべき1枚。

 

津田沼店：吉原 裕也

 

◆◆◆◆◆

 

ジャジーでグルーヴィー、新世代鍵盤奏者に注目

Anomalie『メトロポール I+II JAPAN DELUXE EDITION（+2）』

カマシ・ワシントンの前座を務めたことでも話題のカナダはモントリオール拠点のキーボーディストによる、日本限定となる編集盤。ジャジーで美麗な旋律を弾き出す鍵盤裁きで魅せるだけでなく、タイトなビートやフューチャリスティックなグルーヴも装備しているのが新世代ならでは。JAZZリスナーだけでなく、CLUBリスナー～Bボーイにまでオススメです。

 

秋葉原店：石黒 亮

 

◆◆◆◆◆

 

ロバート・プラントもファンを公言するシカゴの実験音楽家の新作はまさか(!?)のカバーアルバム

Ryley Walker『The Lillywhite Sessions』

現行のアメリカン・プリミティヴ・ギター界を牽引するライリー・ウォーカーが2018年6月発表のアルバムに続き早くも新作をリリース。何とこれがデイブ・マシューズ・バンド 2001年発表『The Lillywhite Sessions』のカバー作。今作でもアコギの引き語りからノイズ、ジャズ、シカゴ音響派、ブリティッシュフォークまでを縦横無尽に横断してみせるセンスが大爆発。ニック・ドレイク好きからジム・オルーク関連諸作好きまでを魅了する1枚。

 

浦和店：横山 大

 

◆◆◆◆◆

 

フリッパーズ・ギターからFranz Ferdinandまでフォロワー多数。元祖捻くれ系ギターポップの必携作

The Monochrome Set『Volume, Contrast, Brilliance... Sessions & Singles Vol.1』

軽妙洒脱な楽曲展開、現代インディー・バンドにも通じるホットロッド感、ヴォーカル：ヴィドの醸すエスニック風味…まさに現在再評価すべきポスト・パンク～ネオアコ～ギターポップの最良の部分を備えた彼らの最盛期？と言っても過言ではないラフ・トレードからの初期シングルを含むチェリー・レッドからの編集盤。モノクローム・セットと言ったらまずはこれ聴かないと始まりません。

 

高崎オーパ店：大坪 挙

 

◆◆◆◆◆

 

正に2018年のＪ‐HIP HOPエポックメイキング作

DJ CHARI/DJ TATSUKI『THE FIRST』

BAD HOP初の単独日本武道館公演で客演一切無しの中、唯一メンバー以外でステージにあがったのがこのDJ CHARI。2017年を代表するバイラルヒット“ビッチと会う”を始め、“HiiiSpace”“22VISION”“Right Now”“Feel”“真夏のマンホール”など現場で猛威をふるっているキラーチューン多数収録。ゲストも超豪華。今のシーンが丸分かり。

 

ｸﾞﾗﾝﾂﾘｰ武蔵小杉店：柴野 直史

 

◆◆◆◆◆

 

＜ソウルの女王＞によるクリスマス・アルバム

Aretha Franklin『This Christmas Aretha』

惜しまれながら今年（2018年）に亡くなった、アレサがの残した唯一のクリスマス・アルバム。“きよしこの夜”“アヴェ･マリア”他の名曲をゴスペル仕込みのあの声で、パワフルに熱唱。クワイアとのコンビネーションでは荘厳ささえも感じさせます。

 

オンライン：沼田 誠

 

◆◆◆◆◆

 

山下達郎『JOY』でも聴けるライヴ・ツアー（1986～89）にも参加。

Cindy『Don't Be Afraid』

山下達郎のライヴ・ツアー（1986～1989）にも参加。（『JOY』で聴ける）　女性シンガー・ソングライター、Cindyの3rdアルバム(1991)。タワレコ限定。中山美穂への提供曲のセルフ・カヴァーで、資生堂CMでも起用された“ROSE COLOR”(4)などを収録。編曲を鳥山 雄司、清水 信之、鳴海 寛、らが手掛ける。吉田保による2015年マスタリング。

 

商品本部　邦楽&映像部：那須 基作