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日経新聞「名作コンシェルジュ」に掲載!リヒテル「シューベルト:ピアノ五重奏曲『ます』」

カテゴリ : ニュース

掲載: 2018年05月15日 00:00

リヒテル&ボロディンSQのます

毎月一度、日経新聞の日曜版に掲載される「名作コンシェルジュ」は、音楽評論家、鈴木淳史氏による一ひねりあるセレクションと、わかりやすく、蒙を啓かれるような名文により、クラシック・ファンのみならず、多くの音楽ファンの注目を集めています。

5月13日(日)に紹介されたのは、ロシア出身の名ピアニスト、リヒテル(1915~1997)が1980年にボロディン四重奏団と組んで、オーストリア西部の町、ホーエネムスとシュヴァルツェンベルクで開催された音楽祭「シューベルティアーデ」に出演した際のライヴ録音、シューベルト作曲のピアノ五重奏曲『ます』です。

生粋のウィーンっ子だったシューベルトの作品は、同じウィーンの奏者たちによる演奏が有名で、『ます』の場合でもウィーン・フィルの奏者たちが和気藹々と演奏した名盤が、古くから何度も作られてきました。そこへ突如として現れたのが、当時のロシアの大巨匠リヒテルと、やはりロシア最高の弦楽四重奏団であったボロディン四重奏団の共演盤でした。圧倒的な力量を背景とした、5者ががっしりと組み合ったアンサンブルは、これまでウィーン・ローカルの味わいで弾かれることの多かった『ます』を、スケールの大きなシンフォニーのように仕立てていて、当時の愛好家を驚かせたものでした。当時の評論家筋の評価も賛否両論に分かれていましたが、今日では同曲CD中のトップ5に入る名盤として親しまれています。

「なんといっても、リヒテルのピアノの多彩な表現には誰もが驚かされるはず。魚を思わせるしなやかな動き。水面や魚の鱗がキラキラと輝くような音色。そして、聴いていることらの顔にまで水しぶきが飛んできそうな勢いなのだから。」
音楽評論家 鈴木淳史
(日本経済新聞 2018年5月13日「名作コンシェルジュ」より)

関連CDご紹介

原作の歌曲「ます」を含んだ『シューベルト:歌曲集』(歌詞対訳付き)

ピアノ五重奏曲「ます」は、第4楽章にシューベルト自作の歌曲「ます」の有名な旋律が用いられていることから、この名で呼ばれています。このCDには。原曲の歌曲「ます」が入っています。一世を風靡した名ソプラノ、エリー・アーメリングの歌声でお楽しみください。

典型的なウィーン・スタイルによる「ます」の名演

ピアノは当時30歳、「ウィーンの三羽烏」の一人、イェルク・デームス(1928~)、そして弦は往年のウィーン・フィルのメンバー(ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団員、このCDではシューベルト四重奏団と表記)による演奏です。

カップリングはデームスの独奏によるシューベルトのピアノ小品集「楽興の時」。こちらも、時の流れの無常さの中に、シューベルトが湧き上がる楽想を随筆のように書き留めた珠玉の名曲です。

国際色豊かな顔ぶれによる「ます」の名演

ピアノのギレリス(1916~1985)はリヒテルの良きライヴァルだった旧ソ連の巨匠。アマデウス四重奏団はウィーン出身のメンバーにイギリスのチェロ奏者が加わり、国際的に活躍した20世紀を代表する名団体。コントラバスのツェペリッツはベルリン・フィルの名物メンバーでした。4か国から集った5人による演奏です。

カップリングはアマデウス四重奏団によるシューベルトの弦楽四重奏曲第14番『死と乙女』。シューベルトの名作の一つで、悲劇的な内容をもっています。第2楽章に自作歌曲「死と乙女」のメロディが引用されるので、この名で呼ばれています。

アナログ・レコードで楽しむ「ます」

リヒテルとギレリスの演奏は現在LPレコードでも楽しむことができます。限定盤ですので、お求めはお早目に!