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オードリー・ホーン(Audrey Horne)、6枚目のアルバム『ブラックアウト』

Audrey Horne

1990年から1991年にかけて米国で放映され、日本でも大ブームとなったTVドラマ「ツイン・ピークス」は2017年にも続編が放送され大きな話題となった名作だ。このドラマに登場するやんちゃなワガママな娘にして小悪魔的美少女の名を冠したバンドといえば、オードリー・ホーン(Audrey Horne)である。彼らは2002年にノルウェーのベルゲンで結成された。ブラック・メタル・バンド ENSLAVEDのアイス・デイル、ドゥーム・メタル・バンドSAHGのトーマス・トフトハゲンが参加しているが、彼らの音楽性はきわめてオーセンティックなハードロックだ。

2005年に4トラックEP『Confessions&Alcohol』、続けてデビュー・アルバム『No HayBanda』を発表すると、国内での好評を受けて翌年にはノルウェーのグラミー賞を受賞した。しかしバンドを取り巻く決して良いとは言えない環境のなかで、彼らは望むほど多くのライヴを行うことは出来なかった。しかしオーディエンスの反応は常に良好で、2008年には再びノルウェーのグラミー賞においてベスト・メタル・アクト部門にもノミネートされている。初期作品はオルタナティヴ・ロック的な色合いが濃厚な作品だったが、2010年に発売したサード・アルバム『オードリー・ホーン』では、オーセンティックなハードロックへと劇的に変化。 2013年、通算4枚目となるフル・アルバム『ヤングブラッド』を発表。ここで正式にベーシストを加入させ、本格的なツアーを開始した。

オードリー・ホーン(Audrey Horne)はこれまでに5枚のアルバムをリリースし、作品を発表する毎に楽曲は洗練されてきたとの印象を受ける。一部のメンバーはブラック・メタル、エクストリーム・メタルのバンドに参加しているが、オードリー・ホーン(Audrey Horne)の音楽はそれらとはかなりかけ離れている。クラシックなロック、それは初期のキッスやヴァン・ヘイレンにも通じる、ヘヴィでありつつメロディックなロックであったり、シン・リジィやUFOといった70年代ブリティッシュ・ロックのポップになりすぎない湿り気のある演奏、そしてブルースの要素を薄めたサウンドの感触は80年代初頭のNWOBHMをも匂わせたりする。元々、メロディのセンスが素晴らしく、英語で歌うトーシェルのメロディアスなヴォーカルが前面に出た作りになっている。どの曲にも耳に残る印象的なフックがあり、2本のギターが奏でる泣きのメロディなどバックの演奏と絶妙なバランスで成立している。

6作目となる本作『ブラックアウト』でも時代を超越した良質のハード・ロック・ナンバーが満載されている。所々、過去の名曲を思い出しては顔がニヤけてしまうところがなんともニクい。泣きのフレーズとストロングな歌唱が印象的な“This Is War”で幕を開け、70年代アメリカン・ロック的な“Audrevolution”や“Midnight Man”、いかにもブリティッシュ・メタル的な“California”、“Naysayer”など、ジャンル関係なく、良曲を耳にしたい音楽ファン必聴の作品となっている。

【収録予定曲】
01.ディス・イズ・ウォー
02.オードレヴォリューション
03.ブラックアウト
04.ディス・ワン
05.ミッドナイト・マン
06.ライト・ユア・ウェイ
07.カリフォルニア
08.サテライト
09.ネイセイヤー
10.ローズ・アリー
<ボーナス・トラック>
11.ジャガノート
12.ジ・エンド

【メンバー】
トーシェル・ロズ(ヴォーカル)
アルヴェ・イスダル(ギター)
トーマス・トフトハゲン(ギター)
エスペン・リーン(ベース)
キュティル・グリーヴェ(ドラムス)


タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2017年12月14日 10:30