ユロフスキ快進撃！ロシア国立響とのチャイコフスキー：バレエ“眠りの森の美女”全曲

ユロフスキは2011年からスヴェトラーノフが率いていたロシア国立交響楽団の音楽監督に就任していて、ロンドン・フィル、ベルリン放送交響楽団とともに3つの伝統あるオーケストラを率いています。その3つのオケから次々に新譜をリリースする活躍は圧巻です。8月30日（水）現在、予約受付中の新譜が2つのBOXセットと協奏曲の伴奏指揮を含めて6タイトル（！）と、往年のカラヤンを思わせるような仕事ぶりです。10月にはロンドン・フィルとの初来日公演が行われるだけに、今年はユロフスキがCDに実演に、日本のクラシック・ファンに強烈な印象を残す1年となることでしょう。
（タワーレコード）

注目の指揮者ウラディーミル・ユロフスキ。現在ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団で辣腕を振るっていますが、2011年にはロシア国立交響楽団の芸術監督に就任、頻繁に共演を行っています。

2013年に開催された“スヴェトラーノフ記念コンサート”の模様がDVDとして発売されていますが（Bel air BAC107）、この「眠りの森の美女」全曲盤は同じ年の年末に開催された演奏会のライヴを収録したアルバムです。

レパートリーの広いユロフスキですが、チャイコフスキー作品には格別の思い入れがあり、ブックレット（英語）内でも、作品に寄せる熱い思いと演奏解釈について、インタビュアーの質問に丁寧に答えています。

ユロフスキによると、プロローグと第1幕はロマンティックな音に溢れていますが、第2幕と第3幕はシャープでドライな音に変化するとのこと。これはストラヴィンスキーの“プルチネルラ”にも受け継がれるスタイルであると語っています。

ユロフスキの深いスコアの読み込みと独自の解釈による「眠りの森の美女」全曲をお聴きください。
(ナクソス・ジャパン)

チャイコフスキー(1840-1893):バレエ音楽「眠りの森の美女」全曲

【CD1】
プロローグ
1.序奏
2.第1番:行進曲
3.第2番:踊りの情景

第3番: Pas de six
4.序奏とアダージョ
5.ヴァリアシオン1:夾竹桃
6.ヴァリアシオン2:流麗に、三色ヒルガオの精
7.ヴァリアシオン3:パンくずの精-こぼれ落ちて
8.ヴァリアシオン4:カナリアの精-歌って
9.ヴァリアシオン5:激しさの精-奔放に
10.ヴァリアシオン6:リラの精-扇情的に
11.コーダ
12.第4番:フィナーレ

第1幕
13.第5番:情景
14.第6番:ワルツ
15.第7番:情景
16-19.第8番:パ・ダクシオン
20.第9番:終曲

第2幕:第1場
21.第10番:間奏曲と情景
22.第11番:おにごっこ
23-27.第12番:
24-27.情景と貴婦人たちの踊り
28-29.ファランドール

【CD2】
1.第14番:情景
2-4.第15番:
5.第16番:情景
6.第17番:パノラマ
7.第18番:間奏曲

第2幕:第2場
8.第19番:交響的間奏曲
9.第20番:フィナーレ

第3幕
10.第21番:行進曲
11.第22番:ポロネーズ

第23番:
12.パ・ド・カトル
13.ヴァリアシオン1:金の精
14.ヴァリアシオン2:銀の精
15.ヴァリアシオン3:サファイアの精
16.ヴァリアシオン4:ダイヤモンドの精
17.コーダ

18.第24番:パ・ドゥ・カラクテール
- 長靴をはいた猫と白い猫

第25番:
19.パ・ド・カトル
20.ヴァリアシオン1:シンデレラとフォルチュネ王子
21.ヴァリアシオン2:青い鳥とフロリナ姫のヴァリアシオン
22.コーダ

第26番:パ・ドゥ・カラクテール
23.赤ずきんと狼
24.シンデレラとフォルチュネ王子

25.第27番:ベリー人の踊り-親指小僧とその兄弟と人食い鬼
26.第28番:パ・ド・ドゥ:オーロラ姫とデジレ王子
27.a:入場
28.b:アダージョ
29.ヴァリアシオン1:デジレ王子
30.ヴァリアシオン2:オーロラ姫
31.コーダ
32.第29番:サラバンド
33.第30番:フィナーレ
34.アポテオーズ

ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
ロシア国立交響楽団

【ソリスト】
セルゲイ・ギルシェンコ(ヴァイオリン)
パウル・ジュス(チェロ)
ガリーナ・ディキネンコ(ハープ)
エフゲニー・ヤコフレフ(フルート)
アレクセイ・コノプリャニコフ(オーボエ)
ミハイル・ベズノソフ(クラリネット)
セルゲイ・ゴルブノフ(ホルン)

録音 2013年12月30日
the Tchaikovsky Concert Hall, Moscow ライヴ収録