第一期ジェフ・ベック・グループ(The Jeff Beck Group)のBBCライヴ音源登場

ヤードバーズのメンバーとしてその天才的ギターワークで評価を高めたジェフ・ベック(The Jeff Beck Group)は、1966年のグループ脱退後に敏腕マネージャー、ミッキー・モストの計画によりまずはソロ・シングル曲“Hi Ho Silver Lining”をリリースし、それがスマッシュ・ヒットを記録。同時進行で新バンド結成にも動いていたジェフは、ロッド・スチュワートをヴォーカルに、ロン・ウッドをベースに迎え、自身のバンドジェフ・ベック・グループを結成。結成間際の1967年にBBC放送で録音された貴重ライヴを、全3回出演分から出演順に収録。外部の作曲家によりあてがわれた曲 “Hi Ho Silver Lining”では、ジェフは馴れないVocalもダブル・トラック録音(ザ・ビートルズ達の開拓でBBCでも多重録音可能に)にも挑み、途中のギター・ソロはもうベックでしかありえない鋭角的なフレーズで公式シングル盤に比べ圧倒的にロックなパフォーマンスを聞かせている。
そしてロッド・スチュワート参加の方の録音は、この後に代表曲となっていく“ロック・マイ・プリムソウル”、“迷信嫌い”、“レット・ミー・ラヴ・ユー”など全テイクが元祖ハードロックと呼ばれる通りラウドで迫力ある演奏。模索期のバンドを象徴するように、未発表曲も数多く披露され、本格的ブルース曲“Stone Cold Crazy”、フォートップスのカバー“Loving You I SweeterThan Ever”、そして最大のサプライズはバート・バカラック・ソングのカヴァー“You'll Never Get to Heaven”ジェフの爆音コードが鳴らされると、主旋律は何とロン・ウッドのベース・ソロが受け継ぎロッドを中心にメンバーによるアカペラ・コーラスへと進行、ほとんどソフト・ロックな雰囲気で仰天必至。他にもジミー・ペイジ作の「ベックズ・ボレロ」、ZEPに多大な影響を与えたとされる超ヘヴィーな「ユー・シュック・ミー」など貴重なライヴを収録し。音質的にやや問題のある音源(track.5,11,12,13,14)も含まれているが、それでも近年発見されたマスターからの収録に努めた。ボーナスとして、ロンドンのマーキー・クラブでのライヴから、エルモア・ジェイムスのカバー“Talk To Me Baby”や、ロン・ウッドのゴリゴリBassも活躍する“ジェフス・ブギー”など4曲を追加収録。
ジェフ・ベック(Jeff Beck)の50年のキャリアを追ったヒストリー映像+ギター・フィギュアが登場>>>
ジェフ・ベック(Jeff Beck)デビュー50周年ライヴを収録した最新映像作品>>>
【収録曲】
Saturday Club, rec. date: March 7, 1967
01.Hi Ho Silver Lining (Jeff Beck Vocal)
02.Let Me Love You
03.I Know I'm Losing You
04.Stone Cold Crazy *
05.I Ain't Superstitious
06.Jeff Beck interview
Saturday Club, rec. date: July 4, 1967
07.Rock My Plimsoul
08.I Think I'll Be Leaving Early This Morning
09.Tallyman (Jeff Beck Vocal)
TopGear, rec. date: Nov. 1, 1967
10.I Ain't Superstitious
11.Beck's Bolero
12.You'll Never Get to Heaven (If You Break My Heart)
13.You Shook Me
14.Loving You I Sweeter Than Ever
掲載: 2017年12月21日 17:19
更新: 2017年12月22日 09:00